もう止まらないといいけど…/原ゆみこのマドリッド
2020.06.16 20:00 Tue
「気休めにはなるかも」そんな風に私が肩をすくめていたのは月曜日、先週木曜から怒涛のスタートを切った再開リーガ最初の28節が終わったばかりというのに、一番先行きが心配なマドリッドの弟分がもう火曜にはカンプ・ノウを訪問。その試合前記者会見でセティエン監督が「Habrá rotaciones, no correremos riesgos/アブラ・ロタシオネス、ノー・コレモス・リエスゴス(ローテーションがあるだろう。危険は冒さないよ)」と言っているのを聞いた時のことでした。いやあ、とはいえ、レガネスは1月にもコパ・デル・レイ16強対決でバルサと顔を合わせ、グリーズマン、レングレ、メッシx2、アルトゥールによるgoleada(ゴレアダ/ゴールラッシュ)を喰らって、5-0で大敗しているんですけどね。
となると、久保建英選手が健闘したにも関わらず、0-4でマジョルカを一蹴するのに貢献したアルトゥーロ・ビダル、ブライトワイテ、ジョルディ・アルバ、メッシがお休みしてくれたとて、あまり変わりはないような気がしますが、とにかくコパの時点ではエン・ネシリのセビージャ移籍の傷も癒えていなかったレガネスの前線で孤軍奮闘、その後、2月にデンベレが重傷を負ったのに伴う特例移籍で河岸を変えたブライトワイテは出ない方がファンの気持ちも幾分、軽くなる?大体、当人からして、サン・モシュ改め、ビジット・マジョルカ・エスタディでバルサ初ゴールを挙げて強気になったか、「レガネス相手にプレーする意欲は高いよ。ウチは優勝をしたいんだから、勝ち続けないとね」と古巣が2部降格の瀬戸際にあることなど、すっかり他人事になっていましたからね。
もちろん、こんな苦しい状態でリーガ首位との対決を迎えるのは先週末土曜、必勝を胸にバジャドリー戦に挑みながら、開始2分、アワジエンがすぐ側までGKクェジェルが出て来ていたことを確認せず、頭で適当にバックパス。ゴール方面に転がったボールをウナルに奪われ、いきなり失点していたのを始め、後半9分、元レガネスでお隣さんのヘタフェを経由してバジャドリーに移ったラウール・カルネロはまだ温情が残っていたか、シュートを空振りしてくれたんですけどね。後ろにいたアルカラスに2点目を決められてしまっては、もうお手上げです。残り6分にはサリスがアサレをエリア内で倒してゲットしたPKを決め、1-2と追い上げてくれたオスカルさえ、火曜午後10時(日本時間翌午前5時)からの試合では累積警告で出場停止となれば、アギーレ監督が望みうる最高の結果はスコアレスドローしかないかも。
まあ、それでも先週末は最下位のエスパニョールがGKパチェコの早期退場も幸いし、アラベスに2-0で勝利。レガネスと同じ勝ち点になったものの、マジョルカに加え、17位のセルタもビジャレアルに負けたため、残留ラインとの差は勝ち点3で変わっていませんからね。金曜にはマジョルカとの直接対決も控えていますし、まだまだ諦めるには早いんですが、同じ火曜の午後7時30分にはコリセウム・アルフォンソ・ペレスでお隣さんがエスパニョールと対戦。こちらでも援護射撃が期待できるとありがたいんですが…。
それが、新型コロナウィルスウィルス流行によるparon(パロン/リーガの中断期間)にCL出場圏4位のレアル・ソシエダと同じ勝ち点の5位という、兄貴分のアトレティコすら、1つ上回る順位で入った優秀な弟分もこの再開節では躓いてしまったんですよ。ええ、ヘタフェは一足先の金曜にアウェイのグラナダ戦を迎え、前半19分にホルヘ・モリーナから受けたボールをデイベルソンがシュート。これはGKルイ・シウバに弾かれてしまったんですが、ククレジャが滑り込んでティモルに繋いだところ、見事な一撃で先制点を奪ってくれたのには驚いたの何のって。
うーん、「Era un partido controlado, hemos entrado con 8 o 9 minutos de apatía/エラ・ウン・パルティードー・コントロラードー、エモス・エントラードー・コン・オチョ・オ・ヌエベ・ミヌートス・デ・アパティア(コントロールできていた試合だったのに8、9分間、ウチは無気力になってしまった)」(ボルダラス監督)のは何となく、再開後は毎試合義務になった前後半30分にあるお水休憩や親善試合並みにせわしない拡大交代枠5人制のせいもある気がしないでもないんですけどね。しょっちゅうピッチで選手が倒れていた前半同様、後半もロスタイム6分とたっぷり反撃する時間はあったんですが、ヘタフェは1-2のまま、負けてしまいましたっけ。
そして満を持しての日曜日、ちょっと情けないながら、弟分の足踏みを利用しないといけないアトレティコはどうだったのかというと。いやあ、午後2時キックオフということで、再開リーガの慣例となった当日移動でなく、前日にいよいよ、一般販売が開始された定価13.95ユーロ(約1700円)のクラブロゴ入りウィルス不透過マスクを着用し、意気揚々と彼らはビルバオ(スペイン北部)入り。
シメオネ監督の「この異例のプレシーズン、チームはまだ2人のFWを同時に支える準備ができていない。その間はprefiero explotar la potencia de Diego y Álvaro en distintos momentos del partido/プレフィエロ・エクスプロタル・ラ・ポテンシア・デ・ディエゴ・イ・アルバロ・エン・ディスティントス・モメントス・デル・パルティードー(ジエゴとアルバロの力を試合の異なる時間帯で活用したい)」という前日会見の言葉通り、モラタはベンチ、中断直前のCL16強対決リバプール戦2ndレグで2ゴールを挙げたMFのジョレンテが2トップの片割れに抜擢されています。
でもねえ、序盤こそ、アスレティックを押し込んで攻めていたため、それでも良かったんですが、今季の彼らの普遍の課題はゴールなんですよ。案の定、ジョレンテのアシストで絶好のシュートチャンスを迎えたカラスコは枠を外してしまうし、そうこうするうちに形勢が逆転。いつの間にか自陣に引きこもっていた挙句、いえ、ユーリのシュートは再開後もリバプール戦同様、頼りになるGKオブラクがジャンピングセーブしてくれたんですけどね。その彼も前半36分、ユーリのクロスをムニアインがトマスに先んじて放った一撃は止められず、先制されてしまったから、さあ大変!
いやまあ、実際はまだ私が誰がミスの元凶なのか、プレーを反芻してるうちに、近所のバル(スペインの喫茶店兼バー)が警戒事態による営業自粛期間中に試合中継局との契約を解除。おかげで慌てて申し込むことになったネット中継とラジオ実況に1分程の時差があったため、久々に聴くオンダ・マドリッド(ローカルラジオ局)のアトレティコ番記者の「Gooool!」という絶叫の後、あっと思う間もなしにボールがサウールからコケに繋がり、そのスルーパスでコスタが今季自身3点目を挙げ、スコアはイーブンになったんですけどね。
おかげで先日、脳腫瘍の摘出手術をした女子チームのビルヒニア・トレシージャ応援のため、コスタが彼女のユニフォームを掲げて祝うなんてこともできたんですが、後半17分には早くもアトレティコは3人、アスレティックも2人と交代ラッシュがスタート。34分にはアリアスが至近距離からシュートしながら、GKウナイ・シモンを破れないという悔しいシーンもあったものの、後から入ったモラタもコレアもゴールを挙げることはできず、アトレティコはクラブ史最多に並ぶ1シーズン14回目、アウェイ戦では今季8回目となる引き分けで試合を終了です。
いやあ、サウールなど、「en esta nueva normalidad jugamos cada tres días y no hay tiempo para pensar/エン・エスタ・ヌエバ・ノルマリダッド・フガモス・カーダ・トレス・ディアス・イ・ノー・アイ・ティエンポ・パラ・ペンサール(この新しい平常状態では3日おきに試合があるから、考えるための時間はない)。次の対戦に頭を切り替えないと」と言っていたんですけどね。今季の彼らはアウェイ戦たったの3勝と、苦手にしているのは今に始まったことじゃないんですから、中断期間の3カ月余り、少しはその理由を考えなかった?だってえ、途切れたのがCL準々決勝進出決定直後とあって、選手たちもそのままずっと舞い上がっていたのかもしれませんが、リーガの現実はシビアなんですよ。
ええ、「hay que sumar de tres para poder clasificarnos a la Champions/アイ・ケ・スマール・デ・トレス・パラ・ポデール・クラシフィカールノス・ア・ラ・チャンピオンズ(CL出場権を得るためには勝ち点3を積んでいかないと)」とコケも言っていた通り、ラッキーにも日曜最後の試合ではオサスナがかつて、シメオネ監督の下でプレーしたアドリアン・ロペスのPKゴールでレアル・ソシエダと1-1で引き分けてくれたものの、アンダルシアダービーでベティスに勝った3位セビージャとは勝ち点差4(月曜の29節でレバンテと引分け5になった)、ヘタフェと同じポイント数になっただけで、6位のままですからね。早々に4位の座を回復しておかないと、来季はクラブが収入1憶ユーロ(約122億円)減となり、選手たちも売却や、更なる給料カットに見舞われかねませんよ。
そんなアトレティコはこの水曜、午後10時から、再び鬼門のアウェイでオサスナと対戦するんですが、嬉しいのはこのアスレティック戦は出場停止だったジョアン・フェリックスが戻って来ることで、プレシーズン期間中に痛めたヒザも全快しているため、少しは攻撃の幅が広がるかも。相手も降格圏から勝ち点10離れたことですし、気が緩んでくれる可能性もありますしね。とにかく木曜にお隣さんが7位バレンシアと当たるため、少なくとも勝ち点差3あるEL出場圏内は安泰だなんて、後ろ向きな姿勢にはならないでくださいね。
え、それよりバルサが大勝した後、首位と勝ち点差5で日曜にバルデベバス(バラハス空港の近く)にあるエスタディオ・アルフレド・ディ・ステファノでリーガデビューしたレアル・マドリーの方が気になるって?いやあ、当日正午に集合した彼らは優雅に個室で午後を過ごした後、私など、以前見学した時、乗せてもらったミニバスかカートで来るんだろうと想像していたんですけどね。チームは寮から300メートルしか離れていないスタジアムまでを徒歩で移動。確かにこのエイバル戦には観客をまったく入れず、敷地内には関係者しかいないとなれば、選手たちもいい足慣らしになったかと思いますが、ジダン監督の選んだ再開初戦スタメンはサプライズが1つあって、19才のロドリゴがベンゼマと足首の手術から完全回復したアザールと並び、3トップの一角を占めることに。
まあ、ディ・ステファノをホームとするRMカスティージャでのプレー経験を生かしたかったのかもしれませんが、彼がどうのこうの言う前にマドリーは開始早々の4分、先制点をゲット。ええ、ベンゼマがエリア内で粘って出したボールをクロースが狙い、正確な弾道でシュートを決めてしまったとなれば、メンディリバル監督の「Los equipos con jugadores de talento notan menos esa falta de capacidad física/ロス・エキポス・コン・フガドーレス・デ・タレントー・ノタン・メノス・エサ・ファルタ・デ・カパシダッド・フィシカ(タレントのある選手のいるチームはフィジカルが不足していてもあまり目立たない)」という意見に大きく頷けるかと。
もちろんそれだけではなく、33分にはセルヒオ・ラモスが自陣で取り戻したボールを持って上がり、ベンゼマとアザールが連携しているうちに敵エリア内まで到達。シュート位置でボールを持っていた後者も復帰記念ゴールを挙げたかったはずですが、70メートル激走していたキャプテンを無視することはできず、ラモスに2点目の栄誉を贈ります。更に37分にも今度は第2キャプテンのマルセロが発奮、アザールのシュートがGKドミトロビッチに弾かれた後、敵DFが中途半端にクリアしたボールを捉え、3点目を入れてしまったとなれば、もう勝負はあった?
ただ、前半の効率の良さが災いしたか、カルバハルが足首の打撲でハーフタイムに交代。中断直前に負けたベティス戦でのミリトン大失敗を受け、このプレシーズン中に右SBの特訓をしたらしいメンディが入った後半の彼らはパッとせず、あまつさえ、15分にはペドロ・レオンのCKから、オスカル・プラノのシュートがビガスに当たり、態勢の崩れたGKクルトワも止められずに1点を返されてしまう破目に。その直後、ジダン監督は太もも筋肉痛のラモス、復帰初試合で無理しない方がいいアザール、そしてロドリゴを下げ、CBミリトン、ベイル、ビニシウスを一気に投入したんですが、ほとんど改善はしませんでしたっけ。
それこそ、終盤投入された乾貴士選手のシュートをGKクルトワが弾いたりと、もしサンティアゴ・ベルナベウ満員の観客の下、同じプレーを続けていたら、スコアとは無関係にpito(ピト/ブーイング)の対象になっていたはずですが、ラ・リーガが導入したプレステゲーム風のスタンドの観衆背景アニメーションとイメージ音声はそんな微妙なリアクションを表現するまでには至らず。エイバルも追加点を挙げることはなく、そのまま3-1でマドリーが勝利したんですが…まあ、ジダン監督も後半のお水休憩の際にはかなり怒っていたように、今季はチームが途中からリラックスして、勝ち点を落とすことも多かったですしね。
この試合前日にふくらはぎを負傷、全治1、2週間となったルーカス・バスケス、ナチョ、マリアーノ、ヨビッチは間に合いませんが、おそらくこちらも大規模ローテーションが予想される木曜午後10時からのバレンシア戦にはもっと緊張感の持続が必要かと。ちなみに相手は初戦、レバンテとのバレンシアダービーに終盤ロドリゴのゴールで勝利目前となりながら、またしてもディカビがペナルティ。土壇場でレバンテと1-1の痛恨の引き分けをしたにも関わらず、CBの頭数不足で代わりがいないという気の毒な状況のよう。その分は温存されたアセンシオやイスコら、まだまだ攻撃陣にタレントが豊富なマドリー有利に運びそうではありますが、この再開から5節、全てバルサの後にプレーしないといけないのは心理的にちょっとイヤかもしれません。
となると、久保建英選手が健闘したにも関わらず、0-4でマジョルカを一蹴するのに貢献したアルトゥーロ・ビダル、ブライトワイテ、ジョルディ・アルバ、メッシがお休みしてくれたとて、あまり変わりはないような気がしますが、とにかくコパの時点ではエン・ネシリのセビージャ移籍の傷も癒えていなかったレガネスの前線で孤軍奮闘、その後、2月にデンベレが重傷を負ったのに伴う特例移籍で河岸を変えたブライトワイテは出ない方がファンの気持ちも幾分、軽くなる?大体、当人からして、サン・モシュ改め、ビジット・マジョルカ・エスタディでバルサ初ゴールを挙げて強気になったか、「レガネス相手にプレーする意欲は高いよ。ウチは優勝をしたいんだから、勝ち続けないとね」と古巣が2部降格の瀬戸際にあることなど、すっかり他人事になっていましたからね。
もちろん、こんな苦しい状態でリーガ首位との対決を迎えるのは先週末土曜、必勝を胸にバジャドリー戦に挑みながら、開始2分、アワジエンがすぐ側までGKクェジェルが出て来ていたことを確認せず、頭で適当にバックパス。ゴール方面に転がったボールをウナルに奪われ、いきなり失点していたのを始め、後半9分、元レガネスでお隣さんのヘタフェを経由してバジャドリーに移ったラウール・カルネロはまだ温情が残っていたか、シュートを空振りしてくれたんですけどね。後ろにいたアルカラスに2点目を決められてしまっては、もうお手上げです。残り6分にはサリスがアサレをエリア内で倒してゲットしたPKを決め、1-2と追い上げてくれたオスカルさえ、火曜午後10時(日本時間翌午前5時)からの試合では累積警告で出場停止となれば、アギーレ監督が望みうる最高の結果はスコアレスドローしかないかも。
それが、新型コロナウィルスウィルス流行によるparon(パロン/リーガの中断期間)にCL出場圏4位のレアル・ソシエダと同じ勝ち点の5位という、兄貴分のアトレティコすら、1つ上回る順位で入った優秀な弟分もこの再開節では躓いてしまったんですよ。ええ、ヘタフェは一足先の金曜にアウェイのグラナダ戦を迎え、前半19分にホルヘ・モリーナから受けたボールをデイベルソンがシュート。これはGKルイ・シウバに弾かれてしまったんですが、ククレジャが滑り込んでティモルに繋いだところ、見事な一撃で先制点を奪ってくれたのには驚いたの何のって。
でも、すんなり行かないのがこの再開リーガの落とし穴で、後半24分、何の変哲もないFKから、カルロス・フェルナンデスがヘッドしたボールがGKダビド・ソリアの手を弾いてゴールになってしまったと思いきや、ティモルがケガの手当て中でピッチ外に出ていた隙を突かれ、34分にもカルロス・フェルナンデスに2度撃ちで逆転弾を許してしまうとは!
うーん、「Era un partido controlado, hemos entrado con 8 o 9 minutos de apatía/エラ・ウン・パルティードー・コントロラードー、エモス・エントラードー・コン・オチョ・オ・ヌエベ・ミヌートス・デ・アパティア(コントロールできていた試合だったのに8、9分間、ウチは無気力になってしまった)」(ボルダラス監督)のは何となく、再開後は毎試合義務になった前後半30分にあるお水休憩や親善試合並みにせわしない拡大交代枠5人制のせいもある気がしないでもないんですけどね。しょっちゅうピッチで選手が倒れていた前半同様、後半もロスタイム6分とたっぷり反撃する時間はあったんですが、ヘタフェは1-2のまま、負けてしまいましたっけ。
そして満を持しての日曜日、ちょっと情けないながら、弟分の足踏みを利用しないといけないアトレティコはどうだったのかというと。いやあ、午後2時キックオフということで、再開リーガの慣例となった当日移動でなく、前日にいよいよ、一般販売が開始された定価13.95ユーロ(約1700円)のクラブロゴ入りウィルス不透過マスクを着用し、意気揚々と彼らはビルバオ(スペイン北部)入り。
シメオネ監督の「この異例のプレシーズン、チームはまだ2人のFWを同時に支える準備ができていない。その間はprefiero explotar la potencia de Diego y Álvaro en distintos momentos del partido/プレフィエロ・エクスプロタル・ラ・ポテンシア・デ・ディエゴ・イ・アルバロ・エン・ディスティントス・モメントス・デル・パルティードー(ジエゴとアルバロの力を試合の異なる時間帯で活用したい)」という前日会見の言葉通り、モラタはベンチ、中断直前のCL16強対決リバプール戦2ndレグで2ゴールを挙げたMFのジョレンテが2トップの片割れに抜擢されています。
でもねえ、序盤こそ、アスレティックを押し込んで攻めていたため、それでも良かったんですが、今季の彼らの普遍の課題はゴールなんですよ。案の定、ジョレンテのアシストで絶好のシュートチャンスを迎えたカラスコは枠を外してしまうし、そうこうするうちに形勢が逆転。いつの間にか自陣に引きこもっていた挙句、いえ、ユーリのシュートは再開後もリバプール戦同様、頼りになるGKオブラクがジャンピングセーブしてくれたんですけどね。その彼も前半36分、ユーリのクロスをムニアインがトマスに先んじて放った一撃は止められず、先制されてしまったから、さあ大変!
いやまあ、実際はまだ私が誰がミスの元凶なのか、プレーを反芻してるうちに、近所のバル(スペインの喫茶店兼バー)が警戒事態による営業自粛期間中に試合中継局との契約を解除。おかげで慌てて申し込むことになったネット中継とラジオ実況に1分程の時差があったため、久々に聴くオンダ・マドリッド(ローカルラジオ局)のアトレティコ番記者の「Gooool!」という絶叫の後、あっと思う間もなしにボールがサウールからコケに繋がり、そのスルーパスでコスタが今季自身3点目を挙げ、スコアはイーブンになったんですけどね。
おかげで先日、脳腫瘍の摘出手術をした女子チームのビルヒニア・トレシージャ応援のため、コスタが彼女のユニフォームを掲げて祝うなんてこともできたんですが、後半17分には早くもアトレティコは3人、アスレティックも2人と交代ラッシュがスタート。34分にはアリアスが至近距離からシュートしながら、GKウナイ・シモンを破れないという悔しいシーンもあったものの、後から入ったモラタもコレアもゴールを挙げることはできず、アトレティコはクラブ史最多に並ぶ1シーズン14回目、アウェイ戦では今季8回目となる引き分けで試合を終了です。
いやあ、サウールなど、「en esta nueva normalidad jugamos cada tres días y no hay tiempo para pensar/エン・エスタ・ヌエバ・ノルマリダッド・フガモス・カーダ・トレス・ディアス・イ・ノー・アイ・ティエンポ・パラ・ペンサール(この新しい平常状態では3日おきに試合があるから、考えるための時間はない)。次の対戦に頭を切り替えないと」と言っていたんですけどね。今季の彼らはアウェイ戦たったの3勝と、苦手にしているのは今に始まったことじゃないんですから、中断期間の3カ月余り、少しはその理由を考えなかった?だってえ、途切れたのがCL準々決勝進出決定直後とあって、選手たちもそのままずっと舞い上がっていたのかもしれませんが、リーガの現実はシビアなんですよ。
ええ、「hay que sumar de tres para poder clasificarnos a la Champions/アイ・ケ・スマール・デ・トレス・パラ・ポデール・クラシフィカールノス・ア・ラ・チャンピオンズ(CL出場権を得るためには勝ち点3を積んでいかないと)」とコケも言っていた通り、ラッキーにも日曜最後の試合ではオサスナがかつて、シメオネ監督の下でプレーしたアドリアン・ロペスのPKゴールでレアル・ソシエダと1-1で引き分けてくれたものの、アンダルシアダービーでベティスに勝った3位セビージャとは勝ち点差4(月曜の29節でレバンテと引分け5になった)、ヘタフェと同じポイント数になっただけで、6位のままですからね。早々に4位の座を回復しておかないと、来季はクラブが収入1憶ユーロ(約122億円)減となり、選手たちも売却や、更なる給料カットに見舞われかねませんよ。
そんなアトレティコはこの水曜、午後10時から、再び鬼門のアウェイでオサスナと対戦するんですが、嬉しいのはこのアスレティック戦は出場停止だったジョアン・フェリックスが戻って来ることで、プレシーズン期間中に痛めたヒザも全快しているため、少しは攻撃の幅が広がるかも。相手も降格圏から勝ち点10離れたことですし、気が緩んでくれる可能性もありますしね。とにかく木曜にお隣さんが7位バレンシアと当たるため、少なくとも勝ち点差3あるEL出場圏内は安泰だなんて、後ろ向きな姿勢にはならないでくださいね。
え、それよりバルサが大勝した後、首位と勝ち点差5で日曜にバルデベバス(バラハス空港の近く)にあるエスタディオ・アルフレド・ディ・ステファノでリーガデビューしたレアル・マドリーの方が気になるって?いやあ、当日正午に集合した彼らは優雅に個室で午後を過ごした後、私など、以前見学した時、乗せてもらったミニバスかカートで来るんだろうと想像していたんですけどね。チームは寮から300メートルしか離れていないスタジアムまでを徒歩で移動。確かにこのエイバル戦には観客をまったく入れず、敷地内には関係者しかいないとなれば、選手たちもいい足慣らしになったかと思いますが、ジダン監督の選んだ再開初戦スタメンはサプライズが1つあって、19才のロドリゴがベンゼマと足首の手術から完全回復したアザールと並び、3トップの一角を占めることに。
まあ、ディ・ステファノをホームとするRMカスティージャでのプレー経験を生かしたかったのかもしれませんが、彼がどうのこうの言う前にマドリーは開始早々の4分、先制点をゲット。ええ、ベンゼマがエリア内で粘って出したボールをクロースが狙い、正確な弾道でシュートを決めてしまったとなれば、メンディリバル監督の「Los equipos con jugadores de talento notan menos esa falta de capacidad física/ロス・エキポス・コン・フガドーレス・デ・タレントー・ノタン・メノス・エサ・ファルタ・デ・カパシダッド・フィシカ(タレントのある選手のいるチームはフィジカルが不足していてもあまり目立たない)」という意見に大きく頷けるかと。
もちろんそれだけではなく、33分にはセルヒオ・ラモスが自陣で取り戻したボールを持って上がり、ベンゼマとアザールが連携しているうちに敵エリア内まで到達。シュート位置でボールを持っていた後者も復帰記念ゴールを挙げたかったはずですが、70メートル激走していたキャプテンを無視することはできず、ラモスに2点目の栄誉を贈ります。更に37分にも今度は第2キャプテンのマルセロが発奮、アザールのシュートがGKドミトロビッチに弾かれた後、敵DFが中途半端にクリアしたボールを捉え、3点目を入れてしまったとなれば、もう勝負はあった?
ただ、前半の効率の良さが災いしたか、カルバハルが足首の打撲でハーフタイムに交代。中断直前に負けたベティス戦でのミリトン大失敗を受け、このプレシーズン中に右SBの特訓をしたらしいメンディが入った後半の彼らはパッとせず、あまつさえ、15分にはペドロ・レオンのCKから、オスカル・プラノのシュートがビガスに当たり、態勢の崩れたGKクルトワも止められずに1点を返されてしまう破目に。その直後、ジダン監督は太もも筋肉痛のラモス、復帰初試合で無理しない方がいいアザール、そしてロドリゴを下げ、CBミリトン、ベイル、ビニシウスを一気に投入したんですが、ほとんど改善はしませんでしたっけ。
それこそ、終盤投入された乾貴士選手のシュートをGKクルトワが弾いたりと、もしサンティアゴ・ベルナベウ満員の観客の下、同じプレーを続けていたら、スコアとは無関係にpito(ピト/ブーイング)の対象になっていたはずですが、ラ・リーガが導入したプレステゲーム風のスタンドの観衆背景アニメーションとイメージ音声はそんな微妙なリアクションを表現するまでには至らず。エイバルも追加点を挙げることはなく、そのまま3-1でマドリーが勝利したんですが…まあ、ジダン監督も後半のお水休憩の際にはかなり怒っていたように、今季はチームが途中からリラックスして、勝ち点を落とすことも多かったですしね。
この試合前日にふくらはぎを負傷、全治1、2週間となったルーカス・バスケス、ナチョ、マリアーノ、ヨビッチは間に合いませんが、おそらくこちらも大規模ローテーションが予想される木曜午後10時からのバレンシア戦にはもっと緊張感の持続が必要かと。ちなみに相手は初戦、レバンテとのバレンシアダービーに終盤ロドリゴのゴールで勝利目前となりながら、またしてもディカビがペナルティ。土壇場でレバンテと1-1の痛恨の引き分けをしたにも関わらず、CBの頭数不足で代わりがいないという気の毒な状況のよう。その分は温存されたアセンシオやイスコら、まだまだ攻撃陣にタレントが豊富なマドリー有利に運びそうではありますが、この再開から5節、全てバルサの後にプレーしないといけないのは心理的にちょっとイヤかもしれません。
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2024-25シーズンのラ・リーガは第19節を消化。そこで本稿では前半戦のベストイレブンを超ワールドサッカー編集部が独自に選定した。 ◆ラ・リーガ前半戦ベストイレブン GK:レミロ DF:ミンゲサ、ビビアン、リュディガー、ミゲル・グティエレス MF:ヤマル、バルベルデ、ペドリ、ハフィーニャ FW:レヴァンドフスキ、グリーズマン GK アレックス・レミロ(29歳/レアル・ソシエダ) 出場試合数:19(先発:19)/失点数:13 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw1.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 安定感際立つラ・レアル最後の砦。サモラ賞レースでは12失点のオブラクが首位に立っているが、アトレティコとソシエダの守備力を考慮してレミロを選出。比較的メンバーが入れ替わるディフェンスラインで新加入アゲルドとともに攻守に安定したパフォーマンスを披露。ここまでチーム総得点が17点と常にロースコアの戦いを強いられるなか、高い集中力を維持し、12度のクリーンシートを達成。試合の流れを変えるパラドンの数々も印象的だ。 DF オスカル・ミンゲサ(25歳/セルタ) 出場試合数:18(先発:18)/得点数:2 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> バルサ育ちがガリシアの地で完全覚醒。バルセロナDFクンデやソシエダDFアランブル、ラージョDFラティウ、エスパニョールDFエル・ヒラリと今季前半戦は右ラテラルの活躍が光ったが、セルタで攻守に躍動したミンゲサを選出。バルセロナ時代にはディフェンスラインの便利屋という印象にとどまったが、今季のセルタでは左右のサイドバックとウイングバックを主戦場に2ゴール5アシストを記録。ビルドアップへの貢献度を含め、攻撃面において完全に殻を破った。すでに国内外の強豪クラブが関心を示しており、その去就にも注目が集まる。 DF ダニ・ビビアン(25歳/アスレティック・ビルバオ) 出場試合数:16(先発:14)/得点数:2 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 今季も抜群の安定感誇るディフェンスリーダー。昨季に完全に一本立ちした25歳は、屈強なフィジカルを武器に対人守備で無類の強さ。加えて、昨季の経験によって攻守両面で判断の質、ポジショニング、プレーの安定感が増しており、味方へのコーチングを含めてますますリーダーらしい存在感を放った。マドリー戦ではムバッペを完璧に封じ込んだのも印象的だった。 DF アントニオ・リュディガー(31歳/レアル・マドリー) 出場試合数:19(先発:18)/得点数:0 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> エル・ブランコの屋台骨支える。ディフェンスラインのマルチロールだったナチョの退団に加え、今季もミリトン、カルバハルが長期離脱となったマドリーのディフェンスラインでフル稼働。チュアメニやルーカス・バスケスとビッグマッチにおいて脆さを見せる相棒たちを見事にカバー。ムバッペの加入でより攻撃偏重なチームにおいて1試合平均1失点でとどまっている最大の要因は地対空で無類の強さをみせ、要所での気の利いたカバーリングを見せるドイツ代表の存在が非常に大きい。 DF ミゲル・グティエレス(23歳/ジローナ) 出場試合数:18(先発:18)/得点数:1 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw5.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> チーム苦戦の中で個人としては充実の前半戦。今季もミチェル監督仕込みの攻撃的なポジショナルプレーにおいて偽SB以上にフレキシブルな役割を担い、ピボーテやインテリオールとしてもプレー。昨季に比べて前線の質がやや低下し、1ゴール4アシストの数字にとどまったが、高精度のクロスやキーパスでその数字以上のチャンスを演出し続けている。 MF ラミン・ヤマル(17歳/バルセロナ) 出場試合数:16(先発:14)/得点数:5 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw6.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 17歳の怪物がトップ・オブ・トップの領域に。今季の前半戦では過密日程の疲労や細かいケガがありながらも、5ゴール10アシストを記録。レヴァンドフスキ、ハフィーニャとの最強ユニットでリーグダントツの51ゴールを挙げた攻撃陣を牽引。クンデの絶妙な後方からの支援を受けつつ、攻撃面では異次元の輝きを放っており、複数人にマークされながらも局面を打開。ときおり若さゆえのセルフィッシュな姿を見せる場面もあるが、視野や判断、オフ・ザ・ボールの向上によってコンプリートアタッカーに成長している。 MF フェデリコ・バルベルデ(26歳/レアル・マドリー) 出場試合数:19(先発:19)/得点数:5 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw7.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 躍動続けるエル・ブランコの新8番。クロースの背番号を継承し、気持ち新たに臨んだシーズンでより責任感を増したウルグアイ代表はピボーテにインテリオール、ときに右のラテラルでも起用され、チームのために献身。ベリンガムとともに前がかりなチームを守備で支えつつ、5ゴール2アシストを記録。“バルベルデ砲”と称される強烈なミドルシュートは、チームの窮地や勝負所で決まる場面が多く、勝負強さを含めてマドリーの前半戦ベストプレーヤーと言える活躍だった。 MF ペドリ(22歳/バルセロナ) 出場試合数:19(先発:17)/得点数:4 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw8.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 多くのケガを乗り越えて天才が完全復活。近年はピッチに出れば活躍を見せるものの、度重なるケガで稼働率の問題を抱えてきたが、今季は前半戦全試合に出場。試行錯誤のコンディション調整がようやく実を結び、離脱期間に集中して取り組んだウエイトトレーニングは主に守備面で力強さをもたらし、チーム事情で主戦場はインテリオールやトップ下からピボーテに変化。そのぶんボールに絡む機会が増えてゲームメイカー、リンクマンとして質の高い仕事を見せつつ、前半戦だけで4ゴールを記録。キャリアハイの6ゴール更新は確実か。 MF ハフィーニャ(28歳/バルセロナ) 出場試合数:19(先発:18)/得点数:11 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw9.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 新生バルサの象徴の一人に。昨季終了時点では換金対象の一人と目されたが、フリック監督の信頼を得て開幕から絶対的な主力に加え、テア・シュテーゲンら不在のなかで多くの試合でゲームキャプテンも務めた。左ウイングを主戦場に11ゴール8アシストとゴール関与数では前半戦リーグトップに輝くなど、圧巻の輝きを放った。さらに、元々定評がある運動量を武器に、守備面でもハイプレスに献身的なプレスバックとチームのために身を粉にして働く姿は、多くのクレから称賛を浴びている。 FW ロベルト・レヴァンドフスキ(36歳/バルセロナ) 出場試合数:18(先発:18)/得点数:16 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw10.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 恩師との再タッグで完全復活。加入2年目となった昨季は19ゴールを挙げるも、シーズンを通して安定感を欠いたが、今季はバイエルン時代に指導を受けたドイツ人指揮官の下で完全復活。ヤマル、ハフィーニャの両翼に加えて、配球力に優れるセンターバックコンビなどチーム全体でビルドアップ、チャンスメークの質が上がったなかで、よりボックス付近での仕事に集中できる環境が整えられて本領を発揮。ここまで16ゴールと2位以下に5点以上の差を付けてピチーチレースを独走。ケガさえなければ、1年目の23ゴールを更新し、自身初のピチーチ獲得は濃厚だ。 FW アントワーヌ・グリーズマン(33歳/アトレティコ・マドリー) 出場試合数:19(先発:17)/得点数:7 <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2025/get20250117_101_tw11.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 前半戦のMVP。11ゴール3アシストを記録した昨季に比べて7ゴール4アシストと数字は劣るものの、前線と中盤で多くの役割をこなすなど、その数字以上のインパクトを残した。フランス代表引退によってコンディションも維持できており、セルロートやアルバレスとの連携も深まりつつある後半戦ではさらなる躍動で、アトレティコを優勝へ導けるか。 2025.01.18 18:31 Sat2
フェリックス、アトレティコで背番号7着用の経緯明かす 「本当は●番が良かったけど…」
アトレティコ・マドリーのポルトガル代表FWジョアン・フェリックスが同クラブで着用する背番号7の経緯を明かした。スペイン『マルカ』が伝えた。 昨夏、バルセロナへ旅立ったフランス代表FWアントワーヌ・グリーズマンの後釜として、ベンフィカからアトレティコ史上最高額の移籍金で加入したフェリックス。その移籍の経緯もあって前エースが背負っていた背番号7をそのまま受け継ぐことになった。 グリーズマンと同様にセカンドストライカーを主戦場とし、その端正な顔立ちも相まってクラブ関係者やサポーターも、異論は聞こえてこなかったが、最もしっくりきていないのはフェリックス自身のようだ。 フェリックスは『Eleven Sports』のインタビューで、自身が加入時に希望した背番号がベンフィカ時代に背負っていた「79」だったことを明かした。 「本当は79番を付けたかったけど、クラブは僕をそこ(Bチーム)に所属させたくなかったんだ(笑)」 「その次は(FWアンヘル・コレア着用の)10番が良かったけど、すでに使われていたから7番に落ち着いたんだ」 フェリックスが在籍したポルトガルリーグやセリエAなどのリーグは1番から99番の間であれば、クラブが定める永久欠番などを除き自由に番号が選択できる。 しかし、ラ・リーガの規定ではトップチーム登録の選手は1番から25番の背番号を着用することが義務付けられており、リザーブチームやユースチーム登録にならない限り、それ以上大きな番号を背負うことができない。 79番と10番を着用するフェリックスも見たい気もするが、今ではすっかりと7番のイメージが定着している。フェリックス本人は本意ではないかもしれないが、グリーズマンの真の後継者としてワンダ・メトロポリターノのピッチで躍動する背番号7を多くのアトレティコファンが今後も見ていたいと思っているはずだ。 2020.02.09 20:40 Sun3
「何千回も見た」物議醸した2度蹴りPKにアルバレスが言及、ルール改正を訴え「アドバンテージを得ようとしたわけではない」
アトレティコ・マドリーのアルゼンチン代表FWフリアン・アルバレスが、自身のPKに対する判定に触れた。スペイン『スポルト』が伝えた。 アトレティコは13日、チャンピオンズリーグ(CL)ラウンド16・2ndレグでレアル・マドリーと対戦。PK戦までもつれこんだ結果、マドリーに軍配が上がった。 アルバレスはPK戦で2人目のキッカーを担当。成功かに思われたが、VARチェックの結果、軸足がボールに触れている2度蹴りと判定され、失敗に覆った。 欧州サッカー連盟(UEFA)はこの判定について、「現行のルール(競技規則、第 14.1 条)では、VARは審判にゴールを認めない旨の合図をしなければならなかった」と公式声明。一方で、「FIFAおよびIFABと協議し、ダブルタッチが明らかに故意でない場合のルールを見直す必要があるかどうかを決定する予定だ」とルール改正の可能性も伝えていた。 現在アルゼンチン代表に合流しているアルバレスは、21日に行われた2026年北中米ワールドカップ(W杯)南米予選の第13節のウルグアイ代表戦後、物議を醸した自身のPKに言及。『ESPN』のインタビューで見解を述べた。 「何千回もあれを見たし、動画はあちこちにある。実際のところ、触れたとは感じていない。ダブルタッチだったとしても接触は最小限で、それを認識するのは非常に難しいからだ」 「ルールをもう少し明確にする必要があると思う。僕はアドバンテージを得ようとしたわけではないし、ゴールキーパーはセーブした際、前に出ていたらやり直しになることがある。何らかのアドバンテージを得るためのものではない。起きたことは残念だよ」 アルバレス本人もルールの改正が必要だと主張。今後の進展が注目される。 <span class="paragraph-title">【動画】軸足の接触が確認されたアルバレスのPK</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="en" dir="ltr">UEFA have provided footage showing Julian Alvarez making "minimal" contact with the ball during his penalty against Real Madrid.<br><br>(via <a href="https://twitter.com/UEFA?ref_src=twsrc%5Etfw">@UEFA</a>) <a href="https://t.co/FxH6MBzA8L">pic.twitter.com/FxH6MBzA8L</a></p>— ESPN FC (@ESPNFC) <a href="https://twitter.com/ESPNFC/status/1900253093087809810?ref_src=twsrc%5Etfw">March 13, 2025</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2025.03.23 22:00 Sun4
シメオネ妻、ビキニ姿の写真投稿で炎上騒動に…
アトレティコ・マドリーを率いるディエゴ・シメオネ監督の妻でモデルのカルラ・ペレイラさんがSNS上で炎上騒動に巻き込まれていたことがわかった。スペイン『マルカ』が伝えている。 アルゼンチン出身のモデルであるカルラさんは、2014年頃から17歳年上のシメオネ監督と交際。これまでフランセスカちゃん、バレンティーナちゃんと2人の娘を授かっている。 そのカルラさんは現在、地中海にあるメノルカ島でバカンスを満喫しており、先週には自身の公式『インスタグラム(carla.pereyra15)』にバルコニーでポージングする自身のビキニ姿の写真を投稿。 そのキャプションには『takingcareofme(身体のお手入れ)』というハッシュタグと共に、「週末の雰囲気…今日はビーチに出かけていたから、たくさんのココナッツオイルを使って肌と髪のケアをしているわ」というコメントが付いていた。 カルラさんとしては、次女バレンティーナちゃんを出産してからわずか半年とは思えない自身のプロポーションをアピールすると共に、モデルとして身体のケアをしっかりと行っていることを伝えたかったのかもしれない。 しかし、カルラさんのスリム過ぎるスタイルに関して、「全く健康的ではない」ではないなど、一部ユーザーから不快感を露わにする以下のようなコメントが殺到した。 「確かにあなたは美しいが、そのような痩せすぎたスタイルは間違っている」 「あなたのスタイルは全く健康的ではない」 「あなたはそのような間違ったスタイルを維持するために節制を行うという考えを改めた方が良い」 この炎上騒動を受けてカルラさんは現在、コメントを非表示に設定する措置を行っている。 近年、ヨーロッパではファッションモデルを中心に摂食障害などが問題視されており、カルラさんのスリム過ぎるスタイルが今回の思わぬ批判を招いたようだ。 ◆確かに痩せすぎている感も… https://www.instagram.com/p/B0Y8XfgC-qS/ 2019.07.29 14:30 Mon5