久保建英「紐がいらないんじゃないか」、アディダスがスピードプレーヤーに向けた新スパイク『エックス ゴースト』を発表

2020.08.06 12:05 Thu
アディダスは5日、スピードプレーヤーに向けたスパイク、『X(エックス)』のフルモデルチェンジを発表した。今回のフルモデルチェンジでは、スピードプレーヤーに向けた『X(エックス)』をさらに軽量化。『エックス ゴースト(X GHOSTED)』として生まれ変わった。

プレーヤースピードを次のレベルに上げるために開発したこのサッカースパイクは、今までにない速さを手に入れたいプレーヤーに贈る一足となっている。
この『エックス ゴースト』を着用する久保建英は「これまでと一番変わったなと思うところは、履いた時のタイトさ、フィット感だと思います。紐がいらないんじゃないかと思うくらい、すぐピタッと来る感じです」と履いた感触を語っている。

また、『エックス ゴースト』は3つのテクノロジーを持っており、スピードプレーヤーにとってはとても重要なパフォーマンスを引き出すものとなっている。
1.フルロスキン
スピードプレーヤーから求められる、軽量性を重視して開発した新アッパー。光を通すほどに薄く、軽量化を実現しながらも耐久性や通気性にも優れる。

レースレスモデルの「エックス ゴースト+ FG」には、より薄く軽量のミラージュスキンを採用。

2.バキュームフィット
足に吸い付くような『バキュームフィット』を実現。

一瞬の加速やトップスピードの動きの中でも、ブレないフィット感が得られる。

3.CARBITEX カーボンプレート
軽量性に優れながらも、前への推進力を加速させるCARBITEX カーボンプレートを前足部に初めて搭載。

力を効率的に伝達し、スピードプレーヤーの1秒を削る。

『エックス ゴースト』は、8月5日以降UEFAチャンピオンズリーグやJリーグなどでトッププレーヤーが着用を開始。アディダスオンラインショップにて、11日(火)0時より予約受付を開始し、アディダス直営店を含む全国の取扱店にて、2020年9月2日(水)0時より発売される。




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