さらなるCB獲得に動くシティ、ジアス獲得に向けてベンフィカと交渉開始 オタメンディ譲渡か

2020.09.26 09:45 Sat
Getty Images
マンチェスター・シティがポルトガル代表DFルベン・ジアス(23)獲得に向けて、ベンフィカと交渉を開始したようだ。『BBC』や『スカイ・スポーツ』などイギリス複数メディアが伝えている。

今夏にオランダ代表DFナタン・アケを確保したものの、さらなるセンターバックの強化に乗り出すシティ。ナポリのセネガル代表DFカリドゥ・クリバリ(29)がメインターゲットに挙がっているが、移籍金8000万ポンド(約107億6000万円)が障壁となり、交渉が停滞しているとみられている。
そのほかの代替案として、アトレティコ・マドリーのウルグアイ代表DFホセ・ヒメネス(25)や、セビージャのU-21フランス代表DFジュール・クンデ(21)も候補に挙がっているが、いずれも高額な移籍金がネックとなり、難航が伝えられている。

新たな候補として浮上したのがジアスだ。昨年11月に2024年夏まで契約延長をした同選手には9100万ポンド(約122億4000万円)の契約解除条項が存在するが、『スカイ・スポーツ』によると、ベンフィカは移籍金5000万ポンド(約67億2000万円)以上と評価。シティはアルゼンチン代表DFニコラス・オタメンディ(32)をトレード要員に含むオファーで、ベンフィカと交渉を行っているという。

ベンフィカ下部組織出身のジアスは187cmの恵まれた体躯と身体能力を武器に守備センスやボール扱いにも長けた現代型のセンターバック。2017年9月のトップチームデビュー以降、クラブ公式戦通算136試合11ゴール6アシストを記録している。

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レーティング:マンチェスター・シティ 3-3 トッテナム【プレミアリーグ】

プレミアリーグ第14節、マンチェスター・シティvsトッテナムが3日にエティハド・スタジアムで行われ、3-3のドローに終わった。超WSの選手採点結果と寸評は以下の通り。 ▽マンチェスター・シティ採点 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20231204_0_tw.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div> GK 31 エデルソン 5.5 失点はいずれも責任なし。目立ったセーブはなかったが、堅実なゴールキーピングと安定した球出しを見せた DF 2 ウォーカー 6.0 結果的にチームは3失点を喫したが、前半に見せた再三の好守に加えて後半も個人としては攻守に安定していた 25 アカンジ 5.5 攻撃時は中盤、守備時はセンターバックでプレー。直近のライプツィヒ戦から立て直してどちらの役割においても及第点の出来 3 ルベン・ディアス 5.5 直近のライプツィヒ戦から改善したものの、本調子に比べると際の部分で無理が効かない印象 24 グヴァルディオル 5.5 未だシティの左サイドバックでのプレーに試行錯誤。全体的に小さくまとまった印象で守備でも圧倒的なフィジカルを発揮し切れず。あわや退場というハードチャージも (→アケ -) MF 47 フォーデン 6.5 見事な動き出しからの正確なシュートで1ゴールを記録。前半は攻撃の起点として機能したが、後半はやや連戦の疲労を窺わせた (→リコ・ルイス 6.0) チーム全体に活力を与えつつ、アタッキングサードでも賢いプレー選択で相手を揺さぶった 20 ベルナルド・シウバ 6.5 ゴールやアシストはなかったが、チームで最も多くのタスクをほぼ完ぺきにこなした。鋭いミドルシュートはGKヴィカーリオに阻まれた 19 アルバレス 6.0 正確なプレースキックとフォーデンへのアシストで前半の2点に関与。ただ、後半はプレー判断、精度の部分でややトーンダウン (→コバチッチ -) 16 ロドリ 6.5 前線からのフィルターが低下した後半は運動量の低下もあってやや難しい展開に。それでも、前半の安定感抜群のプレーに加え、後半はグリーリッシュのゴールの起点に 11 ドク 6.5 アイソレーションに近い形で質的優位を生む。逆転ゴールの起点に加え、ゴラッソ未遂の見事なシュートも披露。筋肉系の違和感か、後半立ち上がりに交代 (→グリーリッシュ 6.5) ヒーローにはなれなかったが、冷静なフィニッシュで1ゴール。途中出場できっちりマルチタスクをこなした FW 9 ハーランド 5.5 1アシストを記録したが、幾つかの決定機でシュートを枠に飛ばせず。急造センターバックコンビ相手に違いを生めず 監督 グアルディオラ 5.5 終盤のテコ入れ実らず、3試合連続逃げ切り失敗…。満身創痍の相手に手痛い取りこぼしとなり、次節ではロドリとグリーリッシュが累積警告で不在となる泣きっ面に蜂 ▽トッテナム採点 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20231204_0_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div> GK 13 ヴィカーリオ 5.5 3失点共に自身に責任はなし。後半立ち上がりのベルナルド・シウバの決定的なシュートを阻止。ビルドアップはやや窮屈だった DF 23 ペドロ・ポロ 6.5 前半はドク、後半はグリーリッシュと異なる特徴のアタッカーに粘り強く対応。ビルドアップの局面でも周囲をうまくサポート 12 エメルソン 5.0 慣れないセンターバックでのプレーを強く批判できないが、序盤の不用意なロストや守備時のポジショニング、判断の部分でやはり厳しい 33 ベン・デイビス 5.5 急造ディフェンスラインでリーダーシップを取りながら奮闘。ただ、ビルドアップや局面での対応はやや物足りなかった 38 ウドジェ 5.5 前半にやや不用意な形でカードをもらったが、チェルシー戦の反省を活かして後半はしたたかにプレー。攻撃面でも良いアクセントに MF 22 ブレナン・ジョンソン 6.5 左右のウイングで持ち味のスピードを活かしたプレーで相手の脅威に。正確なクロスで土壇場の同点ゴールをアシスト (→ドンリー -) 8 ビスマ 5.0 攻撃面ではなんでも自分でやろうとするきらいがあり、3失点目に繋がる痛恨のボールロスト。攻守両面で安定感を身に付けたい (→リシャルリソン -) 21 クルゼフスキ 7.0 相性が良いシティ相手に1ゴール1アシスト。攻守両面で多くの仕事をこなした 18 ロ・チェルソ 6.5 2試合連発となる鮮烈なミドルシュートを決めた。継続起用でコンディション、周囲との連携面を向上させており、アルゼンチン代表で見せるような存在感を示し始める (→スキップ 5.5) 途中出場でバイタリティをもたらし同点ゴールの場面でもクルゼフスキを活かす形に 11 ブライアン・ヒル 5.5 先制点の場面では見事なターンで起点に。ただ、アタッキングサードでの判断ミスや球際でのひ弱さも露呈した (→ホイビュア 6.5) 途中出場で守備の強度を上げつつ、堅実なプレーでビルドアップをスムーズにさせた FW 7 ソン・フンミン 6.5 不運な形でオウンゴール記録も1ゴール1アシスト。周囲の判断が良ければ、それ以外にも仕留めるチャンスはあった 監督 ポステコグルー 6.0 戦前には大敗の可能性も想定されたが、敵地で自分たちの戦いを貫いて勝ち点1を持ち帰る。徐々に控え組も存在感を示しており、指導力の高さは素晴らしい ★超WS選定マン・オブ・ザ・マッチ! クルゼフスキ(トッテナム) 価千金の同点ゴールを含む1ゴール1アシストで文句なしのMOM。マディソンら主力の相次ぐ離脱によって、随所にリーダーとしての責任感を窺わせるプレーが目立ち攻守両面で、より重厚なプレーヤーに成長している。 マンチェスター・シティ 3-3 トッテナム 【マンチェスター・シティ】 OG(前9) フォーデン(前31) グリーリッシュ(後36) 【トッテナム】 ソン・フンミン(前6) ロ・チェルソ(後24) クルゼフスキ(後45) 2023.12.04 03:50 Mon

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【プレミア注目プレビュー】2戦連続ドロー中のシティが満身創痍スパーズと激突

プレミアリーグ第14節、マンチェスター・シティvsトッテナムが、日本時間3日25:30にエティハド・スタジアムでキックオフされる。2戦連続ドロー中のシティズンズと、3連敗中のスパーズによる上位争い踏みとどまりを狙う上位対決だ。 チェルシー、リバプールとの連戦をいずれもドローで終えて2戦未勝利のシティ(勝ち点29)は、アーセナルに抜かれて2位に転落。リバプール戦ではFWハーランドの先制点を含めて試合を通して主導権を握ったものの、後半終盤に一瞬の隙を突かれて同点ゴールを決められて逃げ切り失敗。要塞エティハド・スタジアムでの公式戦連勝記録が「23」でストップした。 それでも、直近のチャンピオンズリーグ(CL)ではRBライプツィヒにホームで2点ビハインドを背負うも、後半にハーランド、フォーデン、アルバレスと続けて3点を叩き込んで劇的3-2の逆転勝利。グループステージ5連勝で首位通過を確定させ、直近2試合の微妙な流れを払拭した。そして、今節は手負いのスパーズ相手にリーグ3戦ぶりの白星を狙う。 対する5位のトッテナム(勝ち点26)は前節、ホームでアストン・ビラと対戦。今季初出場となったロ・チェルソの初ゴールによって先制点を奪い、以降も相手のハイラインを攻略して再三の決定機を創出。だが、2点目を奪い切れずにいると、サイドバック4人を並べた急造守備陣が続けてゴールネットを揺らされて1-2の敗戦。3試合連続逆転負けでの3連敗となった。 さらに、長期離脱から戻ってきたばかりのベンタンクールの再離脱が決定し、より厳しい台所事情を強いられるなか、難所エティハドで超強力な攻撃陣を擁する3連覇中の王者に挑む形となった。 なお、グアルディオラ監督とポステコグルー監督は公式戦では今回が初対戦となる。だが、2019年7月に日本で行われたプレシーズンマッチでは同じ『シティ・フットボール・グループ』に属する縁で、当時横浜F・マリノスを指揮していたオーストラリア人指揮官は敬愛するスペイン人指揮官のチームに真っ向勝負を挑み1-3で敗戦している。今回はスパーズの指揮官としての戦いとなるが、どのような結果が待っているか…。 ◆マンチェスター・シティ◆ 【4-2-3-1】 ▽予想スタメン <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20231202_100_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div> GK:エデルソン DF:ウォーカー、アカンジ、アケ、グヴァルディオル MF:ロドリ、ベルナルド・シウバ MF:フォーデン、アルバレス、ドク FW:ハーランド 負傷者:MFデ・ブライネ、マテウス・ヌネス 出場停止者:なし 出場停止者はいない。負傷者に関してはストーンズとコバチッチら軽傷者がトレーニングに復帰し、デ・ブライネとマテウス・ヌネスが唯一の欠場者となる。 スタメンに関して前線と中盤の人選に目立った変更はなさそうだが、直近のライプツィヒ戦でミスも出たルベン・ディアスとアカンジのセンターバックコンビのところにテコ入れの可能性がある。疲労感漂うルベン・ディアスを外してアケの起用とみるが、負傷明けのストーンズを含めていくつかのオプションが想定される。 ◆トッテナム◆ 【4-2-3-1】 ▽予想スタメン <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20231202_100_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div> GK:ヴィカーリオ DF:ペドロ・ポロ、エメルソン、ベン・デイビス、ウドジェ MF:ホイビュア、ビスマ MF:クルゼフスキ、ロ・チェルソ、ブレナン・ジョンソン FW:ソン・フンミン 負傷者:GKホワイトマン、DFフィリップス、ファン・デ・フェン、MFセセニョン、マディソン、サール、ペリシッチ、ベンタンクール、FWリシャルリソン、ソロモン 出場停止者:DFロメロ(3/3) チェルシー戦で一発退場のロメロが3試合停止の3試合目で欠場となる。負傷者に関しては直近のアストン・ビラ戦で足首を痛めたベンタンクールが新たに負傷者リスト入り。そ径部手術から回復を図るリシャルリソンの復帰にわずかな希望はあるものの、10選手が負傷で不在となる厳しい状況は変わらず。 スタメンに関してはサスペンション明けのビスマが中盤に復帰し、ホイビュアと2ボランチを組む可能性が高い。2列目はブライアン・ヒルの継続起用も考えられるが、ロ・チェルソをトップ下に置いてクルゼフスキとブレナン・ジョンソンを両翼に配置するとみる。 ★注目選手 ◆マンチェスター・シティ:MFフィル・フォーデン <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20231202_100_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 直近のライプツィヒ戦でチームを逆転勝利に導いた生え抜きMFに注目したい。今回の試合でもハイラインの強気な姿勢で臨む可能性が高いアウェイチームに対して、急造のセンターバックとマッチアップするハーランド、2列目から狡猾な動きでラインブレイクを狙うアルバレスの2人が攻撃で違いを生む存在になることは間違いない。ただ、相手サイドもさすがにその対応を強く意識しており、仮に攻めあぐねた際にはベルナルド・シウバやフォーデンの戦術眼が重要となるはずだ。 今季は右ウイングが主戦場となるなか、ここまでは公式戦20試合6ゴール5アシストと上々の数字を残す。ただ、マンチェスター・ダービーを除いてプレミアリーグの上位対決ではいまひとつ存在感を発揮し切れていない。それでも、直近のライプツィヒ戦では1ゴール1アシストを含む全ゴールを演出する圧巻のパフォーマンスを披露しており、良い状態で臨めるはずだ。 対面のウドジェは攻撃時に変幻自在のポジショニングで攻撃の起点となる一方、守備の際にはシステム上戻り切れない場面も散見されており、そのカバー役がベン・デイビスとなるだけにボールのオン・オフに関わらず、右サイドで積極的な仕掛けで局面を打開したい。 ◆トッテナム:FWソン・フンミン <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2023/get20231202_100_tw5.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 苦境のチームを救うエースの仕事を果たせるか。今季ここまで13試合8ゴールとケインが去ったスパーズの得点源として奮闘続く韓国代表FW。しかし、直近の3連敗中ではゴールを挙げることができず。マディソンらの不在でチーム自体のチャンスクリエイトの質が低下している部分は否めないが、クルゼフスキと共に唯一の主力アタッカーとして苦境のチームを救う決定的な仕事が求められる。 個人としては対シティの公式戦17試合で7ゴール3アシストと上々の数字を残しており、ここ数試合では守備面でやや緩さも見受けられるグアルディオラのチーム相手に現状のチームでもチャンスは作れるはずだ。 大幅にメンバーが入れ替わった影響で、ここ数試合ではパスの出し手との連携が微妙に合わずにオフサイドにかかるシーンが目立っているが、逆を言えばそこのすり合わせさえうまくいけば複数得点も可能なだけに動き出しの部分により工夫を加えながらシティのハイラインを攻略し、自身4試合ぶりのゴールを奪いたい。 2023.12.03 12:00 Sun

【プレミアリーグ第14節プレビュー】シティvsスパーズ筆頭に強豪対決目白押しの一節

先週末に行われた第13節は首位攻防となったマンチェスター・シティvsリバプールがドローに終わり、代わって勝利を収めたアーセナルが首位に浮上。また、トッテナムとの上位対決を制したアストン・ビラが4位に順位を上げている。 2023年最終月となる12月最初の一節はマンチェスター・シティvsトッテナムを筆頭に、ニューカッスルvsマンチェスター・ユナイテッド、チェルシーvsブライトンと3つの強豪対決が開催される。 チェルシー、リバプールとの連戦をいずれもドローで終えて2戦未勝利のシティ。リバプール戦ではFWハーランドの先制点を含めて試合を通して主導権を握ったものの、後半終盤に一瞬の隙を突かれてDFアレクサンダー=アーノルドにゴールを決められて逃げ切り失敗。要塞エティハド・スタジアムでの公式戦連勝記録が「23」でストップ。 それでも、直近のチャンピオンズリーグ(CL)ではRBライプツィヒにホームで2点ビハインドを背負うも、後半にハーランド、MFフォーデン、FWアルバレスと続けて3点を叩き込んで劇的3-2の逆転勝利。グループステージ5連勝での首位通過を確定させ、直近2試合の微妙な流れを払拭した。そして、今節は手負いのスパーズ相手にリーグ3戦ぶりの白星を狙う。 対するトッテナムは前節、ホームでアストン・ビラと対戦。今季初出場となったMFロ・チェルソの今季初ゴールによって先制点を奪い、以降も相手のハイラインを攻略して再三の決定機を創出。だが、2点目を奪い切れずにいると、サイドバック4人を並べた急造守備陣がセットプレー、相手エースFWワトキンスに続けてゴールネットを揺らされて1-2の敗戦。3試合連続逆転負けでの3連敗に。 さらに、同試合ではDFキャッシュの悪質なタックルを受けたMFベンタンクールが右足首のじん帯を断裂。2カ月以上の戦線離脱が見込まれており、泣きっ面に蜂という状況だ。サスペンション明けのMFビスマに加え、負傷明けのMFサールに復帰の可能性はあるものの、シティの超強力攻撃陣を相手に苦戦必至だ。 7位のニューカッスルは前節、チェルシーとの強豪対決に臨み4-1の完勝。公式戦連敗ストップに成功。さらに、直近のCLのパリ・サンジェルマン(PSG)戦ではFWイサクの公式戦2試合連続ゴールで先制に成功し、敵地で1-0の勝利かに思われたが、誤審によって献上した土壇場のPKを決められて無念のドローに終わった。それでも、チーム全体のパフォーマンスは明らかに改善されており、先日のEFLカップで3-0の快勝を収めたユナイテッド相手にチェルシー戦同様の相手を圧倒する戦いが期待されるところだ。 対する6位のユナイテッドは前節、エバートン相手にFWガルナチョ、FWラッシュフォード、FWマルシャルと悩めるアタッカー陣揃い踏みで3-0の完勝。今季初となるリーグ3連勝を達成した。しかし、今季リーグ戦以上に苦戦が続くCLでは敵地での勝利必須だったガラタサライ戦を3-3のドローで終え、最下位脱出とはならず。ガルナチョの2試合連続ゴールやMFブルーノ・フェルナンデスの鮮烈なミドルシュートなどで2度に渡って2点リードを得たが、GKオナナの拙守や途中投入のアタッカー陣の決定力不足が響いて逃げ切りに失敗した。その痛恨ドローに加え、EFLカップでのリベンジを期す今回の一戦では好調ガルナチョや新星メイヌーといった若手の輝きに期待したい。 10位のチェルシーは強豪5連戦の3戦目となった前節のニューカッスル戦で1-4の惨敗。DFチアゴ・シウバの痛恨ミス、キャプテンのDFリース・ジェームズの軽率な退場が響きダメージが残る敗戦となった。その敗戦からのリバウンドメンタリティ試されるホームゲームでは手負いのシーガルズ相手に結果、内容共にこだわりたい。好調のFWスターリングに加え、この試合では新戦力エンクンクにもベンチ入りの可能性が伝えられており、脆弱な守備をカバーする攻撃陣の躍動を期待したい。 一方、前節のノッティンガム・フォレスト戦を3-2で競り勝ってリーグ7試合ぶりの白星を収めた8位のブライトン。だが、同試合ではDFランプティ、FWアンス・ファティの2選手がいずれも長期離脱の重傷を負ってしまった。ただ、直近のヨーロッパリーグ(EL)ではMF三笘薫やMFミルナーらが戦列に復帰したなか、FWジョアン・ペドロのPK弾でAEKアテネをアウェイで1-0と破り、最終節を前に2位以内を確定。日程面や選手層でのディスアドバンテージは否めないが、公式戦連勝の勢いを持って敵地へ乗り込む。なお、インターナショナルブレーク明けで初の実戦となった三笘は試運転といった印象のパフォーマンスで、このチェルシー戦ではさらなるギアアップが求められるところだ。 リーグ連勝で首位に浮上したアーセナルは、12位のウォルバーハンプトン相手のホームゲームで3連勝での首位固めを狙う。前節のブレントフォード戦では相手の堅守に手を焼いたが、後半終了間際に途中出場のMFハヴァーツが決めた値千金のゴールによって1-0の勝利を収めた。さらに、ミッドウィークのCLでは前回対戦で敗れたRCランス相手にDF冨安健洋の見事な2アシストに6人の異なるスコアラーが生まれた6-0の圧勝で、最終節を残しての首位通過を確定させた。これで公式戦4連勝となった絶好調のアルテタのチームだが、今節は今季上位陣相手の健闘が光る曲者ウルブスが相手だ。ランス戦の余裕な展開で一部主力のプレータイムをコントロールできたが、インテンシティの高いアウェイチームに対して気を引き締めて戦いたい。 そのアーセナルを勝ち点2差で追う3位のリバプールは、ホームで14位のフルアムと対戦。前述のシティ戦では難所から勝ち点1を持ち帰れた点はプラスも、同試合では守護神アリソンとFWジョタの主力2人が負傷離脱。直近ELのLASK戦は相手のレベルもあって4-0と問題なく勝ち切ってグループステージ首位通過を確定させたが、プレミアリーグの戦いに向けては守護神不在の影響はやや懸念材料だ。そのため、代役を担うケレハーのパフォーマンスに注目しつつ、攻撃陣がよりラクな試合展開に持っていきたい。なお、LASK戦でフル出場のMF遠藤航は良いアピールを見せたものの、この試合ではベンチスタートが決定的だ。 その他では直近公式戦4連勝中と絶好調のアストン・ビラが16位のボーンマスのホームに乗り込む一戦、浮上のきっかけを探る最下位のバーンリーと18位のシェフィールド・ユナイテッドによる下位対決にも注目したい。 ◆プレミアリーグ第14節 ▽12/2(土) 《24:00》 アーセナル vs ウォルバーハンプトン ブレントフォード vs ルートン・タウン バーンリー vs シェフィールド・ユナイテッド 《26:30》 ノッティンガム・フォレスト vs エバートン 《29:00》 ニューカッスル vs マンチェスター・ユナイテッド ▽12/3(日) 《23:00》 ボーンマス vs アストン・ビラ チェルシー vs ブライトン リバプール vs フルアム ウェストハム vs クリスタル・パレス 《25:30》 マンチェスター・シティ vs トッテナム 2023.12.02 12:00 Sat
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