川崎Fの連勝を止めたのは神戸! 後半45+10分の菊池弾で劇的ドロー【明治安田J1第5節】

明治安田生命J1リーグ第5節の1試合が17日にノエビアスタジアム神戸で催され、ヴィッセル神戸vs川崎フロンターレは1-1のドローに終わった。

前節の先発から4選手を変更した神戸は菊池、セルジ・サンペール、井上、古橋がスタートから出場。一方の川崎Fも神戸と同じく4枚が入れ替わり、ジェジエウ、谷口、レアンドロ・ダミアン、三笘が先発した。

神戸が川崎Fをあまりリスペクトし過ぎることなく、互角の戦いを演じるなかで、33分に相手のミスパスを敵陣左サイドで拾ったドウグラスのプレーから古橋に決定機が巡ったが、左足シュートはGKチョン・ソンリョンの正面を突く。
すると、対する川崎Fにもビッグチャンス。37分、ボックス右でタメを作った家長が丁寧に左足の浮き球パスを出すと、ゴール前でフリーのレアンドロ・ダミアンが頭で合わせにかかる。しかし、ミートし切れず、ゴール左に外してしまう。

こう着状態が後半も続くが、家長が右サイドからクロスを上げた55分にレアンドロ・ダミアンのヘディングシュートがゴールイン。しかし、VARオンリーレビューの結果、家長のポジションがオフサイドの判定となり、認められない。58分にもレアンドロ・ダミアンの左足フィニッシュでゴールに迫った川崎Fだが、この場面はGK前川が足先でセーブ。やや守勢だった神戸は61分に増山を投入したことで息を吹き返して、高い位置までボールを運べるようになり始める。

しかし、GK前川が72分に自陣中央付近まで飛び出してボールを処理すると、カットを試みた谷口が一気に前線のレアンドロ・ダミアンに配球。ゴールから遠目の位置だが、胸トラップから右足ボレーで狙ったシュートがそのまま吸い込まれていった。

一度こそレアンドロ・ダミアンがボールをもらった際のポジションがオフサイドの判定を受け、再びゴールが認めらずの川崎Fだが、VARオンリーレビューで覆り、先制に成功。神戸はたちまちビハインドを強いられてしまう。

そんな神戸は83分、フェルマーレンのフィードに前線で反応した古橋が最終ラインの背後を抜け出してボックス左に突き進むが、谷口が決死のカバーリングで阻止。後半アディショナルタイム2分にもカウンターで好機を作り出すが、途中出場の藤本が決められない。

それでも、後半アディショナルタイム10分、途中出場の初瀬が左サイドで縦に仕掛け、左足でクロスを上げ切ると、ボックス中央の菊池がヘディングシュート。これがゴール右下に決まり、神戸が土壇場で追いついた。

結局、試合は1-1でタイムアップ。川崎の連勝は「5」で止まり、劇的なドローに持ち込んだ神戸が貴重な勝ち点1をゲットした。

ヴィッセル神戸 1-1 川崎フロンターレ
【神戸】
菊池流帆(後45+10)
【川崎F】
レアンドロ・ダミアン(後27)