オルンガが昨季得点王ゴール数に並ぶ! 江坂も2発で柏がG大阪に3発快勝《J1》

2020.09.09 21:10 Wed
明治安田生命J1リーグ第15節の柏レイソルvsガンバ大阪が9日に三協フロンテア柏スタジアムで行われ、ホームの柏が3-0で勝利した。

前節、清水エスパルスに2-1で勝利して3試合ぶりの白星を手にした柏。その一戦から4名スタメンを入れ替え、オルンガがスタメン復帰したほか、キム・スンギュがゴールマウスを守る。一方、前節はベガルタ仙台に4-1で勝利を収め、4試合ぶりに勝利したG大阪はその一戦と同様のメンバーを先発で起用している。
勝ち点「23」で並ぶ両チーム同士の対決は、柏が先に決定機を迎える。3分、古賀の縦パス一本で相手の背後を取ったオルンガがボックス左から左足シュート。これがゴール右に決まり、ホームの柏が先制に成功する。

ファーストチャンスをモノにした柏がペースを握り、オルンガと古巣対戦となる呉屋を起点としたカウンターから相手のゴールを脅かす。対して、G大阪は31分に井手口のドリブル突破から倉田がシュートまで持ち込むも、GKキム・スンギュに触られたボールはクロスバーをかすめてしまう。

依然として柏ペースで試合が進んでいくと40分に追加点。ボックス左から供給した三丸のクロスをファーサイドの三原が折り返す。滞空時間の長いボールを江坂が打点の高いヘディングシュートを叩き込み、リードを2点に広げる。
後半に入ると一転して攻撃の圧を強めるG大阪。立ち上がりの48分に宇佐美がミドルシュートを放つも、GKキム・スンギュの好守に阻まれる。59分には宇佐美がボックス右からクロスを送ると、こぼれ球に反応した藤春がフリーで右足シュート。しかしGKキム・スンギュの正面に飛んでしまう。

決定機を決めきれないG大阪に柏が62分にトドメ。江坂のループパスに反応した呉屋が右サイドのボックス深い位置から早いクロスボールを供給。ニアサイドでオルンガが潰れると、ファーサイドでフリーとなっていた江坂が頭で押し込んでアウェイチームを突き放した。

終盤にかけても柏がG大阪のゴールを脅かす展開が続く。87分には恩返し弾を狙う呉屋のシュートはクロスバーに嫌われるも、攻守両面で圧倒した柏が3-0の完勝。一方、決定機を生かせなかったG大阪は今季2度目の連勝には及ばなかった。

柏レイソル 3-0 ガンバ大阪
【柏】
オルンガ(前2)
江坂任(前40)
江坂任(後17)

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シーズン移行の結論は12月or先送り?/六川亨の日本サッカー見聞録

JFA(日本サッカー協会)は、来年3月に改選を迎える会長選で、宮本恒靖JFA専務理事を唯一の会長候補として29日に発表した。宮本専務理事が立候補に必要な評議員16人以上の推薦を集めたからで、出馬が噂されていたJリーグチェアマン室特命担当オフィサーの鈴木徳昭氏は16人以上の推薦を集めることができなかった。 宮本専務理事は12月24日の評議員会で過半数の承認が得られれば会長就任が決定する。評議員会は都道府県協会やJリーグ、各連盟の代表など79人の評議員で構成されているが、鈴木氏への推薦が16人以下というのは意外だった。会長選が実施されないことで、両者のマニフェストを比較できないのも残念と言わざるを得ない。 さてJリーグは11月28日に第11回の理事会を開き、24シーズンのJ3クラブライセンスの判定結果(レイラック滋賀に交付)と、シーズン移行の検討状況についての記者会見を実施した。 野々村芳和チェアマンは所用があり冒頭の挨拶だけで退席したが、「大きなテーマとして、どこにどれだけ投資すれば成長、伸びていけるか話し合われた。これもコロナが終息したおかげ」と無事に今シーズンの終わりを迎えられて安堵した様子だった。そして「Jの3チームはすべて初優勝。ルヴァンカップも福岡と初物づくし。いろんなクラブが頑張っている」と優勝チームの健闘を称えた。 そしてシーズン移行については「チェアマンになると決まった時からこの話は避けて通れないのではと考えていた。話し合いを始めていくなかで、クラブの人たち、ステークホルダーの考えを聞けて理解が深まった。日本のサッカーやJリーグの抱えている課題を発見できた、実りのあるいい時間だった。日本の良さを再認識できたし、Jリーグの社会的責任を共有できたことも良かった」と、シーズン移行について検討してきた今シーズンを振り返った。 ただし、「決着は明言できない。僕らも含めてバラバラだったのが一つの方向性を目指せたのではないかな」と改めてシーズン移行に含みを持たせた。 それだけ、まだクリアしなければならない問題が多いということだろう。 今回の理事会では、シーズンを移行した際に、8月1週に開幕し、新たに12月2週までリーグ戦を実施してウインターブレイクに入り、2月の3週から再開する『案B'』が提案された。それでも降雪地域のクラブは試合が開催できずにアウェーゲームの連続になる可能性が高い。 Jリーグが各クラブに自己申告でどれだけ冬期はアウェーゲームが連続するのかヒアリングしたところ、札幌、新潟、仙台、秋田、山形、金沢、岩手、松本の8チームが12月2週はアウェーにならざるを得ないと回答した。さらに2月3週から最長3月3週まで、前記の8チームに加えて八戸、福島、長野、富山、鳥取の5チームが最低で2試合、最長で5試合がアウェーになると申告した。 今シーズンと比較すると、札幌はドームが使えるので2月でもアウェーの連戦はなかったが、新潟は2月開幕後の2試合が、松本は3月開幕後の3試合がアウェーの連戦だった。これがシーズン折り返しでのアウェー最長6連戦となるとどれだけハンデになるのか。試合結果にも影響を及ぼすことが大いに予想されるものの、事前に調べる術がないのが悩ましい。 シーズンをまたぐため、スタジアムの確保も課題の一つだ。 これまでは、シーズン終盤の11月中旬に翌年のリーグ戦38節(20チームのリーグと想定して)の試合日程を確定。12月上旬にシーズン終了後(昇降格が決定)、ホームとアウェーの調整を開始し、ここで各クラブにはイベント等を考慮して「ホームNG5試合」を申請してもらい、38-5=33節分のホーム会場を確保してもらう。そして年明けに“日程くん"を稼働させてホームとアウェーの組合せを確定し、各チームは19節分のホームを確保してきた。 自前のスタジアムがあるクラブは別として、公共のスタジアムでホームゲームを開催するクラブは行政から借りなければならない。その年度開始時期は4月となっていて、翌年の3月締めが日本のカレンダーになっている。シーズンを移行しなければ問題はないが、移行した時は事前に33節分を確保しておかなければならず、実際に必要な19節に加えて14節を余分に抑えなければならなくなる。そうなると、同じスタジアムを使う他団体にも影響を及ぼすし、コスト的にも無駄が生じかねない。 これらを解決するための方法として、Jの各カテゴリーは各20チーム、38節に統一されたため、前倒しして3月以前に翌シーズンのスタジアムを確保しようという案である。ただし、こちらは「確保できるクラブはできる限り多くのホームを確保する」ことと「確保できないクラブは最低19節分を確保する」ことを目標にしつつ、“日程くん"の進化、各スタジアムとの調整、運用の工夫をさらなるアップデート課題としてあげていた。 スタジアム確保については、来シーズンは広島と長崎、金沢にサッカー専用スタジアムが誕生するのは明るい話題と言えるだろう。 こうした環境面での課題に加え、シーズン移行期の大会はどうするかについても各クラブと意見交換をしているという。1.5シーズンとするのか0.5シーズンとするのか。リーグ戦か特別大会にするのか。そして昇降格はあるのかどうか、などだ。 シーズンを移行した場合はシーズンオフ(夏)だけでなく、ウインターブレイク(冬)でのキャンプ費用もかかる。こちらについてはJリーグも1クラブ平均1500万円として、100億円規模でサポートする予定だ。各クラブも恒常的な支援は求めていないという。しかし、スポーツができるエアドームや降雪エリアのスタジアム対応、降雪エリア以外の暑熱対策などを「本気でやるなら200億円は必要」(樋口順也フットボール本部長)というのが実情のようだ。 樋口本部長によると、シーズン移行を決定するのかどうか、「12月(19日)の理事会での決定方法は決まっていない」とのことだ。その前に12月6日の臨時実行委員会と12月14日の実行委員会で案を示しながら決めたいとしている。14日には地方クラブの意思確認も行う予定だ。 その上で、「12月の理事会が最終決定に変わりはない」としつつも、「まだ結論を出すべきではない、という結論になるかもしれない」とのコメントを残した。それだけシーズン移行は難事業だということだろう。 正直、1年間での議論・検証での決定は「移行ありき」が前提と思われても仕方がないだろう。ここはじっくりと、時間をかけてJリーグの未来を話し合う貴重な「移行期」にすべきではないだろうか。 <hr>【文・六川亨】<br/><div id="cws_ad">1957年9月25日生まれ。当時、月刊だった「サッカーダイジェスト」の編集者としてこの世界に入り、隔週、週刊サッカーダイジェストの編集長や、「CALCIO2002」、「プレミアシップマガジン」、「サッカーズ」の編集長を歴任。現在はフリーランスとして、Jリーグや日本代表をはじめ、W杯やユーロ、コパ・アメリカなど精力的に取材活動を行っている。日本サッカー暗黒の時代からJリーグ誕生、日本代表のW杯初出場などを見続けた</div> 2023.11.30 15:00 Thu

在籍合計6年、C大阪の守備を支えたDFマテイ・ヨニッチが契約満了「決して忘れる事はありません」

セレッソ大阪は30日、DFマテイ・ヨニッチ(32)との契約満了を発表した。 ヨニッチはクロアチア出身で、世代別のクロアチア代表を経験。ハイデュク・スプリトやザダル、オシエクでプレー。その後、韓国の仁川ユナイテッドFCでプレーし、2017年にC大阪へ完全移籍で加入した。 高い守備能力に加え、空中戦でも強さを見せるなどしたヨニッチはすぐにレギュラーに定着。2017年はYBCルヴァンカップ、天皇杯の2冠を達成するなどチームの躍進に貢献していた。 2021年に中国スーパーリーグの上海申花に完全移籍するも、2022年にC大阪に復帰。2022年は明治安田生命J1リーグで26試合に出場し1特典を記録するも、今シーズンは出番を減らし、J1で22試合、ルヴァンカップで2試合の出場に終わっていた。 C大阪ではJ1通算183試合12得点、リーグカップで22試合2得点、天皇杯で11試合1得点、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)で4試合に出場した。 ヨニッチはクラブを通じてコメントしている。 「僕の人生で過ごしたセレッソ大阪での時間は素晴らしいもので決して忘れる事はありません。長い間応援して下さった皆さんには本当に感謝しています」 「セレッソ大阪、そしてファンの皆さんをこれからも僕は応援しています。ありがとうございました」 2023.11.30 14:30 Thu
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