今治が王者・秋田を粉砕! 富山が4連勝達成で詰め寄る《J3》

明治安田生命J3リーグ第31節の6試合が5日に各地で行われた。

ソユースタジアムでは、優勝を決めているブラウブリッツ秋田と8位のFC今治が激突した。昇格に向けて勝ち点3を切望する今治が7分に先制。山田のスルーパスにボックス右へ走り込んだ原田が思い切り良く右足を振り抜きネットを揺らす。

一方、なかなか今治ゴールまで攻め込めない秋田だったが、前半終了間際に追い付く。44分、右サイドからのクロスのこぼれ球を輪笠がボックス内で回収して素早く縦パス。GK修行を背負って受けた茂は、上手く反転して2試合連続ゴールで同点とした。
嫌な時間に振り出しに戻された今治だが、後半開始早々50分にPKを獲得。倒された玉城が自らキッカーを務めたが、GK田中雄大のビッグセーブに阻まれる。しかし、このPKで獲得した左CKから追加点。52分、玉城がふわりとしたクロスをニアへ送ると、混戦の中でGK田中雄大が弾いたボールがポストに当たってゴールへ吸い込まれた。

再びリードを奪われた秋田は71分に3枚替えで活性化を図る。すると、84分に右サイドの青島のクロスを田中直基が逸らし、背後から韓浩康が押し込んだ。しかし、これはオフサイドの判定で認められず。その後、交代カードを使い5バックにして守備を固める今治が89分にロングカウンターを炸裂させる。原田の縦パスをフィールド中央で受けた林が持ち上がりながらボックス右へパス。これに走り込んだ原田のリターンを林が流し込んで勝負あり。3-1でアウェイの今治が王者・秋田に今季ワーストの3失点を浴びせて3試合ぶりの勝利を手にした。

3連勝で5位へ浮上して2位を目指すカターレ富山は、富山県総合運動公園陸上競技場で16位のカマタマーレ讃岐と対戦。富山は2分にロングカウンターから電光石火の先制ゴール。前線で受けた大野がスルーパスを送ると、ボックス内から武が冷静に流し込む。さらに、64分には途中出場の宮城がボックス右でパスを受けると、ディフェンスの股を通すシュートでネットを揺らす。そのまま2-0で富山が勝利し、4連勝を達成。4位のFC岐阜が6位のガイナーレ鳥取に0-2で鳥取が勝利したことで4位との差を2ポイントとした。

◆明治安田生命J3リーグ第31節
▽12/5(土)
いわてグルージャ盛岡 2-2 ロアッソ熊本
ブラウブリッツ秋田 1-3 FC今治
カターレ富山 2-0 カマタマーレ讃岐
鹿児島ユナイテッドFC 3-2 福島ユナイテッドFC
セレッソ大阪U-23 1-0 藤枝MYFC
FC岐阜 0-2 ガイナーレ鳥取

▽12/6(日)
《13:00》
ヴァンラーレ八戸 vs SC相模原
Y.S.C.C.横浜 vs AC長野パルセイロ
アスルクラロ沼津 vs ガンバ大阪U-23