乾フル出場に久保途中出場で2戦連続の日本人対決! 2トップ揃い踏みのビジャレアルが逆転でエメリ体制初白星《ラ・リーガ》

2020.09.20 01:12 Sun
Getty Images
ラ・リーガ第2節、ビジャレアルvsエイバルが19日にエスタディオ・デ・ラ・セラミカで行われ、ホームのビジャレアルが2-1で逆転勝利した。なお、ビジャレアルのMF久保建英は85分から途中出場。エイバルのMF乾貴士はフル出場し、FW武藤嘉紀はベンチ入りも出場機会はなかった。

久保は、先週末に開催されたウエスカとの開幕戦では途中出場でビジャレアルデビューを飾り、FW岡崎慎司とのプリメーラ史上初の日本人対決が実現。しかし、チームは昇格組相手に1-1のドローに終わった。今季初勝利を目指す2戦連続のホームゲームに向けては、先発デビューも期待された久保は引き続きベンチスタートに。

一方、エイバル復帰2年目となる乾はセルタとの開幕戦でスタメンを飾ったが、こちらもゴールレスドローで白星発進とはならず。クラブが16日にニューカッスルからのレンタルで武藤を迎え入れた中、乾は引き続き左ウイングで先発となり、武藤は早速ベンチに入った。
後方から丁寧にビルドアップするビジャレアルに対して、エイバルはいつも通りハイラインハイプレスで応戦。立ち上がりは相手にハイプレスをうまくかいくぐったホームチームが、押し込む入りに。9分には左サイドのモイ・ゴメスからの斜めのラストパスをゴール前のジェラール・モノレがダイレクトシュートで流し込むが、ここはVARのレビューの結果、オフサイドとなった。

その後もビジャレアルはパレホからの長短交えたサイドへの展開、セカンドトップでアクセントを付けるジェラール・モレノを起点にチュクウェゼやパコ・アルカセルがゴールに迫っていく。
一方、劣勢も自分たちの戦いを貫くエイバルは決定機こそ少ないものの、ホームチームを脅かす良い形の仕掛けを幾度か見せる。21分にはGKドミトロビッチからのフィードを右足アウトを使った巧みなファーストタッチで収めた乾がそのままドリブルでボックス中央に切れ込む。GKと一対一の絶好機を迎えたが、股間を狙ったシュートはGKアセンホのビッグセーブに阻まれる。

前半終盤にかけてもビジャレアルが主導権を握るが、エイバルも36分にエドゥ・エスポジトのミドルシュートで相手ゴールに迫るなど、互いにらしさを見せた中、試合は0-0のままハーフタイムを迎えた。

後半も攻勢を見せるビジャレアルは、立ち上がりにジェラール・モレノ、アルビオルと立て続けにゴールに迫るも、最後のところで決め切れない。

すると、このピンチを凌いだエイバルは50分、ハーフウェイライン付近でボールを受けた乾を起点にエスポジト、キケ・ガルシアと縦パス2本が繋がり、ボックス内でGKを交わしたキケ・ガルシアが冷静にシュートを流し込み、エイバルが先制に成功した。

開幕戦に続き先制されたビジャレアルは58分にコクラン、ペドラサを下げてイボーラと、新戦力のエストゥピニャンを同時投入。すると、63分にはそのエストゥピニャンの左からのアーリークロスをボックス右のチュクウェゼがワンタッチで繋ぐと、ゴール右でDF2枚と応対したジェラール・モレノが深い切り返しから利き足とは逆の右足のシュートをゴール左下隅に流し込み、2試合連続ゴールとした。

この同点ゴールで勢いづいたビジャレアルは、一気に試合を引っくり返す。71分、相手陣内中央でボールを収めたジェラール・モレノのスルーパスに抜け出したアルカセルがボックス左でGKを冷静にかわして無人のゴールへシュートを流し込んだ。当初、アルカセルのオフサイドと判定されたものの、VARのレビューによってオンサイドと判定が変わり、逆転ゴールが認められた。

2トップ揃い踏みの活躍で今シーズン初めてリードを奪ったホームチームはここからゲームコントロールを意識した戦い方にシフト。危なげなく試合を進めていく中、85分にはチュクウェゼに代えて久保を投入。2戦連続の日本人対決が実現した。

一方、ビハインドを追うエイバルは積極的に交代カードを切ったが、加入直後の武藤に出番は訪れず。

試合終盤にかけては3トップの右ウイングに入った久保が見事なドリブル突破と正確なパスで決定機を演出するなど、短い出場時間の中で鮮烈なインパクトを残したが、いずれのチャンスメークも3点目には繋がらず。

それでも、このまま逃げ切ったビジャレアルが開幕2戦目にしてエメリ新体制での初白星を手にした。一方、善戦のエイバルは今季初黒星となった。

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堅守ビジャレアルがレバークーゼンをシャットアウトし8強《EL》

▽ヨーロッパリーグ(EL)決勝トーナメント2回戦2ndレグ、レバークーゼンvsビジャレアルが17日に行われ、0-0に終わった。この結果、2戦合計スコアを0-2としたビジャレアルが8強入りを果たした。 ▽1週間前に敵地で行われた1stレグを0-2で完敗したレバークーゼンは、直近のハンブルガーSV戦を1-0と辛勝。公式戦5試合ぶりの勝利を飾ったチームはその試合のスタメンから2選手を変更。出場停止のイェドバイと、トプラクに代わってメーメディとM・フレイを起用した。 ▽一方、快勝したビジャレアルは直近のセビージャ戦を2-4と敗戦し、リーガで2連敗となった。その試合のスタメンから2選手を変更。出場停止で欠場していたソルダードが先発に戻った。 ▽2点を追うレバークーゼンはベララビを右サイドバックに配置する攻撃的な布陣で臨んだ。そのレバークーゼンに対し、いつも通り[4-4-2]の3ラインを敷いてブロックを作るビジャレアルが、レバークーゼンにボールを持たせる展開で試合は推移していった。 ▽そんな中、レバークーゼンが19分にチャンスを生む。しかし、エルナンデスのスルーパスに抜け出したチャルハノールがシュートに持ち込みかけたものの、飛び出したGKアセンホに阻まれてしまう。 ▽ハーフタイムにかけてもクローズな試合展開としたビジャレアルが主導権を握り続け、レバークーゼンに決定機を許さず、前半をゴールレスで終えた。 ▽迎えた後半、引き続きレバークーゼンが前に出ると、54分にCKからK・パパドプーロスの放ったヘディングシュートが左ポストを直撃する決定機を演出する。そして59分にメーメディに代えてクルーズを投入したレバークーゼンに対し、ビジャレアルは67分にビッグチャンス。クロスのルーズボールをボックス内のバカンブがプッシュしたが、わずかに枠を外れた。 ▽堅実な守備で時間を進めるビジャレアルは72分、ゴール至近距離からソルダードの放ったヘディングシュートはGKレノの好守に阻まれ、80分のブルーノの直接FKはGKレノの守備範囲に飛んだ。それでもレバークーゼンに最後まで反撃のチャンスを与えずにシャットアウトし、ビジャレアルがベスト8進出を決めている。 2016.03.18 04:52 Fri

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