ランプスが恩師モウとの師弟対決に完勝! ウィリアン2発でソン・フンミン愚行退場のスパーズを敵地で撃破《プレミアリーグ》
2019.12.23 03:30 Mon
プレミアリーグ第18節、トッテナムとチェルシーによる“ロンドン・ダービー”が22日にトッテナムホットスパー・スタジアムで行われ、アウェイのチェルシーが2-0で勝利した。
チェルシー時代に多くのタイトルを共有したモウリーニョ監督、ランパード監督の師弟対決となった4位のチェルシー(勝ち点29)と、5位のトッテナム(勝ち点26)による、トップ4の座を懸けた今季最初のダービー。
前節、ウォルバーハンプトン相手に大苦戦を強いられながらも後半アディショナルタイムの劇的なゴールによってリーグ2連勝を飾ったトッテナム。ポルトガル人指揮官にとって2戦連続の教え子との対戦に向けてはウルブス戦と同じスタメンを採用。前線にケイン、ソン・フンミン、デレ・アリ、ルーカス・モウラが並んだ。
一方、前節ホームで不振のボーンマスに敗れて今季2度目のリーグ連敗となったチェルシーは、ランパード監督にとっての恩師であり、レジェンド指揮官との初めてのダービーに向けて10月初旬のリール戦以来となる[3-4-3]の布陣を採用する奇策を敢行。ジョルジーニョ、プリシッチをベンチに置き、両ウイングバックにアスピリクエタ、マルコス・アロンソを配置する守備的なメンバー構成となった。
並びを変えたアウェイチームの出方をホームチームが窺う入りとなった中、トッテナムは足下に難がある相手の3バックに対して必要以上に前から嵌めに行く形は取らず、ウイングバックとカンテとコバチッチへのパスコースを切るミドルプレスを採用。
オーリエが与えた不用意なCKの流れからあっさりと先制を許す拙い入りとなったトッテナムはすぐさま反撃の構えを見せるが、先制点によってボール回しに良いリズムが出てきたチェルシーから良い形でボールを奪えず。決定機はおろか相手陣内に効果的にボールを運べない。
それでも、27分にムサ・シソコのボックス右からの折り返しに反応したケインがようやくファーストシュートを放つと、直後の29分にも再びケインの右からの折り返しをゴール左のソン・フンミンがダイレクトで合わせる決定機を創出。ここから一気に押し返したいところだったが、ビルドアップの場面で手詰まりしてケインやデレ・アリが低い位置まで下りてボールを受けにくる悪循環が続く。
その後は球際でのバトルが激しくなる一方、中盤での潰し合いによって試合はこう着状態に陥るが、このままチェルシーの1点リードで終了かに思われた前半終了間際にミスから試合が動く。
前半アディショナルタイム1分、ウィリアンがボックス内に入れた浮き球パスにGKガッサニーガとマルコス・アロンソが反応。ここで目測を誤ったガッサニーガがアロンソにアフター気味のタックルを見舞うと、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の介入によってPKが与えられる。これをキッカーのウィリアンが冷静に決めてアウェイチームが点差を広げてハーフタイムを迎えた。
後半の巻き返しに向けて大きな変化が求められるトッテナムはダイアーを下げてエリクセンを後半頭から投入。この交代でルーカスを左ウイングバックに置く[3-4-3]の攻撃的な布陣に変更。相手とのマッチアップをハッキリさせる。
このシステム変更に加えて、ビルドアップ時に中盤をダイヤモンド型に変形させて相手のプレスをいなすホームチームは前半に比べて相手陣内の深い位置までボールを運べるようになるが、きっちり全体がリトリートしてスペースを消す相手の守備ブロックをこじ開けるまでには至らず。
すると、62分にはリュディガーと交錯した際に足裏で胸を故意に蹴るような仕草を見せたソン・フンミンに対して、VARの介入によってアンソニー・テイラー主審がレッドカードを掲示。これで2点ビハインドのトッテナムは数的不利まで背負うことに。
一方、より有利に試合を運べることになったチェルシーは68分に前半から飛ばし気味にプレーしていた殊勲のコバチッチを下げてジョルジーニョを投入。よりゲームコントロールを意識した戦い方にシフトする。
ホームでのダービーで何とか意地を見せたいトッテナムは74分、ヴェルトンゲンとルーカスを下げてローズとエンドンベレを同時投入。試合終了まで15分を残して交代枠を使い切り最後の勝負に打って出る。だが、最後まで気を緩めないアウェイチームを脅かすような攻撃を見せられない。
その後、今後の連戦を睨んでアスピリクエタ、エイブラハムを下げてリース・ジェームズ、バチュアイを投入したチェルシーは追加点こそ奪えなかったものの、危なげない試合運びでこのまま2-0で勝利。恩師モウリーニョ率いるスパーズを敵地で退けたランパード率いるチェルシーが連敗をストップするとともに、今季の対ビッグ6初勝利を手にした。
チェルシー時代に多くのタイトルを共有したモウリーニョ監督、ランパード監督の師弟対決となった4位のチェルシー(勝ち点29)と、5位のトッテナム(勝ち点26)による、トップ4の座を懸けた今季最初のダービー。
一方、前節ホームで不振のボーンマスに敗れて今季2度目のリーグ連敗となったチェルシーは、ランパード監督にとっての恩師であり、レジェンド指揮官との初めてのダービーに向けて10月初旬のリール戦以来となる[3-4-3]の布陣を採用する奇策を敢行。ジョルジーニョ、プリシッチをベンチに置き、両ウイングバックにアスピリクエタ、マルコス・アロンソを配置する守備的なメンバー構成となった。
並びを変えたアウェイチームの出方をホームチームが窺う入りとなった中、トッテナムは足下に難がある相手の3バックに対して必要以上に前から嵌めに行く形は取らず、ウイングバックとカンテとコバチッチへのパスコースを切るミドルプレスを採用。
キックオフ直後はビルドアップでバタつくチェルシーだが、コバチッチや2シャドーがボールを引き出しながらサイドチェンジを起点に相手陣内深くにボールを運んでいく。すると12分、左CKの場面でキッカーのウィリアンがショートコーナーを選択。ボックス左でコバチッチのパスを受け直してカットインから鋭い右足のシュートをゴール右隅の完璧なコースに突き刺した。
オーリエが与えた不用意なCKの流れからあっさりと先制を許す拙い入りとなったトッテナムはすぐさま反撃の構えを見せるが、先制点によってボール回しに良いリズムが出てきたチェルシーから良い形でボールを奪えず。決定機はおろか相手陣内に効果的にボールを運べない。
それでも、27分にムサ・シソコのボックス右からの折り返しに反応したケインがようやくファーストシュートを放つと、直後の29分にも再びケインの右からの折り返しをゴール左のソン・フンミンがダイレクトで合わせる決定機を創出。ここから一気に押し返したいところだったが、ビルドアップの場面で手詰まりしてケインやデレ・アリが低い位置まで下りてボールを受けにくる悪循環が続く。
その後は球際でのバトルが激しくなる一方、中盤での潰し合いによって試合はこう着状態に陥るが、このままチェルシーの1点リードで終了かに思われた前半終了間際にミスから試合が動く。
前半アディショナルタイム1分、ウィリアンがボックス内に入れた浮き球パスにGKガッサニーガとマルコス・アロンソが反応。ここで目測を誤ったガッサニーガがアロンソにアフター気味のタックルを見舞うと、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の介入によってPKが与えられる。これをキッカーのウィリアンが冷静に決めてアウェイチームが点差を広げてハーフタイムを迎えた。
後半の巻き返しに向けて大きな変化が求められるトッテナムはダイアーを下げてエリクセンを後半頭から投入。この交代でルーカスを左ウイングバックに置く[3-4-3]の攻撃的な布陣に変更。相手とのマッチアップをハッキリさせる。
このシステム変更に加えて、ビルドアップ時に中盤をダイヤモンド型に変形させて相手のプレスをいなすホームチームは前半に比べて相手陣内の深い位置までボールを運べるようになるが、きっちり全体がリトリートしてスペースを消す相手の守備ブロックをこじ開けるまでには至らず。
すると、62分にはリュディガーと交錯した際に足裏で胸を故意に蹴るような仕草を見せたソン・フンミンに対して、VARの介入によってアンソニー・テイラー主審がレッドカードを掲示。これで2点ビハインドのトッテナムは数的不利まで背負うことに。
一方、より有利に試合を運べることになったチェルシーは68分に前半から飛ばし気味にプレーしていた殊勲のコバチッチを下げてジョルジーニョを投入。よりゲームコントロールを意識した戦い方にシフトする。
ホームでのダービーで何とか意地を見せたいトッテナムは74分、ヴェルトンゲンとルーカスを下げてローズとエンドンベレを同時投入。試合終了まで15分を残して交代枠を使い切り最後の勝負に打って出る。だが、最後まで気を緩めないアウェイチームを脅かすような攻撃を見せられない。
その後、今後の連戦を睨んでアスピリクエタ、エイブラハムを下げてリース・ジェームズ、バチュアイを投入したチェルシーは追加点こそ奪えなかったものの、危なげない試合運びでこのまま2-0で勝利。恩師モウリーニョ率いるスパーズを敵地で退けたランパード率いるチェルシーが連敗をストップするとともに、今季の対ビッグ6初勝利を手にした。
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