久保建英の去就はやはり注目の的? スペインメディアが日本の法律を紹介し、EU枠入りの難しさを解説
2020.07.24 23:45 Fri
スペイン国内では、やはり日本代表MF久保建英の去就への関心が高まっているようだ。久保は、FC東京から2019年夏にレアル・マドリーへと加入。プレシーズンはファーストチームに帯同し、一定の存在感を示した。しかし、久保の前には大きな壁が立ちはだかった。それは、「EU圏外枠」というもの。レアル・マドリーは、EUのパスポートを持たない選手を3人ファーストチームに登録することが可能だが、その枠を久保が争うこととなった。
結果として、ブラジル出身のDFエデル・ミリトン、FWヴィニシウス・ジュニオール、FWロドリゴ・ゴエスがこの3枠を使うことが決定。久保がマドリーでプレーするためには、Bチームに所属し、試合ごとに登録されるというものだが、主戦場がラ・リーガにならないことが問題に。結果として、マジョルカへレンタル移籍となった。
1年間の武者修行を経て、ラ・リーガでもある程度プレーが可能であることを証明した久保。しかし、このEU圏外枠の問題は解決されていない。スペイン『マルカ』が久保の来シーズンの去就を予想する上で、1つの可能性について言及。それは、スペインの国籍を得るというものだが、そのハードルがかなり高いことを紹介している。
まず、大きな問題となるのが、日本国籍の問題だ。日本の法律では通常は二重国籍が認められておらず、一定の条件下のみで認められることとなっている。
久保の場合はこれに当てはまることがなく、二重国籍は認められない。また、スペイン国籍を取得するためには、居住が問題となるが、スペインの法律で条件が定められている。
「申請者が申請の直前に合法的、継続的に10年間スペインに居住する必要がある」というもの。また短縮される条件もあるが、5年間の条件は「難民と認定された人」、2年間の条件は「イベロアメリカ(スペイン語やポルトガル語を話す、かつてスペインやポルトガルの植民地だった地域、主に中南米など)の国民か、アンドラ、フィリピン、赤道ギニア、ポルトガル出身、またはセファルディ(スペイン・ポルトガルまたはイタリアなどの南欧諸国や、トルコ、北アフリカなどに15世紀前後に定住した者)」というもの。そして1年間は、「スペイン人と結婚し1年経っている者。また、法的、事実上の別居していない者」となる。
しかし、この場合でもスペイン国籍か日本国籍を選ぶ必要が出てくるとのこと。一方で、マドリーに多く所属するブラジル人選手はEUパスポートを取得できる可能性が高いため、久保の枠を空けてもらうという手もあるのだ。実際に、ヴィニシウスがスペイン国籍取得のための試験を受ける予定で、2020年後半から2021年頭には取得できる見込みとも報じられていた。
ただ、スペイン『マルカ』は、いずれの条件にしても久保がスペイン国籍を取得することが困難であり、スペインに限らずヨーロッパでプレーする上では常にコミュニティの外にいることになるとし、法律が変更される以外は困難であるとしている。
EU圏外枠というルールに縛られることになる久保は、実力でその座を奪うしかないため、ジネディーヌ・ジダン監督の決断に委ねられることになる。引き続きレンタル移籍となる可能性が高く、多くのオファーが来ているとのこと。果たして、新天地はどこになるのだろうか。
◆やっぱり見たい! マドリーでの久保のプレー!
結果として、ブラジル出身のDFエデル・ミリトン、FWヴィニシウス・ジュニオール、FWロドリゴ・ゴエスがこの3枠を使うことが決定。久保がマドリーでプレーするためには、Bチームに所属し、試合ごとに登録されるというものだが、主戦場がラ・リーガにならないことが問題に。結果として、マジョルカへレンタル移籍となった。
まず、大きな問題となるのが、日本国籍の問題だ。日本の法律では通常は二重国籍が認められておらず、一定の条件下のみで認められることとなっている。
その条件は、「国籍法が制定された1985年1月1日以前に二重国籍だったこと」、「父親が外国人で父親の国籍を取得すること、または両親の1人が日本人で地権のある国で生まれ、誕生した際に他の国籍を取得すること。ただし、その場合は22歳までに国籍を選択する必要がある」、「意図せずに他の国籍を取得すること」となる。
久保の場合はこれに当てはまることがなく、二重国籍は認められない。また、スペイン国籍を取得するためには、居住が問題となるが、スペインの法律で条件が定められている。
「申請者が申請の直前に合法的、継続的に10年間スペインに居住する必要がある」というもの。また短縮される条件もあるが、5年間の条件は「難民と認定された人」、2年間の条件は「イベロアメリカ(スペイン語やポルトガル語を話す、かつてスペインやポルトガルの植民地だった地域、主に中南米など)の国民か、アンドラ、フィリピン、赤道ギニア、ポルトガル出身、またはセファルディ(スペイン・ポルトガルまたはイタリアなどの南欧諸国や、トルコ、北アフリカなどに15世紀前後に定住した者)」というもの。そして1年間は、「スペイン人と結婚し1年経っている者。また、法的、事実上の別居していない者」となる。
しかし、この場合でもスペイン国籍か日本国籍を選ぶ必要が出てくるとのこと。一方で、マドリーに多く所属するブラジル人選手はEUパスポートを取得できる可能性が高いため、久保の枠を空けてもらうという手もあるのだ。実際に、ヴィニシウスがスペイン国籍取得のための試験を受ける予定で、2020年後半から2021年頭には取得できる見込みとも報じられていた。
ただ、スペイン『マルカ』は、いずれの条件にしても久保がスペイン国籍を取得することが困難であり、スペインに限らずヨーロッパでプレーする上では常にコミュニティの外にいることになるとし、法律が変更される以外は困難であるとしている。
EU圏外枠というルールに縛られることになる久保は、実力でその座を奪うしかないため、ジネディーヌ・ジダン監督の決断に委ねられることになる。引き続きレンタル移籍となる可能性が高く、多くのオファーが来ているとのこと。果たして、新天地はどこになるのだろうか。
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「スビメンディ型のピボーテ」久保建英の17歳弟・瑛史に西紙がスポットライト「タケと異なるスタイルだが…」「兄との共通点はボールを奪うのがかなり難しい」
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レアル・マドリーに所属するドイツ代表MFトニ・クロースが、レジェンドを皮肉った。スペイン『マルカ』が伝えている。 マドリーは2月27日、コパ・デル・レイ準決勝2ndレグでバルセロナと対戦し、0-3で完敗。2戦合計スコア1-4で決勝進出を逃した。 『マルカ』によれば、マドリーOBである元ドイツ代表のベルント・シュスター氏は、同試合でのクロースのパフォーマンスに苦言。あるファンのツイートによれば、「ベルント・シュスターはトニ・クロースをディーゼルトラクターと言い放った」という。 このツイートに対して、なんとトニ・クロース(@ToniKroos)本人が「だれ?」と反応。現役時代にレアル・マドリーやバルセロナでプレーし、監督としてもマドリーを率いた同胞の大先輩であるシュスター氏を皮肉るリプライをしている。 シュスター氏がマドリーを指揮したのは、2007-08シーズンからの約2年間。2014年加入のトニ・クロースは同氏のもとでプレーしたことはないとはいえ、自国のレジェンドを知らないということはないはずだが…。 2019.03.02 09:55 Sat3
21世紀の出場試合数ランキング発表! 首位は1145試合のC・ロナウド、トップ10に日本人選手がランクイン
IFFHS(国際サッカー歴史統計連盟)が、21世紀で最もプレーした選手のランキングを発表。トップ10には日本人選手もランクインした。 様々な統計を行うIFFHS。2022年までのデータを集計し、21世紀に入ってからのプレーした試合数をもとにランキングを作成した。 対象となるのは、各国のリーグ戦やカップ戦、国際カップ戦、代表チームの試合も含まれ、全ての公式戦が対象になっている。 今回の統計では1000試合以上プレーした選手が3人に増加。首位は昨年と変わらず、サウジアラビアへ活躍の場を移したポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(アル・ナスル)となり、1145試合を記録した。 2022年に1000試合を突破したのは、ブラジル代表DFダニエウ・アウベス(UNAMプーマス)とアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(パリ・サンジェルマン)。アウベスは1033試合、メッシは1003試合となった。メッシはカタール・ワールドカップ(W杯)での試合で1000試合を超えたことになる。 そんな中、8位には日本人がランクイン。941試合に出場したMF遠藤保仁(ジュビロ磐田)だ。遠藤はガンバ大阪と磐田、そして日本代表での試合が21世紀に含まれている。なお、アジア人でも唯一となり、900試合以上を達成しているのも12名となっている。 ◆21世紀の出場試合数ランキング 合計(国内リーグ/国内カップ/国際カップ/代表) 1位:クリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル) 1145試合(651/93/205/196) 2位:ダニエウ・アウベス(ブラジル) 1033試合(620/115/172/126) 3位:リオネル・メッシ(アルゼンチン) 1003試合(559/102/170/172) 4位:イケル・カシージャス(スペイン) 974試合(585/57/171/161) 5位:ジョアン・モウティーニョ(ポルトガル) 958試合(563/107/142/146) 6位:ズラタン・イブラヒモビッチ(スウェーデン) 948試合(603/72/152/121) 7位:ルカ・モドリッチ(クロアチア) 947試合(569/69/146/162) 8位:遠藤保仁(日本) 941試合(606/117/66/152) 9位:チャビ・エルナンデス(スペイン) 937試合(536/95/174/132) 10位:セルヒオ・ラモス(スペイン) 935試合(534/70/151/180) 11位:アンドレス・イニエスタ(スペイン) 933試合(552/98/152/131) 12位:ロジェリオ・セニ(ブラジル) 904試合(675/71/149/9) 2023.01.12 12:45 Thu4
終焉を迎えたレアル・マドリーのサイクル②~モウリーニョ体制プレイバック~
2018-19シーズン、レアル・マドリーは3月に入ると同時に全てのタイトルへの望みを絶たれた。2009年夏にフロレンティーノ・ペレス会長が2度目の就任を果たして以来、数々の栄光を手にしてきたクラブも、明確な後退を余儀なくされている。本稿では、このサイクルの軌跡を振り返っていく。 <span style="font-weight:700;font-size:1.1em;">◆ジョゼ・モウリーニョ体制/2010-13</span><div style="text-align:center;"><img src="http://ultra-soccer.jp/division_image/TOP/get20190309_23_tw1.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>モウリーニョ監督は、マドリーを指揮する前年、当時率いていたインテルでイタリア史上初となるチャンピオンズリーグ(CL)、セリエA、コッパ・イタリアの三冠を達成。ポルトやチェルシーでの功績と合わせ、世界最高指揮官の1人として満を持して“新銀河系軍団”を率いることとなった。 前年には、ペレス会長がトップに返り咲き、マヌエル・ペジェグリーニ前監督の下でFWクリスティアーノ・ロナウドら大型補強を敢行していたマドリー。しかし、CLでは6シーズン連続のベスト16敗退、リーガエスパニョーラ、コパ・デル・レイでの優勝にも届かず。モウリーニョ監督には、初年度に何らかのタイトルを獲得した上で、クラブを世界最高峰に復権させる仕事が求められていた。 <span style="font-weight:700;font-size:1.1em;">◆基本フォーメーション[4-2-3-1]</span><div style="text-align:center;"><img src="http://ultra-soccer.jp/division_image/TOP/get20190309_23_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(c) CWS Brains, LTD.<hr></div>モウリーニョ監督は、FWクリスティアーノ・ロナウドやMFシャビ・アロンソら前年度に加入した選手を最大限生かせるよう、MFメスト・エジルやMFサミ・ケディラらを初年度に獲得。一方でFWラウールやMFグティら年齢を重ねていたスター選手たちを容赦なく切り捨てた。また、後に欠かせない選手となるMFルカ・モドリッチ、DFラファエル・ヴァランもモウリーニョ政権時に獲得している。 最前線のチョイスではFWベンゼマとFWイグアインに競争を強いていたが、その他はあまり変化させず。ベンゼマが落とし、エジルが前を向き、前線のC・ロナウドが電光石火のシュートを見舞う形は、“世界最高のカウンター”と評された。また、カバーリング範囲の広いDFペペと、インターセプトに優れるDFセルヒオ・ラモスの相性はすこぶる良く、指揮官の重視する守備戦術の根幹を担った。 <span style="font-weight:700;font-size:1.1em;">◆Turning Point!~レヴァンドフスキの悪夢~</span> “スペシャル・ワン”という代名詞を引っ提げてやってきたモウリーニョ監督は、初年度からコパ・デル・レイ決勝で宿敵バルセロナを撃破し、3年ぶりの主要タイトルをもたらした。そして、2年目にはリーガ史上最多勝ち点100、得点121でリーガを制覇。ジョゼップ・グアルディオラ監督の下で史上最強とも呼ばれていたバルセロナと激しく火花を散らし、対等に渡り合った。 また、初年度からCLでも7シーズンぶりにベスト16を突破。3年連続でベスト4で終わってしまったものの、確実にクラブを前進させていた。しかし、指揮3年目にはロッカールーム内から不穏な空気が漏れ伝えられ、特にクラブのリビング・レジェンドでもあるGKカシージャスとの軋轢はモウリーニョ監督へのバッシングに繋がった。 そして、その2012-13シーズン、CL準決勝1stレグ・ドルトムント戦でFWロベルト・レヴァンドフスキに4得点を奪われて1-4と大敗。既にリーガではバルセロナの優勝が確実視されており、批判は加速することとなった。 結局、10度目の欧州制覇“デシマ”を達成できなかったモウリーニョ監督は、2013年5月に追われるようにして契約解除に同意している。<hr>▽ジョゼ・モウリーニョ 【在任期間】 3シーズン(2010-13) 【戦績】 [2010-11] 公式戦59試合44勝9分け6敗 チャンピオンズリーグ:ベスト4 リーガエスパニョーラ:2位(勝ち点92) コパ・デル・レイ:優勝 [2011-12] 公式戦58試合45勝7分け6敗 チャンピオンズリーグ:ベスト4 リーガエスパニョーラ:優勝(勝ち点100) コパ・デル・レイ:ベスト8 [2012-13] 公式戦61試合38勝12分け12敗 チャンピオンズリーグ:ベスト4 リーガエスパニョーラ:2位(勝ち点85) コパ・デル・レイ:準優勝 [合計] 公式戦178試合127勝28分け23敗 【主な獲得選手】 MFアンヘル・ディ・マリア、MFメスト・エジル、MFサミ・ケディラ、MFルカ・モドリッチ、MFカゼミロ、DFラファエル・ヴァラン 【主な放出選手】 FWラウール、MFラファエル・ファン・デル・ファールト、MFグティ、MFフェルナンド・ガゴ、MFエステバン・グラネロ、MFラサナ・ディアッラ 2019.03.10 18:00 Sun5