【ブンデス第25節プレビュー】ラスト10試合、ライプツィヒvsフランクフルトの上位対決

2021.03.12 18:00 Fri
Getty Images
前節はバイエルンとドルトムントによるデア・クラシカーが行われ、バイエルンがFWレヴァンドフスキのハットトリックでドルトムントを退け、首位をキープした。また、MF長谷部とMF遠藤航の日本人対決となったフランクフルトvsシュツットガルトは引き分けに終わっている。残り10試合となって迎える第25節、2位ライプツィヒと4位フランクフルトによる上位対決が日曜に開催される。

ライプツィヒ(勝ち点53)は前節フライブルク戦を3-0と快勝し、バイエルンとの2ポイント差を維持。水曜に行われたチャンピオンズリーグ(CL)ではリバプール相手に1stレグ同様、0-2と敗れて敗退となった。テンションの高い試合を戦ったため、疲労が気になるところだが、バイエルン追走のためにも勝ち点3が求められる。

一方、フランクフルト(勝ち点43)は鎌田を腰痛で欠いたことで採用したFWアンドレ・シウバとFWヨビッチの2トップが機能せず、シュツットガルトに引き分けた。これで5連勝の後2戦勝ちなしとなり、5位レバークーゼンが3ポイント差で迫っている中、この上位対決を何とか制したいところ。コンディション面でのアドバンテージを最大限に活かしたい。契約延長が発表された長谷部はもちろん、鎌田の復帰があるかにも注目だ。
ドルトムントに2点を先行されながらもさすがのチーム力で逆転勝利としたバイエルン(勝ち点55)は、11位ブレーメン(勝ち点33)とのアウェイ戦に臨む。来週の水曜にはラツィオとのCLを控えているが、こちらはほぼ勝ち上がりを決めているような状況のため、ブレーメン戦に照準を合わせた戦いを敢行したい。ライプツィヒがフランクフルトとの上位対決に臨むため、バイエルンとしては突き放すチャンスとなりそうだ。

一方、大雪のため延期となっていたビーレフェルト戦を水曜に戦ったブレーメンは、劣勢ながら相手に退場者が出たこともあって2-0と勝利。残留争いから完全に抜け出した中、ここ3試合出場機会のない大迫に出番は回ってくるか。
そしてブレーメンに惜敗した16位ビーレフェルト(勝ち点19)は5位レバークーゼン(勝ち点40)とのアウェイ戦に臨む。ブレーメン戦では先発に復帰し、2トップの一角で好プレーを随所に見せた堂安だが、ケガ人続出のレバークーゼンに対し、脅威となれるか。ブレーメン戦では出番のなかった奥川に出場機会が訪れるかにも注目だ。

フランクフルト相手に互角の戦いを見せたMF遠藤航の9位シュツットガルト(勝ち点33)は、11位ホッフェンハイム(勝ち点30)とのホーム戦に臨む。フランクフルト戦では守備面での貢献が目立った遠藤だが、ホッフェンハイムとの中位対決では攻撃面での仕事にも期待したい。

MF奥川、MF堂安との日本人対決が実現したMF遠藤渓太の7位ウニオン・ベルリン(勝ち点35)は、14位ケルン(勝ち点22)とのホーム戦に臨む。前節ビーレフェルト戦では2度決定機に顔を出した遠藤。惜しくもGKの好守に阻まれてゴールはならなかったが、ケルン戦では自身2ゴール目を狙いたい。

セビージャとの打ち合いを制してCLベスト8入りした6位ドルトムント(勝ち点39)は、15位ヘルタ・ベルリン(勝ち点21)とのホーム戦に臨む。バイエルン戦で2ゴール、セビージャ戦でも2ゴールを決めた圧巻のハーランドの活躍に引き続き注目だ。

◆ブンデスリーガ第25節
▽3/12(金)
《28:30》
アウグスブルクvsボルシアMG

▽3/13(土)
《23:30》
ウニオン・ベルリンvsケルン
マインツvsフライブルク
ブレーメンvsバイエルン
ヴォルフスブルクvsシャルケ
《26:30》
ドルトムントvsヘルタ・ベルリン

▽3/14(日)
《21:30》
レバークーゼンvsビーレフェルト
《23:30》
ライプツィヒvsフランクフルト
《26:00》
シュツットガルトvsホッフェンハイム

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