就任からわずか4日後…ディナモ・キエフのルチェスク新監督が契約解除

2020.07.28 02:41 Tue
Getty Images
23日にディナモ・キエフの監督に就任することが発表されたミルチェア・ルチェスク氏(74)が、4日後の27日に契約解除を発表した。

先日に退任したオレクシー・ミハイリチェンコ監督の後任として白羽の矢が立ったルチェスク氏。これまでインテルやガラタサライ、ベシクタシュなどの監督を歴任し、2004年から12年間の長期政権を築いたシャフタール・ドネツクでは、8度のウクライナリーグ優勝やUEFAカップ(現ヨーロッパリーグ)優勝にチームを導く手腕を発揮。トルコ代表を指揮した経歴も持つ老将だ。
しかし、ディナモ・キエフの過激派サポーターはこの決定に猛反発。ルチェスク氏が指揮したシャフタールとディナモ・キエフは国内最大のライバル関係にあり、その両チームが激突する“ウクライナ・ダービー”は国内の全サッカーファンが注目するビッグマッチだ。

そのような関係性があるうえ、シャフタールでは黄金時代を築き上げディナモ・キエフに仇なした同氏に、応援するクラブの舵取りを任せるなど言語道断ということだろう。

ルチェスク氏は就任に適した状況ではないと判断し、契約の取り消しを決断。ルーマニア『Gazeta Sporturilor』が以下のようなコメントを伝えている。
「残念ながら、私はディナモ・キエフとの契約を断念することにした。信頼を寄せてくれたスルキスファミリー(クラブオーナー)には感謝しているが、ウルトラスのような熱狂的なサポーターの応援がない環境で働くことは不可能だ」
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