ヴェンゲル、スタッド・レンヌの新会長就任か?

2020.02.08 17:47 Sat
Getty Images
アーセン・ヴェンゲル氏(70)が、スタッド・レンヌの新会長候補に急浮上しているようだ。『ESPN』が報じている。

2017-18シーズン限りで22年間にわたるアーセナルでの監督生活に終止符を打ったヴェンゲル氏。その後は昨年にバイエルンの新指揮官候補に挙がるなど、現場復帰の可能性が伝えられたが、昨年11月に国際サッカー連盟(FIFA)のグローバル・デベロップメント部門のトップに就任していた。

一方、『グッチ』や『イブ・サンローラン』など複数の高級ブランドを傘下に持つフランスのグループ企業『ケリング』のフランソワ・アンリ・ピノー氏が、オーナーを務めるレンヌは7日、オリヴィエ・ルタン会長の電撃退任を発表していた。
そして、『ESPN』が関係者筋から得た情報によれば、以前からヴェンゲル氏の招へいに関心を示していたピノー氏は、過去数回に渡って話し合いの場を設けており、現時点で新会長の最有力候補になっているようだ。

また、『ESPN』は別の情報筋からの情報として、ヴェンゲル氏自身もレンヌの新会長の仕事に関心を示していると主張している。
なお、昨年11月にFIFAの要職に就いたばかりのヴェンゲル氏だが、両者の契約には適切なオファーが届いた場合、すぐに契約を解消できる条項が契約書に盛り込まれており、レンヌ行きに向けて大きな障害とはならない。

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レンヌ、ビッグクラブ関心の逸材ウゴチュクと新契約締結

スタッド・レンヌは23日、U-18フランス代表MFレスリー・ウゴチュク(18)との契約を2025年6月30日まで延長したことを発表した。 ナイジェリアにルーツを持つレンヌ生まれのウゴチュクは2012年からレンヌの下部組織に在籍。2021年4月に行われたディジョン戦で17歳でのトップチームデビューを飾った。今シーズンは準主力として公式戦23試合に出場し、1ゴールを記録していた。 188cmの恵まれた体躯を生かしたボール奪取能力に加え、縦への推進力、パスセンスを兼ね備えるボックス・トゥ・ボックス型のMFは、“新たなパトリック・ヴィエラ”としてフランス国内で注目を集める大器だ。 その逸材に対しては、アーセナルとトッテナム、ドルトムントからの関心も伝えられていた。 今回、レンヌとの新契約にサインした18歳は、来シーズンのレギュラー獲りへの意気込みを語っている。 「今回の契約延長は、僕と家族にとって大きな意味がある。これは、スタッド・レンヌからの本当の信頼の表れだと捉えているよ」 「スタッド・ドゥ・ラ・ルート・デ・ロリアンのピッチを歩くことで、子供の頃からの夢をすでに実現できた。今の目標は、ポジション争いを制してスタメンとして多くの試合をプレーすることだ。そのためにあらゆることに挑戦するかどうかは、自分次第だと考えているよ」 2022.06.24 13:20 Fri
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モウリーニョとの決別から半年足らず…マティッチが現役引退覚悟でレンヌ退団を強行へ…理由は「子供の通学」

元セルビア代表MFネマニャ・マティッチ(35)。今季加入のスタッド・レンヌをこの1月で離れるようだ。フランス『RMC Sport』が伝えている。 世界屈指の大型ボランチとして名を馳せたマティッチ。チェルシーとマンチェスター・ユナイテッドでプレミアリーグ通算251試合に出場した名手は、両クラブで師事したジョゼ・モウリーニョ監督と強固な信頼関係を構築したことでも広く知られる。 近年は年齢とともにどうしても衰えが隠せなくなってきた印象はあるものの、2022年夏、モウリーニョ監督からの誘いに応じる形でローマと契約。ところが1年後の昨夏、突如として同監督との確執・決別が報じられ始め、結局マティッチはレンヌへと移籍した。 マティッチの練習態度を巡ってモウリーニョ監督が不満を募らせたのが起因では?との見方もあったなか、新天地となったレンヌとも「離婚が成立しかけている」とのこと。同選手はリヨンへの移籍を望み、9日はチーム練習に出ず、ロッカールームの荷物整理に充てたという。 どうやらマティッチは加入時に「自身の子供たちがインターナショナルスクールに通えるよう手伝ってくれる」との約束をスポーツ・ディレクター(SD)のフロリアン・モーリス氏と交わしたようだが、現在までに守られず不満を募らせてきたとのこと。フランス西部・ブルターニュ地方の首府レンヌにはインターナショナルスクールがなく、子供を他の地域へ通わせるにはどうしてもクラブの助力が必要だったようだ。 すでにレンヌへの愛着は消え失せたようで、昨年12月17日のトゥールーズ戦に向けた前日ミーティングに遅刻し、試合当日スタメン落ちしたかと思えば、つい先日にはレンヌ駅のホームで電車を待つ様子をSNS投稿…マティッチは、レンヌがリヨンへの売却を拒否した場合、子供たちのために現役引退も選択肢に入れているとみられている。 現状、レンヌはリヨンから届いた200万ユーロ(約3億1000万円)のマティッチ獲得オファーに首を縦に振っていないとのことだが、果たして…。 2024.01.10 20:40 Wed
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フランクフルトがベルギー代表主力DFテアテを獲得! レンヌから買取OP付きレンタル

フランクフルトは18日、スタッド・レンヌからベルギー代表DFアルトゥール・テアテ(24)の買い取りオプション付きレンタルを発表した。移籍期間は今シーズン終了までとなる。 ベルギー出身のテアテはヘンクやスタンダール・リエージュの下部組織で育ち、2020年7月に移籍したオーステンデでプロデビュー。加入1年目から公式戦40試合に出場し、5ゴールを記録した。 2021年8月にはセリエAのボローニャへレンタル移籍。185cmの左利きセンターバックはイタリアでもスタメンの座を掴んだ。 2022年7月には完全移籍へ移行したが、すぐにレンヌへ完全移籍。その後、フランスで2シーズンを過ごし、公式戦82試合8ゴール1アシストの成績を残している。 2021年11月にデビューしたベルギー代表にも定着し、センターバックと左サイドバックをこなしながら18キャップ。今夏のユーロ2024でも3試合に先発した。 ブンデスリーガ挑戦が決まったテアテは、クラブを通じてフランクフルト入りの喜びを語っている。 「アイントラハトのこと、スタジアムのこと、ファンのことについてたくさん良い話を聞いていた。ユーロの期間中、僕はベルギー代表としてここ(会場)の雰囲気を味わった。最終的には(スポーツ・ディレクターの)マルクス・クロシェ氏を中心とした責任者との話し合いで確信を持った」 「クラブが近年達成したこと、その成功をどのように祝ってきたかを見ると刺激になる。それはまさに僕が望んでいること。パフォーマンスを発揮し、タイトルを獲得するんだ。ファン、スタジアム、考え方、すべてが完璧にマッチしている」 2024.08.18 19:16 Sun

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