ジルーの豪快バイシクル弾でチェルシーが敵地で先勝! 8戦連続失点のアトレティコは今季初の連敗…《CL》
2021.02.24 07:03 Wed
チャンピオンズリーグ(CL)ラウンド16・1stレグ、アトレティコ・マドリーvsチェルシーが23日に中立地ブカレストのアレーナ・ナツィオナーラで行われ、アウェイのチェルシーが0-1で先勝した。
直近2戦未勝利で臨んだこの一戦では先発3人を変更。負傷のホセヒメネスに代わってサビッチが先発に戻ったほか、コンドグビア、ロージに代わってサウール、レマルが起用された。
対するチェルシーはセビージャ、クラスノダール、レンヌと同居した比較的楽なグループEを余裕の首位通過。だが、その後のプレミアリーグでは大不振に陥り、ランパード監督を解任。それでも、トゥヘル新監督を迎えると、前パリ・サンジェルマン指揮官就任後のリーグ戦ではここまで4勝2分けで無敗を維持し、復調を見せている。
サウサンプトンを相手に1-1のドローに終わった直近のリーグ戦からは先発4人を変更。ズマ、リース・ジェームズ、カンテ、エイブラハムに代えてクリステンセン、ハドソン=オドイ、ジョルジーニョ、ジルーを起用した。
ただ、アトレティコは重心こそ低いものの、要所で前から圧力をかけて相手のビルドアップに制限をかけると、コケとサウールの2枚のピボーテでボールを奪い切って幾度かショートカウンターから決定機の一歩手前まで持ち込む。14分にはボックス右でキープしたスアレスからの高速クロスにファーのレマルが飛び込むが、枠にシュートを飛ばせない。
キックオフから15分を過ぎると、アトレティコのプレス強度の低下とチェルシーのマイボール時の立ち位置の微調整によって試合の主導権はアウェイチームに傾いていく。その中で配球役のジョルジーニョ、マウントを起点に中央にクサビを打ち込みつつ、攻撃時のレマルとのマッチアップで優位性を得られるハドソン=オドイの右サイドからの仕掛けで局面の打開を試みる。
前半半ばから終盤にかけても同様の流れが続く中、堅守アトレティコ相手に可能性の低いクロスに終始する単調な攻めが目立ったチェルシーだが、39分にはボックス左でマウントから足元にボールを受けたヴェルナーが鋭いターンでDFサビッチを振り切りゴール左角度のないところから左足を振るが、これはGKオブラクのセーブに遭う。さらに、42分には鋭いカウンターからコバチッチ、マルコス・アロンソと繋いでボックス右でフリーのマウントにアロンソからのクロスが通るが、やや焦ってダイレクトで放ったシュートは精度を欠いた。
互いにメンバー、戦術的な変更を施すことなくスタートした後半は引き続きチェルシーが押し込む入りとなる。53分にはマウントの突破から左サイドのスペースに走り込むヴェルナーにスルーパスが通り、そこからゴール前に走り込むジルーへグラウンダーのクロスが出るが、ここはDFフェリペのブロックに遭う。
一方、後半も後ろに重いアトレティコだが、58分には自陣からのロングカウンターが発動。フェリックスのキープから左サイドのスペースに飛び出したレマルがボックス左でキープしてクロスを供給する。そして、相手DFのクリアに反応したフェリックスがオーバーヘッドシュートを狙うが、これは精度を欠く。
その後、試合は完全に膠着状態に陥ったが、アウェイチームがスーパーゴールで先手を奪う。68分、カウンターから左サイドを持ち上がったアロンソがクロスを入れると、中央でマウント、DFエルモソに触れた浮き球のルーズボールをオフサイドポジションにいたジルーが豪快な左足のバイシクルシュート。これがゴール左下隅の完璧なコースに決まった。当初、オフサイドでノーゴールの判定も、VARによるレビューの結果、エルモソが意図的に関与したボールへの反応だったと判断されてゴールが認められた。
やや不運な形でアウェイゴールを奪われたアトレティコはすぐさま反撃を開始。82分にフェリックス、サウール、コレアを下げてロージ、ムサ・デンベレ、トレイラを一気に投入する3枚替えを敢行。さらに、84分にはエルモソを下げてビトロを投入し、リスクを冒してゴールを奪いに行く。
一方、無理に追加点を狙わずにこの1点を守り抜く姿勢を強く打ち出したチェルシーはマウント、コバチッチに代えてカンテとツィエクを、さらに試合終盤にかけては殊勲のジルーらを下げてハヴァーツやリース・ジェームズの投入で試合を締めにかかった。
試合最終盤にかけては球際のバトルが強調されるやや荒れた展開となったが、スコアは動くことなくタイムアップを迎えた。この結果、ジルーのスーパーゴールで貴重なアウェイゴールを奪ったチェルシーが2ndレグに向けてアドバンテージを手にした。
一方、守備的に入りながらも8試合連続失点となったアトレティコは今季初となる公式戦連敗となった。
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ホーム扱いとなるアトレティコは、バイエルン、レッドブル・ザルツブルク、ロコモティフ・モスクワと同居したグループAを2位通過。一方、首位快走で好調そのものだったラ・リーガでは新型コロナウイルスのチーム内クラスターの影響などもあり、ここ数試合では取りこぼしが目立ち、直近のレバンテ戦ではシメオネ体制ワーストの7試合連続失点を喫したほか、リーグ戦では2019年12月以来のホーム黒星となった。対するチェルシーはセビージャ、クラスノダール、レンヌと同居した比較的楽なグループEを余裕の首位通過。だが、その後のプレミアリーグでは大不振に陥り、ランパード監督を解任。それでも、トゥヘル新監督を迎えると、前パリ・サンジェルマン指揮官就任後のリーグ戦ではここまで4勝2分けで無敗を維持し、復調を見せている。
サウサンプトンを相手に1-1のドローに終わった直近のリーグ戦からは先発4人を変更。ズマ、リース・ジェームズ、カンテ、エイブラハムに代えてクリステンセン、ハドソン=オドイ、ジョルジーニョ、ジルーを起用した。
共に[3-4-2-1]の布陣を採用して臨んだ中、立ち上がりからボールポゼッションの質で勝るアウェイチームがボールを動かして押し込み、ホームチームが5バックに近い形で受けに回る形が続く。
ただ、アトレティコは重心こそ低いものの、要所で前から圧力をかけて相手のビルドアップに制限をかけると、コケとサウールの2枚のピボーテでボールを奪い切って幾度かショートカウンターから決定機の一歩手前まで持ち込む。14分にはボックス右でキープしたスアレスからの高速クロスにファーのレマルが飛び込むが、枠にシュートを飛ばせない。
キックオフから15分を過ぎると、アトレティコのプレス強度の低下とチェルシーのマイボール時の立ち位置の微調整によって試合の主導権はアウェイチームに傾いていく。その中で配球役のジョルジーニョ、マウントを起点に中央にクサビを打ち込みつつ、攻撃時のレマルとのマッチアップで優位性を得られるハドソン=オドイの右サイドからの仕掛けで局面の打開を試みる。
前半半ばから終盤にかけても同様の流れが続く中、堅守アトレティコ相手に可能性の低いクロスに終始する単調な攻めが目立ったチェルシーだが、39分にはボックス左でマウントから足元にボールを受けたヴェルナーが鋭いターンでDFサビッチを振り切りゴール左角度のないところから左足を振るが、これはGKオブラクのセーブに遭う。さらに、42分には鋭いカウンターからコバチッチ、マルコス・アロンソと繋いでボックス右でフリーのマウントにアロンソからのクロスが通るが、やや焦ってダイレクトで放ったシュートは精度を欠いた。
互いにメンバー、戦術的な変更を施すことなくスタートした後半は引き続きチェルシーが押し込む入りとなる。53分にはマウントの突破から左サイドのスペースに走り込むヴェルナーにスルーパスが通り、そこからゴール前に走り込むジルーへグラウンダーのクロスが出るが、ここはDFフェリペのブロックに遭う。
一方、後半も後ろに重いアトレティコだが、58分には自陣からのロングカウンターが発動。フェリックスのキープから左サイドのスペースに飛び出したレマルがボックス左でキープしてクロスを供給する。そして、相手DFのクリアに反応したフェリックスがオーバーヘッドシュートを狙うが、これは精度を欠く。
その後、試合は完全に膠着状態に陥ったが、アウェイチームがスーパーゴールで先手を奪う。68分、カウンターから左サイドを持ち上がったアロンソがクロスを入れると、中央でマウント、DFエルモソに触れた浮き球のルーズボールをオフサイドポジションにいたジルーが豪快な左足のバイシクルシュート。これがゴール左下隅の完璧なコースに決まった。当初、オフサイドでノーゴールの判定も、VARによるレビューの結果、エルモソが意図的に関与したボールへの反応だったと判断されてゴールが認められた。
やや不運な形でアウェイゴールを奪われたアトレティコはすぐさま反撃を開始。82分にフェリックス、サウール、コレアを下げてロージ、ムサ・デンベレ、トレイラを一気に投入する3枚替えを敢行。さらに、84分にはエルモソを下げてビトロを投入し、リスクを冒してゴールを奪いに行く。
一方、無理に追加点を狙わずにこの1点を守り抜く姿勢を強く打ち出したチェルシーはマウント、コバチッチに代えてカンテとツィエクを、さらに試合終盤にかけては殊勲のジルーらを下げてハヴァーツやリース・ジェームズの投入で試合を締めにかかった。
試合最終盤にかけては球際のバトルが強調されるやや荒れた展開となったが、スコアは動くことなくタイムアップを迎えた。この結果、ジルーのスーパーゴールで貴重なアウェイゴールを奪ったチェルシーが2ndレグに向けてアドバンテージを手にした。
一方、守備的に入りながらも8試合連続失点となったアトレティコは今季初となる公式戦連敗となった。
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