昨季準決勝再現カードはライプツィヒがリベンジ! PSGは2人退場に序盤のPK失敗響く…《CL》

2020.11.05 07:06 Thu
Getty Images
チャンピオンズリーグ(CL)・グループH第3節、RBライプツィヒvsパリ・サンジェルマン(PSG)が4日に行われ、ホームのライプツィヒが2-1で勝利した。

前節、マンチェスター・ユナイテッドに0-5の大敗で今季の公式戦初黒星を喫したRBライプツィヒは、直近のリーグ戦でもボルシアMGに0-1で敗れて連敗。連敗からのバウンスバックを図る今回の一戦では昨季CL準決勝で敗れたPSGを相手にリベンジを狙う。注目のメンバーでは前線にダニ・オルモ、フォルスベリ、エンクンクとストライカー不在の[3-4-3]の布陣を採用した。

一方、ユナイテッドとの初戦を落とした昨季ファイナリストのPSGだが、前節はケアンの2ゴールの活躍でイスタンブール・バシャクシェヒルを2-0で破って今季初勝利を手にした。直近のリーグ戦でもナントに快勝を収めたが、ネイマールに続きムバッペが負傷し、攻撃陣に多くの負傷者を抱える中でライプツィヒとの重要な一戦に臨んだ。この一戦ではディ・マリア、ケアン、サラビアを並べた[4-3-3]の布陣を採用した。
昨季の準決勝で対峙した強豪同士の一戦はいきなり動く。6分、右サイド深くに侵攻したケアンが後方から中央に走り込んできたディ・マリアへ短いスルーパスを送ると、GKの手前でボールに追いついたアルゼンチン代表MFが冷静にゴール左隅へ流し込んだ。

先制を許したホームチームもすぐさま反撃。8分、右サイドのムキエレが入れた折り返しをゴール前に飛び込んだハイダラがダイレクトシュート。GKケイロル・ナバスが何とかセーブしたこぼれにゴール左のアンヘリーニョが反応も、ゴール至近距離からのシュートはDFフロレンツィの身体を張ったシュートブロックに阻まれた。
このピンチを凌いだPSGは15分に追加点のチャンス。ボックス内でケアンが放ったシュートがDFウパメカノの腕に当たりPKを奪取。しかし、キッカーのディ・マリアが右を狙ったシュートはコースが甘くGKグラーチにはじき出された。

守護神の活躍で2失点目を凌いだライプツィヒは徐々に相手陣内深くまで押し込み始めると、前半終了間際にスコアをタイに戻す。42分、左サイド深くに侵攻したフォルスベリからマイナスのパスを受けたアンヘリーニョが冷静に中央へグラウンダーの横パスを入れる。これを受けたエンクンクがマルキーニョスの股間を抜く技ありのシュートを古巣のゴールへ流し込んだ。

前回対戦以上に拮抗した試合は1-1のイーブンで後半に突入。フォルスベリ、ケアンと互いに際どいシュートを打ちあった中、ホームチームが逆転に成功する。57分、ボックス内で浮き球のボールを処理する際、DFキンペンベの手にボールが当たってライプツィヒにPKが与えられると、これをキッカーのフォルスベリが冷静に決め切った。

やや不運な失点により、この試合初めて追う展開になったPSGだが、痛恨のアクシデントが発生。前半からやや球際で激しい展開が続いていた中、ハイダラに対してアフター気味に出した足裏が脛を捉えたとしてグイエに2枚目のカードが掲示され、退場処分となった。

ビハインドに加え、数的不利を背負ったPSGは選手交代などで流れを引き戻しにかかるが、冷静にボールを動かして時計を進めるホームチームを前になかなか攻め手を見いだせず、時間だけが過ぎていく。さらに、この苦しい展開にフラストレーションを溜めたキンペンベが、グイエに続き2枚目のカードをもらい試合終了間際に退場し、万事休す。

PKの成否が大きな違いを生むことになった昨季準決勝の再現カードは2-1で競り勝ったライプツィヒがリベンジを果たし、公式戦の連敗をストップ。一方、敗戦に加え、ホームでのリターンマッチに2人の不在者まで出すことになったPSGは、グループステージ前半戦で3戦2敗と苦しい状況が続く。

RBライプツィヒ 2-1 #パリ・サンジェルマン
【ライプツィヒ】
エンクンク(前42)
フォルスベリ(後12[PK])
【PSG】
ディ・マリア(前6)

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