シティ撃破のスパーズがモウ体制初の4連勝で暫定首位浮上! ソン&ロ・チェルソ弾守り抜く《プレミアリーグ》
2020.11.22 04:32 Sun
プレミアリーグ第9節、トッテナムvsマンチェスター・シティが21日にトッテナムホットスパー・スタジアムで行われ、ホームのトッテナムが2-0で勝利した。
今季初のリーグ3連勝で2位に浮上したモウリーニョ体制2年目のトッテナムは、インターナショナルマッチウィーク明け初戦で同体制初の4連勝と首位浮上を狙う。前回対戦で破ったものの、ポルトガル人指揮官にとって天敵と言われるスペイン人指揮官の率いる難敵との一戦では前節のWBA戦から2人を変更。新型コロナウイルスの陽性判定が出たドハーティに代わってオーリエ、ベンチスタートのベイルに代わってベルフワインが起用された。
一方、前節に昨季王者リバプールとの優勝候補本命対決を1-1のドローで終えた10位のシティは、ここまで一度も連勝がなく波乗り切れない状況が続く。上位浮上に向けて勝ち点3が求められる敵地でのビッグマッチではこちらも前節から先発2人を変更。ベンチスタートのギュンドアン、スターリングに代わってベルナルド・シウバ、マフレズを起用し、負傷明けのアグエロがベンチに戻った。
世界屈指の名将同士による注目の今季初対決。通常、左ウイングのソン・フンミンを右ウイングに配置する変化を見せたホームチームがファーストチャンスをいきなりゴールに結びつける。5分、ハーフウェイライン付近の左サイドで得たFKの場面で相手の虚を突くリスタートを仕掛ける。中央でフリーのエンドンベレが絶妙な浮き球のパスをゴール前に入れると、ケインが中盤に落ちる動きでセンターバック2枚を引っ張った背後にまんまと抜け出したソン・フンミンがGKエデルソンの股間を抜く左足のシュートを流し込んだ。
一瞬の緩みから先手を許したシティはここからボールを握り、デ・ブライネを起点に引いた相手の守備ブロック攻略を図っていく。中央のスペースを消されながらも、大外に張るフェラン・トーレスとマフレズを効果的に使いながら良い形の仕掛けを見せる。
その後は安定したパスワークと前からの強度が高い守備の2段構えにより、シティが完全に試合の主導権を掌握する。そして、27分にはセットプレーの二次攻撃からボックス手前右でマフレズが入れたクロスをファーのガブリエウ・ジェズスが収めて折り返す。これを攻め残っていたラポルテが見事な左足ボレーでゴールネットに突き刺す。だが、オンフィールドレビューの結果、ジェズスのトラップ時のハンドを取られてゴールは取り消しとなった。
前半終盤にかけては割り切ってフィールドプレーヤー全員を自陣に配置して徹底的にスペースを消したトッテナムに対して、さしものシティも崩しの局面での技術的ミスや連係ミスが増え始め攻めあぐねる状況が続く中、ハーフタイムを迎えることになった。
互いに前半45分間を受けて、立ち位置やプレスのかけ方に微調整を施したものの、後半も試合展開に大きな変化はなし。引いて守るトッテナムに対してシティが内、外を使い分けながら揺さぶりをかけ続ける。だが、前半同様に相手の集中した守備を上回るような攻めを繰り出せない。
一方、時間の経過と共に相手の中盤が間延びし始めて前半序盤のようにカウンターを繰り出せるようになったトッテナムは、65分にエンドンベレを下げてロ・チェルソを投入。すると、ポルトガル人指揮官の一手が試合を動かす。自陣ボックス付近でのアルデルヴァイレルトのクリアをハーフウェイライン付近で回収したケインがそのまま中央を持ち上がり、ボックス左へ走り込むロ・チェルソへ絶妙なラストパス。そして、投入直後のアルゼンチン代表が冷静に左足のシュートを流し込み、加入2年目でのプレミアリーグ初ゴールとした。
被枠内シュート2本で2点のビハインドを負ったシティは72分、マフレズとベルナルド・シウバを諦めてスターリング、フォーデンを同時投入。ここから一気に攻撃のギアを上げたいところだが、この選手交代もゴールをこじ開ける解決策とはならず。
一方、指揮官が求めるゲームプランを完璧に遂行するホームチームは80分過ぎにアルデルヴァイレルトが右足の内転筋を痛めてロドンの緊急投入を余儀なくされるが、このアクシデントにも動じない。90分には相手セットプレーからゴール前のルベン・ジアスに強烈なヘディングシュートを打たれるが、ここもGKロリスが見事な反応で凌ぎ切った。
そして、いかにもモウリーニョのチームらしいソリッドな試合運びでシティに完勝のトッテナムは、同体制初の4連勝を飾ると共に暫定首位に浮上した。一方、最後まで相手の土俵での戦いを強いられ完敗のシティは公式戦10試合ぶりの黒星となった。
今季初のリーグ3連勝で2位に浮上したモウリーニョ体制2年目のトッテナムは、インターナショナルマッチウィーク明け初戦で同体制初の4連勝と首位浮上を狙う。前回対戦で破ったものの、ポルトガル人指揮官にとって天敵と言われるスペイン人指揮官の率いる難敵との一戦では前節のWBA戦から2人を変更。新型コロナウイルスの陽性判定が出たドハーティに代わってオーリエ、ベンチスタートのベイルに代わってベルフワインが起用された。
一方、前節に昨季王者リバプールとの優勝候補本命対決を1-1のドローで終えた10位のシティは、ここまで一度も連勝がなく波乗り切れない状況が続く。上位浮上に向けて勝ち点3が求められる敵地でのビッグマッチではこちらも前節から先発2人を変更。ベンチスタートのギュンドアン、スターリングに代わってベルナルド・シウバ、マフレズを起用し、負傷明けのアグエロがベンチに戻った。
一瞬の緩みから先手を許したシティはここからボールを握り、デ・ブライネを起点に引いた相手の守備ブロック攻略を図っていく。中央のスペースを消されながらも、大外に張るフェラン・トーレスとマフレズを効果的に使いながら良い形の仕掛けを見せる。
一方、ある意味想定通りに押し込まれる状況となったホームチームは粘り強く守りながら、自慢のアタッカー陣の個の力を生かしてロングカウンターから一刺しを狙う。13分には自陣で相手のハイプレスを剥がしてベルフワインの斜めのパスをボックス右で受けたソン・フンミンからの折り返しをケインがタップイン。だが、ここはケインがオフサイドを取られて追加点とはならず。
その後は安定したパスワークと前からの強度が高い守備の2段構えにより、シティが完全に試合の主導権を掌握する。そして、27分にはセットプレーの二次攻撃からボックス手前右でマフレズが入れたクロスをファーのガブリエウ・ジェズスが収めて折り返す。これを攻め残っていたラポルテが見事な左足ボレーでゴールネットに突き刺す。だが、オンフィールドレビューの結果、ジェズスのトラップ時のハンドを取られてゴールは取り消しとなった。
前半終盤にかけては割り切ってフィールドプレーヤー全員を自陣に配置して徹底的にスペースを消したトッテナムに対して、さしものシティも崩しの局面での技術的ミスや連係ミスが増え始め攻めあぐねる状況が続く中、ハーフタイムを迎えることになった。
互いに前半45分間を受けて、立ち位置やプレスのかけ方に微調整を施したものの、後半も試合展開に大きな変化はなし。引いて守るトッテナムに対してシティが内、外を使い分けながら揺さぶりをかけ続ける。だが、前半同様に相手の集中した守備を上回るような攻めを繰り出せない。
一方、時間の経過と共に相手の中盤が間延びし始めて前半序盤のようにカウンターを繰り出せるようになったトッテナムは、65分にエンドンベレを下げてロ・チェルソを投入。すると、ポルトガル人指揮官の一手が試合を動かす。自陣ボックス付近でのアルデルヴァイレルトのクリアをハーフウェイライン付近で回収したケインがそのまま中央を持ち上がり、ボックス左へ走り込むロ・チェルソへ絶妙なラストパス。そして、投入直後のアルゼンチン代表が冷静に左足のシュートを流し込み、加入2年目でのプレミアリーグ初ゴールとした。
被枠内シュート2本で2点のビハインドを負ったシティは72分、マフレズとベルナルド・シウバを諦めてスターリング、フォーデンを同時投入。ここから一気に攻撃のギアを上げたいところだが、この選手交代もゴールをこじ開ける解決策とはならず。
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