ボルシアMGが撃ち合い制して4位浮上! 4失点のドルトムントは後半戦初戦で昨季に並ぶ7敗目…《ブンデスリーガ》

2021.01.23 06:44 Sat
Getty Images
ブンデスリーガ第18節、ボルシアMGvsドルトムントが22日にシュタディオン・イム・ボルシア・パルクで行われ、ホームのボルシアMGが4-2で勝利した。
PR
直近3勝1分けと好調を維持する7位のボルシアMG(勝ち点28)は、前節ブレーメンに1-0で競り勝ち良い形でシーズンを折り返した。難敵ドルトムントとの後半初戦に向けてはブレーメン戦から先発3人を変更。ヴェントとヴォルフ、ヘアマンに代えてベンセバイニ、ザカリア、シュティンドルを起用。また、唾吐きで5試合の出場停止を科されていたテュラムと、コロナ禍でのパーティー問題で批判に晒されるエンボロが揃ってベンチに入った。
一方、前節レバークーゼンに競り負けて直近2戦未勝利で前半戦を終えた4位のドルトムント(勝ち点29)。来季新指揮官として招へいも噂されるローゼ監督率いるチームとのアウェイゲームでは、レバークーゼン戦から先発2人を変更。出場停止のデラネイに代わって出場停止明けのジャンが復帰し、ムニエに代わってモレイが右サイドバックに入った。

注目の強豪対決はいきなり動く。開始40秒過ぎにドルトムントの自陣ボックス付近でのボール回しにプレッシャーをかけたボルシアMGがボックス手前でホフマンがベリンガムからボール奪取。すぐさま近くでパスを受けたノイハウスが左足のシュートを放つと、DFフンメルスが出した足に当たってコースが変わりゴール左隅に決まった。

ホームチームの電光石火の先制点かに思われたが、主審によるオンフィールドレビューの結果、ホフマンのボール奪取がプッシングと判断されてゴールは取り消しとなった。
開始早々のゴールは逃したものの、アグレッシブさで勝るボルシアMGは直後の6分にもボックス手前でクラマーのパスを足元で受けたホフマンが鋭い右足のグラウンドシュートを枠の左隅に飛ばし、GKビュルキに最初のファインセーブを強いる。

すると、11分には相手陣内右サイドで得たFKの場面でキッカーのホフマンが入れた絶妙なクロスをゴール前に飛び込んだエルベディが頭で合わせてゴールネットを揺らす。再びVARの長いレビューが入ったが、オンサイドが支持されてゴールが認められた。

一度はVARに救われるも拙い入りでリードを許したドルトムントは、ボルシアMGが予想外の[3-5-2]の布陣を採用した影響もあってチグハグな戦いに終始。それでも、15分を過ぎた辺りから徐々に相手を押し返すと、怪物ハーランドが魅せる。

22分、ショートカウンターからボックス手前左でボールを持ったサンチョがカットインからスルーパスを狙う。これに反応したハーランドがうまくDFと入れ替わってボックス左に抜け出すと、飛び出したGKの脇を抜く技ありの左足シュートを流し込んだ。

この同点ゴールで完全に流れを掴んだアウェイチームは直後の26分にはセットプレーの流れからボックス内でアカンジ、ジャンと続けて枠内にシュートを飛ばすが、ここはGKの好守とDFのゴールカバーに阻まれる。それでも、28分にはショートカウンターからボックス付近でロイス、ベリンガム、サンチョと細かく繋ぎ、最後はゴール前のハーランドの足元にボールが入ると、鋭い反転からの左足シュートがゴールネットを揺らし、わずか6分間でドッペルパックを達成した。

一方、逆転を許したボルシアMGはザカリアを3バックの中央から右サイドハーフに移し、直近数試合と同じ形に並びを戻す。すると、ハーランドに対して今度はエルベディがドッペルパックを決める。32分、ボックス手前左の好位置で得たFKの場面でキッカーのシュティンドルが壁の間を抜く低い弾道のシュートを枠に飛ばす。これをGKビュルキが前に弾くと、こぼれ球をエルベディがタップインで決めた。

2-2のタイに戻った試合はここからカウンターを打ち合うオープンな展開に。39分には左サイドを突破したロイスを起点としたカウンターからボックス右でパスを受けたサンチョに決定機も、左隅を狙ったシュートは枠の左に。一方、ボルシアMGもボックス手前でフリーになったノイハウスにシュートチャンスも、右足のミドルシュートはわずかに枠の左に外れた。

イーブンのスコアで折り返した試合は後半も早い時間帯にスコアが動く。49分、ホフマンの仕掛けからノイハウスを経由したボールが左サイド深くのベンセバイニに渡る。ここで中に切り込んだベンゼバイニが右足で放った低い弾道のシュートがゴール前の密集をすり抜けてゴール右下隅の完璧なコースに決まった。

後半も拙い入りとなったドルトムントは、直後の53分にも相手のカウンターからボックス内に抜け出したプレアにあわや4失点目という決定機を許すなど、劣勢の状況が続く。

その後はややドルトムントに流れが傾き始めた中、後半半ば過ぎに互いに交代カードを切る。ボルシアMGはホフマン、シュティンドル、プレアに代えて渦中のテュラム、エンボロと共にヴォルフを投入。対してビハインドを追うドルトムントはロイスを下げてレイナを投入した。

すると、この交代策がスコアを動かす。78分、ノイハウスの左CKをゴール前で競り勝ったテュラムが打点の高いヘディングシュートを決め、禊のゴールとした。

その後、逃げ切り態勢に入ったホームチームに対してドルトムントが攻勢を仕掛けていくが、途中出場のムココの強烈なミドルシュートもGKゾンマーの好守に阻まれ、最後までゴールをこじ開けることはできなかった。

そして、試合はこのままタイムアップを迎え、ホームで打ち勝ったボルシアMGが2連勝で4位に浮上。一方、連敗で3戦未勝利のドルトムントは昨季の敗戦数に並ぶ7敗目でトップ4陥落となった。

PR
関連ニュース

ライプツィヒがCL出場権争うドルトムントとのシックスポインターを快勝で制す【ブンデスリーガ】

ブンデスリーガ第31節、ライプツィヒvsドルトムントが27日に行われ、4-1でライプツィヒが快勝した。 前節ハイデンハイムに競り勝って7戦負けなし、3連勝とした4位ライプツィヒ(勝ち点59)は、2トップにオペンダとシェシュコを配す[4-2-2-2]で臨み、ベストメンバーで挑んだ。 一方、前節レバークーゼン戦をドローに持ち込まれた5位ドルトムント(勝ち点57)は、4日後にチャンピオンズリーグ準決勝パリ・サンジェルマン戦を控える中、絶好調のザビッツァーが風邪の影響でベンチスタートに。ジャンとマートセンが累積で欠場となった。そのドルトムントは3トップに右からアデイェミ、フュルクルク、サンチョと並べる[4-3-3]で臨んだ。 立ち上がりからオープンな展開で推移すると10分、ドルトムントはサンチョの右クロスに合わせたフュルクルクのヘディングシュートが枠を捉えるもGKグラーチのビッグセーブに阻まれる。 さらに18分、ブラントのミドルシュートも枠を捉えたが、ここもGKグラーチのセーブに阻止される。それでも20分、ボックス左でルーズボールを拾ったサンチョが見事なコントロールシュートを蹴り込み、ドルトムントが先制する。 しかし23分、ライプツィヒがすかさず追いつく。シャビ・シモンズが左サイドから右足アウトで上げたラストパスをオペンダが合わせた。直後はオフサイド判定となったもののVARが入ってゴールが認められた。 その後、29分にダニ・オルモがPKを獲得しかけたライプツィヒだったが、ここはVARでノーファウル判定に覆った。 それでも36分にシャビ・シモンズのカットインシュートが左ポストに直撃したライプツィヒは追加タイム2分に逆転。CKの流れからシュラーガーのミドルはGKコベルのセーブに阻まれるもルーズボールをシェシュコが詰め、逆転して前半を終えた。 迎えた後半、開始1分にライプツィヒに3点目。シャビ・シモンズのスルーパスに抜け出したオペンダがボックス左へ。ラストパスをシマカンが押し込んだ。 その後、66分にロイスのヘディングシュートをGKグラーチが好守で凌いだライプツィヒは、バイノー=ギテンスやムココを投入してきたドルトムントを封殺。 80分にはバウムガルトナーがダメ押しの4点目を決めて快勝とし、4位の座を堅守している。 2024.04.28 00:35 Sun

【ブンデス第31節プレビュー】CL準決勝控えるドルトムント、4位ライプツィヒとのシックスポインター

前節は初優勝を飾ったレバークーゼンがチャンピオンズリーグ(CL)ベスト4入りを果たしたドルトムントと対戦し、試合終了間際での同点弾で無敗記録を維持した。迎える第31節、CL準決勝パリ・サンジェルマン戦を翌水曜に控える5位ドルトムント(勝ち点57)が、4位ライプツィヒ(勝ち点59)との来季CL出場権を懸けたシックスポインターに臨む。 ドルトムントは前節レバークーゼン戦、後半終盤のFWフュルクルク弾でワンチャンスを生かして先制しそのまま逃げ切るかに思われたが、レバークーゼンの驚異的な粘りの前にドローに持ち込まれた。惜しい試合にはなってしまったものの、CL4強入りの好調さは示せておりライプツィヒ戦に向けてチーム状態は良好。レバークーゼン戦でもアシストを記録した絶好調のMFザビッツァーの活躍に引き続き期待が懸かる。 対するライプツィヒは前節、難敵ハイデンハイムとのアウェイ戦をFWオペンダの終盤勝ち越し弾で競り勝った。7戦負けなしで3連勝と好調を維持する中、ベストメンバーで臨めるドルトムントとのシックスポインターを制し、来季のCL出場に大きく近づきたい。 翌火曜にCL準決勝レアル・マドリー戦を控える2位バイエルン(勝ち点66)は6位フランクフルト(勝ち点45)と対戦。バイエルンは前節ウニオン・ベルリン戦、CL4強入りの勢いを持続するように5発圧勝とした。公式戦3連勝でチーム状態が上向きの中、今季の1stマッチで5失点大敗を喫したフランクフルトにリベンジとし、マドリー戦に向かいたい。なお、フランクフルトのDF長谷部はベンチスタート予想となっている。 CL出場まであと一歩に迫っている3位シュツットガルト(勝ち点63)はレバークーゼン(勝ち点80)と対戦。シュツットガルトは前節ブレーメン戦、押し込む流れとしながらも2点を先行される展開からFWウンダブ弾で1点差としたが、反撃実らず12試合ぶりの黒星を喫した。今節はライプツィヒとドルトムントが潰し合うため、シュツットガルトとしては好機だが、公式戦無敗記録を45試合に伸ばしたレバークーゼンを撃破できるか。DF伊藤は引き続き先発予想となっている。 EL出場権を争う7位フライブルク(勝ち点40)は13位ヴォルフスブルク(勝ち点31)と対戦。フライブルクは前節マインツ戦、MF堂安が先制弾をアシストしたものの、残留争いに巻き込まれているマインツに追いつかれドローに終わった。DFBポカールをレバークーゼンが制する可能性が高いため7位をキープすればEL出場権確保となる可能性が高いが、前節ボーフムとの残留争いを制して一歩残留に近づいたヴォルフスブルクを下して7位死守となるか。 ヴォルフスブルクに敗れて8試合勝ちなしとなり、残留プレーオフに回らなければならない16位に後退したボーフム(勝ち点27)は金曜に9位ホッフェンハイム(勝ち点39)と対戦。浅野が先発した前節ヴォルフスブルク戦、互角の攻防が続いていたものの、0-1で競り負けたボーフム。浅野には一つ決定機があったが決めきれず、悔しいハーフタイムでの交代となった。ただ、後半の内容を考えれば浅野が先発に戻ることは確実。ドイツ『キッカー』の予想スタメンにも入っており、浅野のゴールに期待したい。 ボランチでの出場が続くMF板倉の12位ボルシアMG(勝ち点31)は14位ウニオン・ベルリン(勝ち点29)とのボトムハーフ対決に臨む。 ◆ブンデスリーガ第31節 ▽4/26(金) 《27:30》 ボーフムvsホッフェンハイム ▽4/27(土) 《22:30》 バイエルンvsフランクフルト ライプツィヒvsドルトムント フライブルクvsヴォルフスブルク アウグスブルクvsブレーメン 《25:30》 レバークーゼンvsシュツットガルト ▽4/28(日) 《22:30》 ボルシアMGvsウニオン・ベルリン 《24:30》 マインツvsケルン 《26:30》 ダルムシュタットvsハイデンハイム 2024.04.26 18:00 Fri

ドルトムント、CL制覇に導いたOBのリッケン氏をマネージング・ディレクターに任命

ドルトムントは22日、クラブOBのラース・リッケン氏(47)をマネージング・ディレクターに任命した。契約期間は2027年6月までとなっている。また、スヴェン・ミスリンタート氏(51)がテクニカル・ディレクターに就任したことも併せて発表している。 リッケン氏は現役時代、ドルトムント一筋でプレー。1996-97シーズンのチャンピオンズリーグでは決勝でゴールを挙げ、優勝に導いていた。 現役引退後はドルトムントのユース・コーディネーターを務め、若手育成に尽力。直近ではブンデスリーガのユースパフォーマンスセンターのディレクターを務めていた。 一方、ミスリンタート氏は1998年から2017年にかけてドルトムントのチーフスカウトを務め、FWロベルト・レヴァンドフスキやMF香川真司、FWウスマーヌ・デンベレ、FWピエール=エメリク・オーバメヤンなど、後にトッププレーヤーとなる原石を多数発掘していた。 ドルトムントでは最高経営責任者(CEO)を務めるハンス・ヨアヒム・ヴァツケ氏が2025年末をもって退任するため、フロントの刷新が行われた格好だ。 2024.04.22 23:30 Mon

「反応に満足」初黒星目前の劇的ドラマ、無敗を守ったシャビ・アロンソ監督は次戦シュツットガルト戦へ「非常に激しい試合になる」

レバークーゼンのシャビ・アロンソ監督が劇的なドローゲームを振り返った。 21日、ブンデスリーガ第30節でレバークーゼンはドルトムントとアウェイで対戦。前節、無敗でのリーグ制覇を決めた中、強豪との対戦となった。 ミッドウィークはヨーロッパリーグ(EL)準々決勝2ndレグのウェストハム戦を戦い、ドロー決着。1stレグのリードを守り準決勝に進み、今シーズンの無敗も継続した。 そんな中迎えたドルトムント戦では、堅い試合になったものの81分に失点。ついに敗戦かと思われたが、一味違うのが今季のレバークーゼン。97分、左CKからのクロスをヨシプ・スタニシッチがニアサイドでヘッド。これが決まり、1-1の同点に。勝ち点1をもぎ取り、今シーズンの無敗を継続した。 試合後、シャビ・アロンソ監督は激闘を振り返り、選手たちの失点してからの反応が良かったとした。 「ここドルトムントでプレーすることにとてもモチベーションを持っていた。今日も良い強度とメンタルでプレーしたいと思っていた」 「ゴールは痛かったが、我々はやり続け、ゴールに対する自分たちの反応には満足している」 シーズン無敗、3冠の可能性を継続したシャビ・アロンソ監督は、次節も上位対決となるシュツットガルト戦へ向け、準備をするとした。 「我々にはまだビッグゲームが待っている。今は少し回復し、シュツットガルト戦に向けてしっかりと準備するつもりだ」 「シュツットガルトは良いプレーを見せており、非常に激しい試合になるだろう」 <span class="paragraph-title">【動画】一味も二味も違う! レバークーゼン、脅威の粘りで無敗キープ</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="1DpRq2lyCOY";var video_start = 170;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.04.22 15:05 Mon

負けないレバークーゼン、試合終了間際弾でドルトムントに劇的ドロー【ブンデスリーガ】

ブンデスリーガ第30節、ドルトムントvsレバークーゼンが21日に行われ、1-1で引き分けた。 前節ボルシアMG戦を退場者を出しながらも2-1で逃げ切った5位ドルトムント(勝ち点56)は、5日前に行われたチャンピオンズリーグではアトレティコ・マドリー相手に打ち合いの末、4-2で勝利。逆転でのベスト4進出を果たした中、絶好調のザビッツァーが先発。出場停止のアデイェミに代わってバイノー=ギテンスがスタメンとなった。 一方、前節5試合を残して初優勝を飾ったレバークーゼン(勝ち点79)は、3日前に行われたヨーロッパリーグ(EL)ではウェストハム相手に敵地で土壇場ドローとし、公式戦無敗記録を44試合に伸ばして4強入り。DFBポカールと併せて3冠の可能性を残す中、ヴィルツやシックをベンチスタートとし、前線はテラ、ホフマン、フリンポンが務めた。 立ち上がりからレバークーゼンが押し込む展開とした中、36分にグリマルドのミドルで牽制。さらに2分後、グリマルドが直接FKでゴールに迫った。 守勢のドルトムントは42分、リエルソンが右サイドを突破した流れからボックス右のザビッツァーがルーズボールに反応してシュート。しかしGKフラデツキーにセーブされ、0-0で前半を終えた。 迎えた後半、ドルトムントが押し込む入りとした中、57分にグリマルドの直接FKでゴールに迫ったレバークーゼンは、68分に決定機。ジャカのフィードをボックス右のホフマンがダイレクトで折り返し、テラがシュート。しかしGKコベルに阻まれた。 その後、ヴィルツを投入したレバークーゼンだったが、81分にドルトムントが先制する。スローインの流れからザビッツァーの右クロスをフュルクルクがボレーで蹴り込んだ。 失点を受けてボニフェイスとシックを投入したレバークーゼンは、追加タイム7分にグリマルドの直接FKが枠を捉えるもGKコベルの好守に阻まれる。 それでも直後、負けないレバークーゼンに劇的同点弾。ヴィルツの左CKからスタニシッチのヘディングシュートが決まった。直後にタイムアップとなり無敗記録を45試合に伸ばしている。 2024.04.22 02:47 Mon
NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly