明治安田生命J1リーグ第11節、ヴィッセル神戸vs柏レイソルが19日にノエビアスタジアム神戸で行われ、2-3で柏が勝利した。
9位の神戸(勝ち点13)と7位の柏(勝ち点16)の対戦。前節は鹿島アントラーズと対戦した神戸は、後半アディショナルタイムの失点でドローに持ち込まれ、2戦未勝利に。対する柏は第6節から3連勝を収めていたものの、ここ2試合は白星なし。前節はセレッソ大阪に1-3で敗れた。
互いに3試合ぶりの勝利を目指す両チームの一戦は、まずはアウェイの柏が仕掛ける。7分、オルンガが相手からボールを奪い一気にゴール前へ。ここは飛び出したGK飯倉に防がれたが、6試合連続ゴール中の男が脅威を与える。
その後は神戸がボールを持つ展開となる中、22分に足を痛めたイニエスタが続行不可能に。さらに29分にも今度はトーマス・フェルマーレンが負傷交代。前節から中2日の過密日程が大きく影響してしまう。
それでも主導権を握る神戸は42分、右CKの流れから渡部がボックス内に浮き球を送ると、反応した小田がボックス右からシュートへ。ここまで最大の決定機だったが、GK中村に阻まれた。
徐々にゴールに近づく神戸。迎えた45分、自陣右サイドの深い位置からのスローインで小田が右サイドを突破。ボックス右に侵入し折り返すと、左から絞っていた郷家が丁寧に流し込んで先制に成功した。
ハーフタイムで交代カードを切った柏は後半立ち上がりの46分、左サイドを抜け出した三丸のクロスに、手前のオルンガの背後から飛び込んだ仲間が頭で合わせてゴール。絶好の時間帯で同点に追いついた。
振り出しに戻した柏は交代で入ったマテウス・サヴィオが隙を突いたループシュートを狙うが、GK飯倉が掻き出す。神戸も先制点を記録した郷家が決定機を迎えるなど一進一退の展開に。
そんな膠着状態を破ったのはあの男だった。76分、前線へロングボールを放り込んだ柏は、跳ね返りを奪ってオルンガに供給。オルンガはDFに囲まれながらも強烈な個の力で打開。最後はボックス左から豪快に蹴り込んで逆転弾を決めた。
しかし試合はここで終わらなかった。89分、攻勢続く神戸はボックス手前の安井が守備網の隙間を縫うパスをゴール前に送ると、オフサイドラインギリギリで飛び出したドウグラスがフィニッシュ。
これでスコアはタイとなったがその5分後、途中出場の三原が左サイドから中に絞って右足でクロスを送ると、これが直接ゴールに吸い込まれ、土壇場で柏が勝ち越し。試合はこのまま終了し、ともに3試合ぶりの勝利を目指した一戦はアウェイの柏に軍配が上がった。
ヴィッセル神戸 2-3 柏レイソル
【神戸】
郷家友太(前45)
ドウグラス(後44)
【柏】
仲間隼斗(後1)
オルンガ(後31)
三原雅俊(後49)
