リバプール、モウ采配光った善戦スパーズを退けてリーグ12連勝! 史上最速での20勝到達チームに!《プレミアリーグ》
2020.01.12 04:30 Sun
プレミアリーグ第22節、トッテナムvsリバプールが11日にトッテナムホットスパー・スタジアムで行われ、アウェイのリバプールが1-0で勝利した。なお、リバプールのFW南野拓実はベンチ入りも出場機会はなかった。
新年初勝利を目指す6位のトッテナム(勝ち点30)が、プレミア20戦無敗(19勝1分け)で首位を独走するリバプール(勝ち点58)と対峙する、注目のビッグマッチ。
新年初戦となったサウサンプトン戦を落としたうえ、ケインとムサ・シソコが長期離脱を強いられる最悪な年始めとなったトッテナムは、ミドルズブラ相手に引き分け再試合となった直近のFAカップから先発3人を変更。ヴェルトンゲンに代えてプレミアリーグデビューの20歳DFタンガンガをサプライズ起用したほか、セセニョンとダイアーに代えてダビンソン・サンチェス、ローズを起用した。
一方、新年初戦となったシェフィールド・ユナイテッド戦を2-0で勝ち切り、年を跨いでもその勢いに全く衰えを見せないリバプール。さらに、南野のデビュー戦として注目を集めた直近のFAカップでは多くの主力を温存しながらエバートンとのダービーに競り勝ち、目下公式戦6連勝中。前節のリーグ戦からは負傷のミルナーに代えてオックスレイド=チェンバレンを起用した以外、同じメンバーを採用。プレミアデビューが期待される南野はベンチスタートとなった。
[5-4-1]の守備的な布陣の採用が見込まれたトッテナムだが、本職センターバックのタンガンガを右サイドバック、オーリエを一列前に上げたより攻撃的な[4-2-3-1]の布陣を採用。これに対していつも通りの入りを見せたリバプールがいきなり決定機を創出。
いきなり肝を冷やしたトッテナムだがすぐさま反撃。5分と7分にはルーカス・モウラ、ソン・フンミンが続けてカウンターからボックス付近まで運び際どいシュートを放つ。さらに、13分には最後尾のアルデルヴァイレルトからのロングフィードに抜け出したデレ・アリにも決定機が訪れるが、ここはシュートを枠に飛ばせない。
その後は両サイドバックの攻撃参加を警戒するトッテナムに対して、チェンバレンとワイナルドゥムのインサイドハーフがうまくポケットでセンターバックからの縦パスを引き出して攻撃の起点となる。そこから崩せそうなシーンを幾度も作るが、相手の集中した守備に阻まれる。23分にはCKの二次攻撃からゴール前のファン・ダイクが決定的なヘディングシュートを放つが、ここはGKガッサニーガのファインセーブに遭う。
前半半ばから終盤にかけてはこう着状態が続くが、リバプールの背番号9が一瞬の妙技でゴールをこじ開ける。37分、相手陣内左サイドで得たスローインの流れからボックス内でルーズボールに反応したヘンダーソンが競り勝つと、中央でゴールを背にしたサラーがボールキープ。自身の右斜めにいたフィルミノに短く繋ぐと、一瞬の動きでDFタンガンガを振り切ったブラジル代表FWが鋭い反転から左足のシュートをゴール右隅に突き刺した。
リバプールのリードで折り返した試合は後半もアウェイチームがボールの主導権を握る状況が続く。1点ビハインドもそこまでリスクをかけず、前半同様のスタイルで同点を目指すトッテナムはルーカスが複数の相手を背負いながらボールをキープし、前に運ぶ孤軍奮闘の働きをみせ、貴重な攻め手となる。58分と60分にはオーリエ、ソン・フンミンといずれもボックス内でシュートチャンスを迎えるが、GKアリソンのセーブやDFのブロックに阻まれる。
トッテナムがバランスを崩さず、リバプールも無理をして追加点を狙わず、試合は徐々にこう着状態に陥る。その中でクロップ監督は61分、前半から飛ばしていたチェンバレンを下げてララナを投入。対して攻勢を強めたいモウリーニョ監督は69分、エリクセン、ローズに代えてラメラ、ロ・チェルソのアルゼンチン人レフティーを同時投入する。
この選手交代をキッカケに流れを掴んだのはホームのトッテナム。アルゼンチン人コンビが前線、中盤でボールホルダーに対する圧力を強めると、75分にはロ・チェルソがワイナルドゥムからボールを奪い、ショートカウンターを発動。ボックス左でルーカスからラストパスを受けたソン・フンミンに絶好機も、右足のシュートは枠を大きく外れる。
さらに82分には右サイド深くでボールを持ったオーリエからGKと最終ラインの間に絶妙な高速クロスが通ると、これをファーに飛び込んだロ・チェルソがスライディングで合わすが、劇的同点ゴールと思われたこのシュートはわずかに枠の右へ外れ、ベンチサイドのモウリーニョ監督も思わずピッチにヒザから崩れ落ちた。
それでも、試合終盤に入ってようやく相手を押し込むことができたトッテナムは、ラメラやソン・フンミンが再三の決定機に絡んだものの、最後まで相手守護神アリソンの牙城を破ることはできず、試合は1-0のままタイムアップ。
モウリーニョ監督の采配も光って善戦を見せたトッテナムを敵地で退けたリバプールはリーグ12連勝を飾ると共に、ヨーロッパ5大リーグで初となる開幕21試合目での20勝到達となった。
新年初勝利を目指す6位のトッテナム(勝ち点30)が、プレミア20戦無敗(19勝1分け)で首位を独走するリバプール(勝ち点58)と対峙する、注目のビッグマッチ。
新年初戦となったサウサンプトン戦を落としたうえ、ケインとムサ・シソコが長期離脱を強いられる最悪な年始めとなったトッテナムは、ミドルズブラ相手に引き分け再試合となった直近のFAカップから先発3人を変更。ヴェルトンゲンに代えてプレミアリーグデビューの20歳DFタンガンガをサプライズ起用したほか、セセニョンとダイアーに代えてダビンソン・サンチェス、ローズを起用した。
[5-4-1]の守備的な布陣の採用が見込まれたトッテナムだが、本職センターバックのタンガンガを右サイドバック、オーリエを一列前に上げたより攻撃的な[4-2-3-1]の布陣を採用。これに対していつも通りの入りを見せたリバプールがいきなり決定機を創出。
2分、相手CKのロングカウンターからボックス右でパスを受けたフィルミノが左足のシュートを放つが、これはDFタンガンガのブロックに遭う。さらに、こぼれ球を拾ったチェンバレンが丁寧な左足のシュートを放つが、今度は左ポストを叩いた。
いきなり肝を冷やしたトッテナムだがすぐさま反撃。5分と7分にはルーカス・モウラ、ソン・フンミンが続けてカウンターからボックス付近まで運び際どいシュートを放つ。さらに、13分には最後尾のアルデルヴァイレルトからのロングフィードに抜け出したデレ・アリにも決定機が訪れるが、ここはシュートを枠に飛ばせない。
その後は両サイドバックの攻撃参加を警戒するトッテナムに対して、チェンバレンとワイナルドゥムのインサイドハーフがうまくポケットでセンターバックからの縦パスを引き出して攻撃の起点となる。そこから崩せそうなシーンを幾度も作るが、相手の集中した守備に阻まれる。23分にはCKの二次攻撃からゴール前のファン・ダイクが決定的なヘディングシュートを放つが、ここはGKガッサニーガのファインセーブに遭う。
前半半ばから終盤にかけてはこう着状態が続くが、リバプールの背番号9が一瞬の妙技でゴールをこじ開ける。37分、相手陣内左サイドで得たスローインの流れからボックス内でルーズボールに反応したヘンダーソンが競り勝つと、中央でゴールを背にしたサラーがボールキープ。自身の右斜めにいたフィルミノに短く繋ぐと、一瞬の動きでDFタンガンガを振り切ったブラジル代表FWが鋭い反転から左足のシュートをゴール右隅に突き刺した。
リバプールのリードで折り返した試合は後半もアウェイチームがボールの主導権を握る状況が続く。1点ビハインドもそこまでリスクをかけず、前半同様のスタイルで同点を目指すトッテナムはルーカスが複数の相手を背負いながらボールをキープし、前に運ぶ孤軍奮闘の働きをみせ、貴重な攻め手となる。58分と60分にはオーリエ、ソン・フンミンといずれもボックス内でシュートチャンスを迎えるが、GKアリソンのセーブやDFのブロックに阻まれる。
トッテナムがバランスを崩さず、リバプールも無理をして追加点を狙わず、試合は徐々にこう着状態に陥る。その中でクロップ監督は61分、前半から飛ばしていたチェンバレンを下げてララナを投入。対して攻勢を強めたいモウリーニョ監督は69分、エリクセン、ローズに代えてラメラ、ロ・チェルソのアルゼンチン人レフティーを同時投入する。
この選手交代をキッカケに流れを掴んだのはホームのトッテナム。アルゼンチン人コンビが前線、中盤でボールホルダーに対する圧力を強めると、75分にはロ・チェルソがワイナルドゥムからボールを奪い、ショートカウンターを発動。ボックス左でルーカスからラストパスを受けたソン・フンミンに絶好機も、右足のシュートは枠を大きく外れる。
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それでも、試合終盤に入ってようやく相手を押し込むことができたトッテナムは、ラメラやソン・フンミンが再三の決定機に絡んだものの、最後まで相手守護神アリソンの牙城を破ることはできず、試合は1-0のままタイムアップ。
モウリーニョ監督の采配も光って善戦を見せたトッテナムを敵地で退けたリバプールはリーグ12連勝を飾ると共に、ヨーロッパ5大リーグで初となる開幕21試合目での20勝到達となった。
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