岡崎が絶妙ミドルループで待望のプリメーラ初ゴールも土壇場連続失点でウエスカの初勝利はお預けに…《ラ・リーガ》

2020.12.07 00:04 Mon
Getty Images
ラ・リーガ第12節、グラナダvsウエスカが6日に行われ、3-3のドローに終わった。なお、ウエスカのFW岡崎慎司は64分から途中出場し、プリメーラ初ゴールを挙げた。
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今季初勝利を目指す最下位のウエスカが8位のグラナダのホームに乗り込んだ一戦。前節、セビージャに競り負けたウエスカは2試合連続途中出場が続く岡崎は今節も引き続きベンチスタートとなった。互いに攻守のバランスを強く意識し、なかなかリスクを冒す場面が少なくなかなかフィニッシュの数が増えていかないクローズな展開となる。それでも、ヨーロッパリーグから中2日のグラナダに対して、運動量、インテンシティで勝るウエスカが徐々に主導権を握っていく。
そして、21分にはスローインの流れから左サイド深くでキープしたサンドロ・ラミレスのクロスをニアに飛び込んだミケル・リコが見事なダイビングヘッドで合わせ、先制に成功した。

その後もラファ・ミル、サンドロ・ラミレスが良い形でフィニッシュまで持ち込むなど、アウェイのウエスカが追加点に迫っていくが、最後のところで決め切れない。すると、43分には自陣でのルーズボールの競り合いでボールを奪われてショートカウンターを受けると、プエルタスのラストパスに抜け出したルイス・スアレスに同点ゴールを許した。
迎えた後半、追いついたグラナダが切り札のソルダードらを投入して攻勢を強めようとする中、ウエスカが早い時間帯に勝ち越しゴールを奪う。49分、右サイドへの大きなサイドチェンジからフェレイロが深い切り返しで対面のDFを剥がして右足インスウィングの絶妙なクロスを供給。これに3列目からの果敢な飛び出しでゴール前に抜け出したボルハ・ガルシアが右足のジャンピングボレーで合わせ、右ポストの内側を叩いたシュートがゴールネットを揺らした。

以降はビハインドを負ったグラナダがリスクを冒した攻撃を仕掛けて押し込む時間が続くが、ウエスカも縦に推進力があるサンドロ・ラミレスが強烈なミドルシュートで相手GKを脅かす。

オープンな攻防が繰り広げられる中、ウエスカは64分にラファ・ミル、ミケル・リコに代えて岡崎とドゥンビアを同時投入。前線からの守備強度を上げるとともに追加点を目指す。
68分にはヤンヘル・エレーラのボックス手前からの見事なダイレクトボレーにゴールを脅かされるが、ここはGKアルバロ・フェルナンデスが何とか触ってコースを変えて左ポストを叩く。さらに76分にも右サイドからのクロスをゴール前のスアレスに頭で合わせられるが、ここもGKフェルナンデスの見事なワンハンドセーブで凌ぐ。

後半半ばを過ぎて守勢が続く中、ウエスカのエースストライカーがチームの今季初勝利を大きく手繰り寄せる仕事を果たす。

83分、相手FKを撥ね返して左サイドのオンティベロスが前線の広大なスペースへロングフィードを入れる。そして、ケネディの短いクリアを拾った岡崎はエリア外に大きく飛び出していたGKのポジションを冷静に見極めてミドルループシュートを放つと、これが見事にゴールネットを揺らした。そして、岡崎は先日の武藤嘉紀に続きブンデスリーガ、プレミアリーグ、ラ・リーガの欧州3大リーグでのゴールを記録した。

これでウエスカのプリメーラ初勝利は確実かに思われたが、試合終盤に悪夢のような展開が待っていた。

88分、マチスの右サイドからの鋭い左足のクロスをモリーナに頭で合わせられて点差を1点に縮められる。続く90分には自陣左サイドで与えたFKの場面でケネディの正確なクロスをヘルマンに豪快なヘディングで叩き込まれ、瞬く間の連続失点で試合を振り出しに戻される。

さらに、試合終了間際の93分にはボックス左へ抜け出したモリーナにあわや逆転ゴールという決定機を許したが、ここは左ポストに救われて試合は3-3のスコアでタイムアップ。

岡崎に待望のプリメーラ初ゴールが生まれたウエスカだが、2点のリードを守り切れず、待望の今季初勝利はまたしてもお預けとなった。

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