ハーランドだけじゃない! セリエAを席巻するスウェーデンの新星を知ってるか?
2020.01.27 21:35 Mon
今や飛ぶ鳥を落とす勢いでその知名度を高めているドルトムントのノルウェー代表FWアーリング・ハーランド(19)だが、セリエAのパルマにハーランドに負けない活躍を見せる10代の新星がいる。その名はスウェーデン代表MFデヤン・クルゼフスキ(19)。スウェーデンのストックホルム出身のクルゼフスキは、2016年にアタランタの下部組織に加入すると、2019年1月にプロデビュー。今夏レンタル移籍で加入したパルマでは、右ウイングを主戦場に今シーズンのセリエAで21試合5ゴール7アシストをマークしている。
センセーショナルな活躍を見せているクルゼフスキは、この1月にアタランタからユベントスへ移籍金3500万ユーロ(約42億6000万円)に加え、900万ユーロ(10億9000万円)の出来高ボーナス付きで完全移籍。パルマへはレンタル移籍の形で残留した。
データサイト『Opta』によると、クルゼフスキは今シーズンの欧州5大リーグでリーグ戦5ゴール以上を決めている10代の選手でハーランドの次に若い選手とのこと。ハーランドは7月21日生まれなのに対し、クルゼフスキは4月25日生まれ。その差はおよそ3カ月だ。
ドルトムント移籍後わずか2試合(56分間)で5ゴールを決めたハーランドの規格外ぶりも凄まじいが、ウイングとしてアシストも量産するクルゼフスキのスケールの大きさにも注目だ。
センセーショナルな活躍を見せているクルゼフスキは、この1月にアタランタからユベントスへ移籍金3500万ユーロ(約42億6000万円)に加え、900万ユーロ(10億9000万円)の出来高ボーナス付きで完全移籍。パルマへはレンタル移籍の形で残留した。
データサイト『Opta』によると、クルゼフスキは今シーズンの欧州5大リーグでリーグ戦5ゴール以上を決めている10代の選手でハーランドの次に若い選手とのこと。ハーランドは7月21日生まれなのに対し、クルゼフスキは4月25日生まれ。その差はおよそ3カ月だ。
デヤン・クルゼフスキの関連記事
パルマの関連記事
セリエAの関連記事
|
デヤン・クルゼフスキの人気記事ランキング
1
トマソン監督率いるスウェーデン代表が発表! イサクやギョケレシュらを招集【国際親善試合】
スウェーデンサッカー協会(SvFF)は12日、国際親善試合2試合に向けたスウェーデン代表メンバー23名を発表した。 ヨン・ダール・トマソン監督が率いるスウェーデン代表。3月には公式戦はなく、親善試合を2試合戦うことに。22日にアウェイでルクセンブルク代表、25日にはホームで北アイルランド代表と戦う。 浦和レッズのMFサミュエル・グスタフソンは選外に。メンバーにはニューカッスルのFWアレクサンダー・イサク、スポルティングCPのFWヴィクトル・ギョケレシュ、マンチェスター・ユナイテッドのDFヴィクトル・リンデロフなど主軸が招集されている。 また、MFベスフォルト・ゼネリ(エルフスボリ)が初招集。FWアンソニー・エランガ(ノッティンガム・フォレスト)、GKロビン・オルセン(アストン・ビラ)は復帰。トッテナムのMFデヤン・クルゼフスキはケガのために招集外となっている。 今回発表されたスウェーデン代表メンバーは以下の通り。 <span class="paragraph-subtitle">◆スウェーデン代表メンバー23名</span> GK ロビン・オルセン(アストン・ビラ/イングランド) ヴィクトル・ヨハンソン(ストーク・シティ/イングランド) クリストファー・ノードフェルト(AIKソルナ) DF ケン・セマ(パフォス/ギリシャ) ヒャルマル・エクダル(フローニンヘン/オランダ) グスタフ・ラガービエルケ(トゥベンテ/オランダ) サミュエル・ダール(ベンフィカ/ポルトガル) ガブリエル・グズムンドソン(リール/フランス) カール・スターフェルト(セルタ/スペイン) イサク・ヒエン(アタランタ/イタリア) ヴィクトル・リンデロフ(マンチェスター・ユナイテッド/イングランド) MF ベスフォルト・ゼネリ(エルフスボリ) ヒューゴ・ボリン(マルメ) アントン・サレトロス(AIKソルナ) ニクラス・エリアソン(AEKアテネ/ギリシャ) セバスティアン・ナナシ(ストラスブール/フランス) ヒューゴ・ラーション(フランクフルト/ドイツ) イェスパー・カールストレーム(ウディネーゼ/イタリア) ヤシン・アヤリ(ブライトン&ホーヴ・アルビオン/イングランド) ルーカス・ベリヴァル(トッテナム/イングランド) FW アレクサンダー・イサク(ニューカッスル・ユナイテッド/イングランド) アンソニー・エランガ(ノッティンガム・フォレスト/イングランド) ヴィクトル・ギョケレシュ(スポルティングCP/ポルトガル) 2025.03.12 22:35 Wed2
来季スパーズ加入の逸材ベリヴァルが新たな挑戦心待ちに…「チームとアンジェのためにプレーしたい」
来シーズンからトッテナムに正式加入となるスウェーデン代表MFルーカス・ベリヴァル(18)が、新天地での新たな挑戦を心待ちにしている。 先日のマンチェスター・シティ戦でクラブ最年少(16歳と277日)でのプレミアリーグデビューを飾ったU-17イングランド代表FWマイキー・ムーアと共に、スパーズの次代を担う逸材として注目を集めるのが、今年2月に加入が発表されたユールゴーデンの神童ベリヴァルだ。 2022年夏に当時スウェーデン3部のIFブロマポイカルナでファーストチームデビューを果たした多才なMFは、その半年後に1部のユールゴーデンに移籍。まだ17歳だった今年1月のエストニア代表戦ではスウェーデンのA代表デビューを果たした。 187cmの大型MFはフィジカル面で多くの伸びしろを残すものの、優れた足元の技術、戦術眼に加え、パスセンスにも優れる万能型で、後方での組み立て、局面を変えるドリブルでの運び、ラストパスも出せる多才さが最大の売りだ。 湘南ベルマーレから加入したDF小杉啓太もベンチ入りした16日の古巣ブロマポイカルナ戦でも存在感を示したベリヴァルは、イギリス『フットボール・ロンドン』のロングインタビューで新天地での新たな挑戦への意気込みを語った。 流ちょうな英語を操り、落ち着いた姿勢でインタビューに応じたベリヴァルだが、加入決定時にスパーズのキャプテンである韓国代表FWソン・フンミンから歓迎のテキストメッセージを受け取った話を聞かれると、「クレイジーだったよ。僕スウェーデン出身だけど、彼はプレミアリーグで最高のプレーヤーの1人であり、真のレジェンドだ」と、18歳の若者らしい反応を示した。 「僕が契約にサインした後、彼はメールをくれたんだ。彼はその時にアジアカップに行っていたのに、とても親切だったし、とても忙しい時にそういったことをしてくれたのは本当に素晴らしいね。彼は本当に素敵で親切な人で、僕をリラックスさせてくれたんだ」 ユールゴーデンで残り3試合を戦い、短い休暇を経て7月1日付けで新たなクラブに合流するベリヴァル。リーグの開催時期の違いによって、1月から4月までプレシーズンを行った後、さらに新天地では即プレシーズントレーニングに臨む、なかなかタフなスタートとなるが、「文句は言えないよ」とポジティブに臨むつもりだという。 「ここでのシーズンが終わったら、もうひとつプレシーズンがある。僕とっては二重のプレシーズンだね。スウェーデンではリーグが始まる1月から4月まで3、4カ月のプレシーズンがある。だから、もうひとつやる形になるけど、文句は言えないよ」 「トッテナムは本当に良い仕事をしてくれて、数日余分に休暇を与えてくれたんだ。望めばそうなるけど、2週間か3週間の休みはあると思うから、それは良いことだね」 「家族とガールフレンドと一緒に休暇を取るつもりさ。ハンマルビーとの最後の試合があり、そこからたぶん10日間の代表活動に参加し、その後7月1日にトッテナムでスタートすることになるから、少しは休めるよ」 新天地ではアンジェ・ポステコグルー監督の下、“アンジェ・ボール”と称される特殊なプレースタイル、プレミアリーグというよりハイレベルの戦いへの早期適応を目指すことになる。 「本当に正直で優しい人」と加入後に幾度か話をした指揮官と早くも良好な関係性を築く18歳は、現段階で起用法については話していないものの、「ボールを足元で持って、たくさん走るのが好きなんだ。ミッドフィールダーでプレーするけどサイドでプレーしたり、ボールを奪うこともできる」と、その多才さを生かして指揮官が求める役割を果たしたいと意気込む。 また、バルセロナとの競合が報じられた中、スパーズ加入の大きな要因とも言われる同胞MFデヤン・クルゼフスキの存在について問われると、「彼もブロマポイカルナ出身で同じクラブにいたんだ」と満面の笑みを浮かべながら同郷の先輩について語る。 「彼には何度か会ったことがあるけど、本当に素敵で優しい人なんだ。何か聞きたいことがあれば、すぐに対応してくれると言ってくれているんだ。彼はトッテナムで本当に素晴らしい時間を過ごしている。クラブについて、そしてアンジェを新監督として新たな時代の始まりで、彼らが何かを築こうとしていることについてたくさん話をしたんだ。彼らは僕をその一員に入れたいと思ってくれているんだ」 最後に、ベリヴァルは「自分はハードワークができるプレーヤーで、ボールを前に運んでゴールを決められると思っている。そして、チームとアンジェのためにプレーしたいと思っている」と新天地での力強い意気込みを語った。 なお、その注目の逸材はコンディションなどに問題がなければ、7月27日に国立競技場で行われる明治安田ワールドチャレンジのヴィッセル神戸戦で日本のファンにもお披露目されることになるはずだ。 <span class="paragraph-title">【動画】鮮やかなドリブルとヒールパスでゴール起点に</span> <span data-other-div="movie"></span> <div id="cws_ad"><blockquote class="twitter-tweet"><p lang="sv" dir="ltr">Djurgården ökar på ledningen till 2-0 mot BP! Deniz Hümmet smäller in bollen<br><br> Se matchen på <a href="https://t.co/ocJJkbIhfX">https://t.co/ocJJkbIhfX</a> <a href="https://t.co/XqVb3XtGXl">pic.twitter.com/XqVb3XtGXl</a></p>— discovery+ sport (@dplus_sportSE) <a href="https://twitter.com/dplus_sportSE/status/1791170226718917084?ref_src=twsrc%5Etfw">May 16, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script></div> 2024.05.17 22:32 Fri3
「プレシーズンより大変だった…」、クルゼフスキが中断期間の過酷トレーニングを振り返る
トッテナムのMFデヤン・クルゼフスキが過酷を極めた中断期間のトレーニングを振り返った。 カタール・ワールドカップ(W杯)に11人の選手を送り出したトッテナムは、中断前最終戦となったリーズ・ユナイテッド戦後の短い休暇を経て11月末からトレーニングを再開した。 10月半ばの負傷によって公式戦10試合を欠場し、中断直前に復帰を果たしたクルゼフスキは、スウェーデン代表のW杯予選敗退によってW杯に出場しないその他の選手たちと共にアントニオ・コンテ監督の下で過酷なトレーニングに臨んだ選手の一人だった。 クルゼフスキは、イギリス『フットボール・ロンドン』で中断期間のトレーニングについて感想を求められると、プレシーズン以上の厳しさを感じたことを明かした。 「(コンテ)監督は…彼は何も気にしない。だから、僕らはただ仕事をしなければならない。たとえ寒くても、ケガをしていても関係ないし、外の暗さも関係ないんだ。もちろん、雨が降っている場合でも、仕事をしなければならない。それが本来あるべき姿さ」 「またプレシーズンのようだったよ。僕らが以前に行ったことのすべてを忘れて最初からやり直し、ハードワークと多くのランニングとジムでのトレーニングをやり直したんだ」 「個人的にはプレシーズンより少し大変だったと思うよ。ランニングやジムワークをとにかく多くこなしたんだ」 その厳しいトレーニングでは日が完全に暮れて以降、暗闇の中でのランニングもあったという。 「本当にたくさんのトレーニングをやってきた。暗闇の中をたくさん走っていたけど、ある意味で楽しいものだったよ。僕らはチームメイトであり兄弟のようなものだから、みんなでそれを楽しむことができたんだ」 「時々ライトがうまく働かず、文字通り暗闇の中を走らなければならなかったけどね…」 また、26日のブレントフォード戦に向けた最後の調整試合となった21日のニース戦(1-1のドロー)でも軽快な動きで攻撃をけん引した22歳は、「とても良い気分さ」と自身の状態に手応えを感じている。さらに、シーズン再開に向けてチームが新たな試みに取り組んでいることも明かした。 「今日(ニース戦)見たように、僕らはハイプレスを試みていた。プレスに関して多くの努力をしていたと思うよ。とにかく、改善が重要だね」 「今日は何度か良い形でボールを奪ったけど、次はボールを奪った後のプレーが重要になる。得点できるように適切なパスを選択しなければならないんだ」 試合前半の低調なパフォーマンスなど、安定感を欠きながらもリーグ4位で中断明けに臨むトッテナム。クルゼフスキは多くの伸びしろを残すチームの後半戦の巻き返しを誓っている。 「シーズンの最初の6カ月よりも良い結果を期待しているよ。僕らはもっとうまくやれると思うし、改善に取り組んできたから、今こそ自分たちがやってきたことを示すときだ」 「僕らには、まだ多くのことを成し遂げることができる質の高いプレーヤーがたくさんいる。ワールドカップでも見たように、本当に優れたプレーヤーがいるんだ。(W杯では)ほとんどすべてのプレーヤーがとても良い成績を収めているし、彼らがコンディションを維持し、自分たちが求めるプレーを見せていく必要があると思う」 「個人的には再開が待ち切れないよ。プレミアリーグで良い位置にいるし、チャンピオンズリーグのミラン戦も控えているから、ここから6カ月と長丁場になるけど、結果が素晴らしいものになると思うし、楽しみにしているよ」 2022.12.23 06:30 Fri4
スウェーデンの17歳逸材にインテルが興味? 欧州の複数クラブも関心のボランチ
インテルがスウェーデンの若き才能に関心を持っているという。 イタリア『カルチョ・メルカート』によると、インテルが関心を持っているのはユールゴーデンのU-21スウェーデン代表MFルーカス・ベルグヴァル(17)。代表歴を見ても、大きな期待が寄せられている。 インテル以外にもヨーロッパのビッグクラブが関心を寄せているタレントであり、セントラルミッドフィルダーとしてクラブでもすでに中心選手となっている。 ブロマポイカルナの下部組織で育ったベルグヴァルは、2023年2月にユールゴーデンへ完全移籍で加入。今シーズンのアルスヴェンスカン(スウェーデン1部)で24試合に出場し2ゴールを記録している。 U-21スウェーデン代表としてもすでに2試合1ゴールを記録。大きな注目を集める要因となっている。 ブロマポイカルナはユベントスでも活躍し、現在はトッテナムでプレーするスウェーデン代表FWデヤン・クルゼフスキも排出。18歳でアタランタがセリエAに連れてきた逸材だった。 ベルグヴァルはユールゴーデンと2025年までの契約を残している中で、インテルは中盤補強の目玉に考えているようだが、どうなるだろうか。 2023.11.11 15:40 Sat5
スパーズの新エースFW候補が早くも離脱…指揮官がエバートン戦欠場を明かす
トッテナムの新エースストライカー候補が早くも戦列を離れることになった。 2024-25シーズンのプレミアリーグ開幕節で昇格組レスター・シティ相手に1-1のドロースタートとなったトッテナム。24日に行われるホーム開幕戦ではエバートン相手に初白星を目指す。 アンジェ・ポステコグルー監督はその第2節を前にした公式会見に出席し、最新のチームニュースを提供。レスター戦で新天地デビューを飾ったFWドミニク・ソランケが足首のケガで欠場となることを明かした。クラブ公式サイトが指揮官のコメントを伝えている。 「ドミニクは前回の試合で打撲を負い、試合は乗り切ったが、翌日に悪化し、明日は欠場する」 なお、昨シーズンのボーンマスではリーグ戦全試合に出場していたソランケだが、軽傷ではあるものの新天地ではいきなりの欠場となった。 また、オーストラリア人指揮官は同じくレスター戦にて脳震とう疑いで負傷交代したMFロドリゴ・ベンタンクールの欠場も明言している。 「脳震とうのプロトコルに関係なく、私の観点からは、頭部のケガに対しては常により慎重にならなければいけない。彼は非常に順調に回復し、すべての検査を受け、体調も良好だが、ロドリゴを再び出場させる前に、完全に100%の状態であることを確認するために時間をかけて対応するつもりだ」 これで2選手を欠くことが決定した一方、同じくレスター戦の終盤で足を痛めた様子を見せていたDFペドロ・ポロに加え、笑気ガスの一件でクラブ独自の出場停止処分を科されたMFイヴ・ビスマ、バーンリーからの新加入で登録が完了したFWウィルソン・オドベールの3選手が起用可能であると明かした。 「ビスは出場可能だが、他に選択肢がる。ペドロは大丈夫だ。彼は今週トレーニングをしており、他に懸念事項はない」 なお、ソランケ不在の1トップに関してはFWリシャルリソン、FWソン・フンミンを代役に据えるか、プレシーズンでも採用していたMFデヤン・クルゼフスキの偽CF起用で乗り切る構えだ。 2024.08.23 23:02 Friパルマの人気記事ランキング
1
中田英寿氏が波乱万丈のサッカーキャリア回想…『The Atletic』のロングインタビューに答える
元日本代表MFの中田英寿氏が、『The Atletic』のロングインタビューで自身のサッカーキャリアを振り返った。 中田氏はベルマーレ平塚(現・湘南ベルマーレ)でプロキャリアをスタートし、以降は2006年の現役引退までペルージャ、ローマ、パルマ、ボローニャ、フィオレンティーナのイタリア5クラブ、イングランドのボルトンでプレー。 また、日本代表としては1998年フランス大会、2002年日韓大会、2006年ドイツ大会と3度のワールドカップに出場し、通算77キャップを刻んだ。 そのアジアを代表するレジェンドは『The Atletic』で29歳での現役引退を始め、キャリアにおけるトピックについて語った。 2006年ドイツW杯のグループステージ最終節のブラジル代表戦での1-4の敗戦後、スパイクを脱ぐ決断を下したMFは、その突然の引退から19年を経たなかで改めて決断の理由に言及。 「プロのサッカー選手になる夢は一度もなかったが、どういうわけかそれが実現し、ワールドカップでプレーし、イタリアとイングランドに行った。情熱のためにいつもプレーしていた。私はサッカーのファンではなく、サッカーをプレーするのが好きだった。それが私が引退した理由だ。情熱を失っていたし、情熱がなければ、自分に嘘をついているようなものだった」 「私が好きなのはプレーすることであり、コーチやコメントをすることではない。それが引退後に『別の情熱を見つけなければならない』と言った理由だった」 インタビュー冒頭で、サッカーキャリアの終わりについて語った元日本代表はここからキャリアの最初期に立ち戻り、「当時は、プロサッカー選手になることを夢見る人は誰もいなかった。日本で一番人気のスポーツは野球だった。だけど、結局、私は漫画『キャプテン翼』が大好きだったから、サッカーをやろうと決めた」と、サッカーを始めた理由を明かした。 続けて日本代表が初めてW杯に出場した1998年フランスW杯での奇抜な髪色については「(W杯前でさえ)毎日髪の色を変えていたが、海外でプレーしたかったので世界に知られることが重要だった。だから注目されたいと思っていた」と、振り返る。 その目論見通り、W杯直後にはセリエAのペルージャへ完全移籍。イタリアでのキャリアをスタート。その新天地では加入1年目から鮮烈な輝きを放ったが、プレーすること以外でサッカーに関心がなかったことが良い意味でプラスに働いたという。 「私はサッカーの大ファンではなかったし、サッカーを見たり新聞で読んだりもしなかった。そういう人間ではないんだ。ただサッカーをするのが好きで、毎日もっといい選手になりたいと思っていた」 「イタリアに来たときは、セリエAが世界最高のリーグで、ジネディーヌ・ジダンやアレッサンドロ・デル・ピエロのような選手がいたが、私は選手をあまり知らなかった。リーグのチームの半分も知らなかった」 「でも、そのおかげで自分のプレーに集中できたし、それが私の強みだった。とにかく恐れがなかった」 そのペルージャでの活躍によって2000年にはローマへステップアップ。当時、頭角を現わしていたフランチェスコ・トッティとのポジション争いで苦戦を強いられた一方、2005年1月のユベントス戦ではクラブ史に刻まれた圧巻のロングシュートを突き刺し、ジャッロロッシのスクデット獲得に大きく貢献した。 中田氏はそのローマ時代について「ローマに戻るたびに、ファンのみんなが私のところに来て『ありがとう、ナカタ』と言ってくれる」と、自身の重要な働きに満足感を示した。 その後、1年でイタリアの首都を離れてパルマに活躍の場を移すと、コッパ・イタリア優勝に貢献。2年連続のタイトル獲得を経験。そして、日韓W杯では大会の目玉選手の一人として日本代表史上初の決勝トーナメント進出に貢献した。 「もっといい結果を出せたはず」トルコ代表に敗れてのベスト16に不満を示しながらも、「雰囲気は素晴らしかった」と、自国開催のW杯をポジティブに振り返った。 「日本では誰もが、私たちがグループリーグを突破して決勝トーナメントに進出するだろうと期待していたが、それはとても大変だった」 「私たちはとても若いチームで、ほとんどのメンバーがワールドカップでプレーしたことがなかった。当時、海外でプレーしていたのは数人だけで、プレッシャーは大きかった。しかし同時に、国全体が私たちを応援してくれたので、雰囲気は素晴らしかった」 その後、チェーザレ・プランデッリ監督との衝突を機に、ボローニャ、フィオレンティーナとイタリア国内での移籍を繰り返した後、2005年に7年間過ごしたイタリアを離れ、プレミアリーグのボルトンへレンタル移籍。 自身最後のクラブとなったマンチェスターのクラブではキック&ラッシュでお馴染みのサム・アラダイス監督が率いたチームということもあり、イタリアと大きく異なる環境面を含めて難しい日々を過ごした。 「イタリアから来たので、サッカーはまったく違っていた。多くのチームがロングボールをプレーしていた。それは少しショックだった。そしてイタリアからマンチェスターに来て、食べ物の面でも違ったし、雨も多かった。そういった意味で少し大変だった」 その後、前述のドイツW杯での現役引退で中田氏の波乱万丈のサッカーキャリアは締めくくられた。 そして、自身のサッカーキャリアを通じて「どのように記憶されたいか?」との問いに対して、中田氏は「私は美しいプレー、優雅さが好きだ。ジネディーヌ・ジダンのようなプレーが美しい。スピードやパワーではなく、美しいパス、美しいプレー。ゴールである必要はない。私は優雅さが好きで、サッカーだけでなく人生でもそうだ。優雅で美しいものが好きだ。つまり美しい服、美しい建築物、デザイン、景色…」と返答している。 現役引退後は3年間に渡っておよそ100カ国以上を巡る放浪の旅に出て、以降は魅了された日本酒造りや日本茶のブランド立ち上げなど、日本の文化や食文化の発信者として活躍する48歳。 今回のロングインタビューの最後には改めて自身の生き方について語り、これからも自身の情熱の赴くがままに様々なことにチャレンジしたいと結んだ。 「29歳で引退したとき、たくさんの人から『まだプレーできるよ』とか『サッカー業界で働いてコーチでもしたらどうだ』と言われた」 「でも、できるからやることを選んでいるわけではない。やりたいからやっている」 「私は好きなことをやっている。だからファッションが好きならファッションをやるし、他の文化が好きなら他の文化。日本酒が好きなら日本酒をやる」 「他の人は時々その理由が理解できないことがある。それは私が情熱を持ってやっているからだ」 2025.03.19 00:14 Wed2
パルマがスイス期待の逸材MFゾームを5年契約で獲得、移籍金8億円
パルマは4日、チューリヒのスイス代表MFシモン・ゾーム(19)を完全移籍で獲得したことを発表した。 契約期間は2025年6月30日までの5年間となる。なお、移籍金は650万ユーロ(約8億円)とのことだ。 ゾームはチューリヒの下部組織出身。若くして才能が開花すると、2018年7月にファーストチームへ昇格していた。 これまで公式戦45試合に出場し1ゴール2アシスト。スイス・スーパーリーグでは39試合に出場し1ゴール2アシストを記録していた。 また、世代別のスイス代表もU-15からU-19までプレー。まだデビューは果たしていないものの、9月に行われたUEFAネーションズリーグ2020-21ではスイス代表に初招集されている。 2020.10.04 21:45 Sun3
セビージャ退団のフランコ・バスケスがセリエB降格のパルマに加入!背番号は10を着用
セリエBに降格したパルマは29日、セビージャから元アルゼンチン代表MFフランコ・バスケス(32)をフリートランスファーで獲得した。契約期間は2023年6月30日までで、延長オプションが付随している。 母国のベルグラーノでプロデビューしたバスケスは、パレルモ、ラージョ・バジェカーノでのプレーを経て、2016年にセビージャに加入。移籍初年度から公式戦38試合に出場するなど主力として活躍すると、中盤から前線までほぼ全てのポジションをカバーできるユーティリティ性を武器に、公式戦通算198試合に出場し26ゴールをマーク。 しかし、フレン・ロペテギ監督が就任した2019-20シーズンから出場時間を大幅に減らすと、契約最終年となった今季も公式戦22試合の出場にとどまり、5月末にセビージャを退団することが発表されていた。 なお、パルマでは背番号「10」を着用することが併せて発表されている。 2021.06.30 07:30 Wed4
カンナバーロがパルマ時代の逸話を暴露「アスプリージャが罰金を食べた」
元イタリア代表DFのファビオ・カンナバーロ氏が、パルマ時代の逸話を明かした。 カンナバーロ氏は、ナポリの下部組織でキャリアをスタート。1995年7月に21歳でパルマへと完全移籍を果たした。 <div style="margin:0 auto; min-width:300px; " id="cws_ad"><div style="position: relative; padding-bottom:56.25%; height: 0; overflow: hidden; "><iframe src="https://embed.dugout.com/v2/?p=eyJrZXkiOiJpa0xCck5MMyIsInAiOiJ1bHRyYXNvY2NlciIsInBsIjoiIn0=" style="width: 300px; min-width: 100%; position: absolute; top:0; left: 0; height: 100%; overflow: hidden; " width="100%" frameborder="0" allowfullscreen scrolling="no"></iframe></div></div> パルマには2002年7月にインテルへ移籍するまで在籍したが、その間にコッパ・イタリアを2度、UEFAカップ(現ヨーロッパリーグ)を1度優勝するなど、各国のスター選手たちと共にチームの最盛期を過ごした。 そんなカンナバーロ氏は、のちにバロンドールを獲得するまでになるが、イタリア『スカイ・スポーツ』で過去の逸話を披露。当時あった罰金制度を語る中で、元コロンビア代表FWファウスティーノ・アスプリージャ氏の仰天行動を明かした。 「僕は若い頃にパルマに入り、当時のチームは本当に勝利のためにプレーしていた」 「キャプテンとしてのロレンツォ・ミノッティは、すべての罰金を記録していたことを覚えているよ。選手たちは、間違ったことをした際に、お金を支払わなければならなかったんだ」 「アスプリージャが支払う番になった時、彼は立ち上がって、罰金が書かれたリストの紙を食べていたけどね」 アスプリージャ氏は、現役時代に何かとお騒がせをしてきたことでも有名で、過激な発言を含めてトラブルメーカーとしても知られていた。 2020.04.22 11:15 Wed5