レーティング:RBライプツィヒ 2-1 アトレティコ・マドリー《CL》
2020.08.14 06:29 Fri
チャンピオンズリーグ(CL)準々決勝、RBライプツィヒvsアトレティコ・マドリーが、13日にリスボンのエスタディオ・ジョゼ・アルヴァラーデで行われ、2-1で勝利したライプツィヒが準決勝進出を果たした。超WSの選手採点結果と寸評は以下の通り。
▽RBライプツィヒ採点
1 グラーチ 6.0
PKによる失点は決めた相手を褒めるべき。序盤のカラスコの決定機を阻止するなど安定したゴールキーピングを披露
DF
16 クロステルマン 6.0
一か八かの対応でPKを献上。それでも、相手の攻め手となっていた左サイドの攻撃に粘り強く対応していた
5 ウパメカノ 7.5
圧倒的な身体能力を武器にジエゴ・コスタら相手アタッカーを完全に封殺。マイボール時は果敢な持ち出しや正確な縦パスで攻撃の出発点に
23 ハルステンベルク 6.5
サビッチとの衝突で頭部から流血も90分間ソリッドな守備を継続。押し込まれた最終盤は幾度も素晴らしいクリアを見せた
27 ライマー 6.0
右ウイングバックとセントラルMFのマルチタスクをほぼ完璧にこなす。好スルーパスで先制点の起点に
(→アダムス 6.5)
ベスト4進出に導く大仕事。相手DFにディフレクトする幸運なゴールも、きっちり枠に飛ばしたことを評価したい
7 ザビッツァー 7.5
先制点をアシストし決勝点の起点に。ライマーとの好連係で役割を入れ替えながら、攻守両面で質と量を伴った貢献を見せた。デュエルの局面で一歩も引かず
(→ムキエレ -)
44 カンプル 7.0
リーグ再開後の好調を維持。立ち位置の良さと動きの多さでボールを引き出し、的確にボールを捌く。守備では再三の好対応で相手に素早い展開を許さず
3 アンヘリーニョ 6.5
アタッキングサードでの精度やプレー選択は微妙だったが、最後に見事なアシストを記録。常に高い位置取りで攻撃に幅を与えた
FW
25 ダニ・オルモ 6.5
堅守を破る値千金の先制点。トップ下のポジションでリンクマンを担いつつ、守備ではボールロスト後の切り替えの意識が非常に高かった
(→シック -)
9 Y・ポウルセン 6.5
負傷明けも屈強な相手守備陣に対して、攻守に身体を張って潰れ役を完遂。先制点のシーンでもポストプレーで起点に
18 エンクンク 5.5
ボールを引き出す動きや繋ぎのプレーはまずまずも、個で打開する決意に欠けた印象も
(→ハイダラ -)
監督
ナーゲルスマン 6.5
[3-3-3-1]という表記に近い、攻撃時[3-4-3]、守備時[4-2-3-1]の可変システムで相手の長所を封じた。投入したアダムスが大仕事をやってのけ、勝負師としての才能も発揮し、ベスト4進出に導く
▽アトレティコ・マドリー採点
13 オブラク 5.5
失点はいずれもノーチャンス。それ以外の局面ではいつも通りの安定感だった
DF
23 トリッピアー 5.5
前半は割り切って守備を重視したプレー。後半は相手の足が止まり始めてからより攻撃的な振る舞いを見せてアクセントを付けた
15 サビッチ 6.0
攻守両面で制空権を握る。ハルステンベルク同様に前半に流血も、球際の局面でバチバチと戦い続けた
2 ホセ・ヒメネス 5.5
出足の鋭い守備や的確なカバーリングをみせ、失点場面以外ではさすがの対応を続けた
12 ロージ 5.5
前半はカラスコの後方支援に徹したが、後半はフェリックス投入で勢いを増したチームに呼応する形で持ち味のオーバーラップを幾度も仕掛けた
MF
6 コケ 5.5
ビルドアップが詰まった中、立ち位置の工夫などを見せていたが、あまり効果的ではなかった。最低限の仕事はこなしたが、カピタンとしてはもの足りない出来に
(→フェリペ -)
16 H・エレーラ 5.0
トーマスのコンディションの問題で抜擢も、期待された球際の局面で劣勢に
(→フェリックス 6.5)
自ら得たPKを決めて一時同点ゴールに。鋭い仕掛けと創造性で間違いなく攻撃を活性化させたが、主役にはなれず
8 サウール 5.5
球際でよく戦っていたが、やや入れ込み過ぎていた感も。得意のビッグマッチでの勝負強さは最後まで発揮されず
21 カラスコ 6.0
切れ味鋭い仕掛けによってフェリックスが入るまでは唯一の攻め手に。フェリックス投入後も幾度か良いシーンを作った
FW
14 M・ジョレンテ 5.5
前半はチーム全体の問題もあり、存在感を示せず。右サイドに移った後半はやや巻き返した
19 ジエゴ・コスタ 5.5
ウパメカノに封じ込まれたが、交代直前にフェリックスのPK奪取に繋がるプレーで意地は見せた
(→モラタ 5.0)
スピードのある相手守備陣に対して、持ち味のスピードを抑え込まれた
監督
シメオネ 5.0
フェリックス投入で巻き返したが、攻撃面でのアイデアのなさが敗因に。CL決勝トーナメントにおいてC・ロナウド在籍クラブ以外での相手に対して初の敗退に…
★超WS選定マン・オブ・ザ・マッチ!
ザビッツァー(RBライプツィヒ)
パフォーマンス自体は攻守両面でほぼ完璧なプレーを披露したウパメカノが勝るが、負傷明けで2つのゴールをお膳立てするなど、勝負強さが光ったチームリーダーをMOMに選出。
RBライプツィヒ 2-1 アトレティコ・マドリー
【RBライプツィヒ】
ダニ・オルモ(後6)
アダムス(後43)
【アトレティコ・マドリー】
フェリックス(後26[PK])
▽RBライプツィヒ採点

(C)CWS Brains,LTD.
GK1 グラーチ 6.0
PKによる失点は決めた相手を褒めるべき。序盤のカラスコの決定機を阻止するなど安定したゴールキーピングを披露
DF
16 クロステルマン 6.0
一か八かの対応でPKを献上。それでも、相手の攻め手となっていた左サイドの攻撃に粘り強く対応していた
圧倒的な身体能力を武器にジエゴ・コスタら相手アタッカーを完全に封殺。マイボール時は果敢な持ち出しや正確な縦パスで攻撃の出発点に
23 ハルステンベルク 6.5
サビッチとの衝突で頭部から流血も90分間ソリッドな守備を継続。押し込まれた最終盤は幾度も素晴らしいクリアを見せた
MF
27 ライマー 6.0
右ウイングバックとセントラルMFのマルチタスクをほぼ完璧にこなす。好スルーパスで先制点の起点に
(→アダムス 6.5)
ベスト4進出に導く大仕事。相手DFにディフレクトする幸運なゴールも、きっちり枠に飛ばしたことを評価したい
7 ザビッツァー 7.5
先制点をアシストし決勝点の起点に。ライマーとの好連係で役割を入れ替えながら、攻守両面で質と量を伴った貢献を見せた。デュエルの局面で一歩も引かず
(→ムキエレ -)
44 カンプル 7.0
リーグ再開後の好調を維持。立ち位置の良さと動きの多さでボールを引き出し、的確にボールを捌く。守備では再三の好対応で相手に素早い展開を許さず
3 アンヘリーニョ 6.5
アタッキングサードでの精度やプレー選択は微妙だったが、最後に見事なアシストを記録。常に高い位置取りで攻撃に幅を与えた
FW
25 ダニ・オルモ 6.5
堅守を破る値千金の先制点。トップ下のポジションでリンクマンを担いつつ、守備ではボールロスト後の切り替えの意識が非常に高かった
(→シック -)
9 Y・ポウルセン 6.5
負傷明けも屈強な相手守備陣に対して、攻守に身体を張って潰れ役を完遂。先制点のシーンでもポストプレーで起点に
18 エンクンク 5.5
ボールを引き出す動きや繋ぎのプレーはまずまずも、個で打開する決意に欠けた印象も
(→ハイダラ -)
監督
ナーゲルスマン 6.5
[3-3-3-1]という表記に近い、攻撃時[3-4-3]、守備時[4-2-3-1]の可変システムで相手の長所を封じた。投入したアダムスが大仕事をやってのけ、勝負師としての才能も発揮し、ベスト4進出に導く
▽アトレティコ・マドリー採点

(C)CWS Brains,LTD.
GK13 オブラク 5.5
失点はいずれもノーチャンス。それ以外の局面ではいつも通りの安定感だった
DF
23 トリッピアー 5.5
前半は割り切って守備を重視したプレー。後半は相手の足が止まり始めてからより攻撃的な振る舞いを見せてアクセントを付けた
15 サビッチ 6.0
攻守両面で制空権を握る。ハルステンベルク同様に前半に流血も、球際の局面でバチバチと戦い続けた
2 ホセ・ヒメネス 5.5
出足の鋭い守備や的確なカバーリングをみせ、失点場面以外ではさすがの対応を続けた
12 ロージ 5.5
前半はカラスコの後方支援に徹したが、後半はフェリックス投入で勢いを増したチームに呼応する形で持ち味のオーバーラップを幾度も仕掛けた
MF
6 コケ 5.5
ビルドアップが詰まった中、立ち位置の工夫などを見せていたが、あまり効果的ではなかった。最低限の仕事はこなしたが、カピタンとしてはもの足りない出来に
(→フェリペ -)
16 H・エレーラ 5.0
トーマスのコンディションの問題で抜擢も、期待された球際の局面で劣勢に
(→フェリックス 6.5)
自ら得たPKを決めて一時同点ゴールに。鋭い仕掛けと創造性で間違いなく攻撃を活性化させたが、主役にはなれず
8 サウール 5.5
球際でよく戦っていたが、やや入れ込み過ぎていた感も。得意のビッグマッチでの勝負強さは最後まで発揮されず
21 カラスコ 6.0
切れ味鋭い仕掛けによってフェリックスが入るまでは唯一の攻め手に。フェリックス投入後も幾度か良いシーンを作った
FW
14 M・ジョレンテ 5.5
前半はチーム全体の問題もあり、存在感を示せず。右サイドに移った後半はやや巻き返した
19 ジエゴ・コスタ 5.5
ウパメカノに封じ込まれたが、交代直前にフェリックスのPK奪取に繋がるプレーで意地は見せた
(→モラタ 5.0)
スピードのある相手守備陣に対して、持ち味のスピードを抑え込まれた
監督
シメオネ 5.0
フェリックス投入で巻き返したが、攻撃面でのアイデアのなさが敗因に。CL決勝トーナメントにおいてC・ロナウド在籍クラブ以外での相手に対して初の敗退に…
★超WS選定マン・オブ・ザ・マッチ!
ザビッツァー(RBライプツィヒ)
パフォーマンス自体は攻守両面でほぼ完璧なプレーを披露したウパメカノが勝るが、負傷明けで2つのゴールをお膳立てするなど、勝負強さが光ったチームリーダーをMOMに選出。
RBライプツィヒ 2-1 アトレティコ・マドリー
【RBライプツィヒ】
ダニ・オルモ(後6)
アダムス(後43)
【アトレティコ・マドリー】
フェリックス(後26[PK])
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style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> エルブランコの絶対的エースとして抜群の存在感を放った。アトレティコに優勝をもたらしたルイス・スアレスと天秤にかける形となったが、23ゴール9アシストという数字面の優位性に加え、メッシ同様にその替えの利かなさを鑑みて選出した。ヴィニシウス、アセンシオに少なからず成長が見られたものの、アザールの体たらくによってチャンスメイク、フィニッシュと膨大な仕事量をシーズン通してこなした。決定力、勝負強さだけでなく、今季はセルヒオ・ラモスらが度々不在の中でリーダーとしての仕事ぶりも光った。 FW ジェラール・モレノ(29歳/ビジャレアル) 出場試合数:33(先発:30)/得点数:23 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2021/get20210601_100_tw11.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> ラ・リーガ最高のスペイン人ストライカー。昨季、18ゴールを挙げてスペイン人最多得点者に与えられるサラ賞を初受賞したビジャレアルの絶対的エースは、昨季の数字を大幅に更新して2年連続のサラ賞を獲得した。エメリ新監督の下、右ウイング、センターフォワード、セカンドトップを主戦場に多士済々な相棒をうまく生かしつつ、その卓越した左足の精度、決定力を武器にゴールを量産。チャンスメイクの部分でも7アシストとリーグ屈指の万能型アタッカーの本領を発揮。なお、ジュゼッペ・ロッシに並ぶクラブ最多得点者(82点)となった29歳は、今夏のステップアップも噂される中で去就が注目されるところだ。 2021.06.02 19:01 Wed4
【2024-25 ラ・リーガ前半戦ベストイレブン】3つ巴の争いも3位のバルサから最多4選手を選出
2024-25シーズンのラ・リーガは第19節を消化。そこで本稿では前半戦のベストイレブンを超ワールドサッカー編集部が独自に選定した。 ◆ラ・リーガ前半戦ベストイレブン GK:レミロ DF:ミンゲサ、ビビアン、リュディガー、ミゲル・グティエレス MF:ヤマル、バルベルデ、ペドリ、ハフィーニャ FW:レヴァンドフスキ、グリーズマン GK アレックス・レミロ(29歳/レアル・ソシエダ) 出場試合数:19(先発:19)/失点数:13 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw1.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 安定感際立つラ・レアル最後の砦。サモラ賞レースでは12失点のオブラクが首位に立っているが、アトレティコとソシエダの守備力を考慮してレミロを選出。比較的メンバーが入れ替わるディフェンスラインで新加入アゲルドとともに攻守に安定したパフォーマンスを披露。ここまでチーム総得点が17点と常にロースコアの戦いを強いられるなか、高い集中力を維持し、12度のクリーンシートを達成。試合の流れを変えるパラドンの数々も印象的だ。 DF オスカル・ミンゲサ(25歳/セルタ) 出場試合数:18(先発:18)/得点数:2 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> バルサ育ちがガリシアの地で完全覚醒。バルセロナDFクンデやソシエダDFアランブル、ラージョDFラティウ、エスパニョールDFエル・ヒラリと今季前半戦は右ラテラルの活躍が光ったが、セルタで攻守に躍動したミンゲサを選出。バルセロナ時代にはディフェンスラインの便利屋という印象にとどまったが、今季のセルタでは左右のサイドバックとウイングバックを主戦場に2ゴール5アシストを記録。ビルドアップへの貢献度を含め、攻撃面において完全に殻を破った。すでに国内外の強豪クラブが関心を示しており、その去就にも注目が集まる。 DF ダニ・ビビアン(25歳/アスレティック・ビルバオ) 出場試合数:16(先発:14)/得点数:2 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 今季も抜群の安定感誇るディフェンスリーダー。昨季に完全に一本立ちした25歳は、屈強なフィジカルを武器に対人守備で無類の強さ。加えて、昨季の経験によって攻守両面で判断の質、ポジショニング、プレーの安定感が増しており、味方へのコーチングを含めてますますリーダーらしい存在感を放った。マドリー戦ではムバッペを完璧に封じ込んだのも印象的だった。 DF アントニオ・リュディガー(31歳/レアル・マドリー) 出場試合数:19(先発:18)/得点数:0 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> エル・ブランコの屋台骨支える。ディフェンスラインのマルチロールだったナチョの退団に加え、今季もミリトン、カルバハルが長期離脱となったマドリーのディフェンスラインでフル稼働。チュアメニやルーカス・バスケスとビッグマッチにおいて脆さを見せる相棒たちを見事にカバー。ムバッペの加入でより攻撃偏重なチームにおいて1試合平均1失点でとどまっている最大の要因は地対空で無類の強さをみせ、要所での気の利いたカバーリングを見せるドイツ代表の存在が非常に大きい。 DF ミゲル・グティエレス(23歳/ジローナ) 出場試合数:18(先発:18)/得点数:1 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw5.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> チーム苦戦の中で個人としては充実の前半戦。今季もミチェル監督仕込みの攻撃的なポジショナルプレーにおいて偽SB以上にフレキシブルな役割を担い、ピボーテやインテリオールとしてもプレー。昨季に比べて前線の質がやや低下し、1ゴール4アシストの数字にとどまったが、高精度のクロスやキーパスでその数字以上のチャンスを演出し続けている。 MF ラミン・ヤマル(17歳/バルセロナ) 出場試合数:16(先発:14)/得点数:5 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw6.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 17歳の怪物がトップ・オブ・トップの領域に。今季の前半戦では過密日程の疲労や細かいケガがありながらも、5ゴール10アシストを記録。レヴァンドフスキ、ハフィーニャとの最強ユニットでリーグダントツの51ゴールを挙げた攻撃陣を牽引。クンデの絶妙な後方からの支援を受けつつ、攻撃面では異次元の輝きを放っており、複数人にマークされながらも局面を打開。ときおり若さゆえのセルフィッシュな姿を見せる場面もあるが、視野や判断、オフ・ザ・ボールの向上によってコンプリートアタッカーに成長している。 MF フェデリコ・バルベルデ(26歳/レアル・マドリー) 出場試合数:19(先発:19)/得点数:5 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw7.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 躍動続けるエル・ブランコの新8番。クロースの背番号を継承し、気持ち新たに臨んだシーズンでより責任感を増したウルグアイ代表はピボーテにインテリオール、ときに右のラテラルでも起用され、チームのために献身。ベリンガムとともに前がかりなチームを守備で支えつつ、5ゴール2アシストを記録。“バルベルデ砲”と称される強烈なミドルシュートは、チームの窮地や勝負所で決まる場面が多く、勝負強さを含めてマドリーの前半戦ベストプレーヤーと言える活躍だった。 MF ペドリ(22歳/バルセロナ) 出場試合数:19(先発:17)/得点数:4 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw8.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 多くのケガを乗り越えて天才が完全復活。近年はピッチに出れば活躍を見せるものの、度重なるケガで稼働率の問題を抱えてきたが、今季は前半戦全試合に出場。試行錯誤のコンディション調整がようやく実を結び、離脱期間に集中して取り組んだウエイトトレーニングは主に守備面で力強さをもたらし、チーム事情で主戦場はインテリオールやトップ下からピボーテに変化。そのぶんボールに絡む機会が増えてゲームメイカー、リンクマンとして質の高い仕事を見せつつ、前半戦だけで4ゴールを記録。キャリアハイの6ゴール更新は確実か。 MF ハフィーニャ(28歳/バルセロナ) 出場試合数:19(先発:18)/得点数:11 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw9.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 新生バルサの象徴の一人に。昨季終了時点では換金対象の一人と目されたが、フリック監督の信頼を得て開幕から絶対的な主力に加え、テア・シュテーゲンら不在のなかで多くの試合でゲームキャプテンも務めた。左ウイングを主戦場に11ゴール8アシストとゴール関与数では前半戦リーグトップに輝くなど、圧巻の輝きを放った。さらに、元々定評がある運動量を武器に、守備面でもハイプレスに献身的なプレスバックとチームのために身を粉にして働く姿は、多くのクレから称賛を浴びている。 FW ロベルト・レヴァンドフスキ(36歳/バルセロナ) 出場試合数:18(先発:18)/得点数:16 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw10.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 恩師との再タッグで完全復活。加入2年目となった昨季は19ゴールを挙げるも、シーズンを通して安定感を欠いたが、今季はバイエルン時代に指導を受けたドイツ人指揮官の下で完全復活。ヤマル、ハフィーニャの両翼に加えて、配球力に優れるセンターバックコンビなどチーム全体でビルドアップ、チャンスメークの質が上がったなかで、よりボックス付近での仕事に集中できる環境が整えられて本領を発揮。ここまで16ゴールと2位以下に5点以上の差を付けてピチーチレースを独走。ケガさえなければ、1年目の23ゴールを更新し、自身初のピチーチ獲得は濃厚だ。 FW アントワーヌ・グリーズマン(33歳/アトレティコ・マドリー) 出場試合数:19(先発:17)/得点数:7 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw11.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 前半戦のMVP。11ゴール3アシストを記録した昨季に比べて7ゴール4アシストと数字は劣るものの、前線と中盤で多くの役割をこなすなど、その数字以上のインパクトを残した。フランス代表引退によってコンディションも維持できており、セルロートやアルバレスとの連携も深まりつつある後半戦ではさらなる躍動で、アトレティコを優勝へ導けるか。 2025.01.18 18:31 Sat5
