目標はプレミア制覇! クロップ、クラブ史初全19チーム制覇も「満足感ない」

リバプールの指揮を執るユルゲン・クロップ監督が目標をはっきりさせた。イギリス『メトロ』が報じている。

開幕からプレミアリーグ無敗(22勝1分け)の他を寄せ付けずの強さで首位を走り続けるリバプール。29日に敵地で行われたプレミアリーグ第18節延期分のウェストハム戦も勝利(2-0)で飾り、リーグ戦15連勝に伸ばした。これにより、2位マンチェスター・シティとの勝ち点差を「19」に広げ、プレミアリーグ初優勝に前進。その裏で、シティのプレミアリーグ最多勝ち点や、アーセナル以来の無敗優勝など様々な記録更新にも迫っている。

しかし、今のリバプールにとって、そうした記録は付加価値に過ぎないという。創設127年のクラブ史上初となるリーグ戦で対戦の全19チームから勝利を手にしたクロップ監督はウェストハム戦後、プレミアリーグ制覇を確実なものにするなか、達成が期待される様々な記録が新たな目標になっているかと問いただされると、こう返答してみせた。
「その必要性があるかどうかわからない。正直、そんな状況にない。今までやったこともないのだからね。昨シーズンは97ポイント。100ポイントに乗せられたかどうかもわからない」

「選手たちのやる気を起こす必要性を感じれば、異なることをやらなければならないだろう。だが、今のところ、その必要性はない。我々はリバプールで、歴史もある。我々の誰もがすべきことを理解している」「だから、勝ち点記録は我々のモチベーションにならない。付加価値的に達成するなら素晴らしいことだが、我々の動機はそれだけにあらずだ」

「19チームを破ったからといって、何かがあるわけじゃない。それをやってのけたらといって、何かを感じることもない。満足感もないね」

「選手たちにあったのは、この試合に勝ちたいという思いだけ。勝利に対して必死だっただけだ。試合前、『俺らは18チームを倒してきた。19チーム目も倒そう』という考えなんて誰も考えていない」