【J1クラブ通信簿】激動のシーズンはPOでJ1生き残り…真価が問われる2020年《湘南ベルマーレ》
2019.12.16 22:30 Mon
優勝争いから残留争いまで手に汗を握る接戦、熱戦が続いた2019シーズンの明治安田生命J1リーグ。超ワールドサッカー編集部は、J1全18クラブの通信簿(トピック)やチームMVP、補強成功度、総合評価)をお届けする。第3弾は16位の湘南ベルマーレを総括!
◆MVP
MF松田天馬(24)
明治安田生命J1リーグ32試合出場(先発28試合)/3得点
加入1年目の昨シーズンはシャドーでのプレーが主だったが、今シーズンはシャドーだけではなくボランチでもプレーした。齊藤未月とのボランチコンビでは、ボールの配球役になるだけでなく、前に出ていくスタイルで攻撃のサポートに。難しい時期が続いたシーズンだったが、新たなポジションを確立した。
J2降格が差し迫った第32節のFC東京戦では値千金の先制ゴールを記録。結果としてJ1参入プレーオフに回ったが、徳島ヴォルティス戦ではシャドーで起用されると、0-1のビハインドからこちらも残留を掴む同点弾を記録。チームを救う活躍がMVPの決め手となった。
◆補強成功度【D】
開幕当初は武富がゴールを量産するも、その他の新戦力はフィットせず。結果の出なかったチームは、夏にFWトカチ(レバークーゼン)、清水エスパルスやベガルタ仙台でプレーしたFWクリスラン(ブラガ)を獲得。また、MF山田直輝(浦和レッズ)を期限付き移籍で引き戻すなど、立て直しを図った。
結果として、鈴木や古林は試合に多く絡んだものの、その他の新戦力は鳴かず飛ばず。武富もシーズン途中で浦和に復帰するなど、チームとして補強が成功したとは言い難い結果に終わった。
◆総合評価【E】
結局、調査の結果パワーハラスメントの事実があったと認定され、曺貴裁前監督は退任。U-18チームで指揮を執っていた浮嶋敏監督が後を引き継いだ。
湘南スタイルを継続するために招へいした浮嶋だったが、時間があまりにもなさすぎた。それでも、最後の3試合で優勝を争うFC東京と引き分け、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)出場権を争うサンフレッチェ広島に勝利し、最終節まで残留を争う状況に。松本山雅FCとの最終節では1-0でリードしていたが、最後に追いつかれて、16位となりJ1参入プレーオフへ回った。
徳島ヴォルティスとのプレーオフに回った湘南は、レギュレーションのアドバンテージを生かし1-1のドロー。なんとか残留を勝ち取り、浮嶋監督の続投も決定。シーズン最後の数試合で見せた戦いを来シーズンも磨けるか。様々な課題は残ったが、リスタートを切って、来シーズンは生まれ変わった姿を見せてもらいたい。
◆MVP
MF松田天馬(24)
明治安田生命J1リーグ32試合出場(先発28試合)/3得点
(C)J.LEAGUE PHOTOS
シーズン当初から難しい状態のチームにあって、最後まで牽引し続けた松田天馬にMVPを与えたい。J2降格が差し迫った第32節のFC東京戦では値千金の先制ゴールを記録。結果としてJ1参入プレーオフに回ったが、徳島ヴォルティス戦ではシャドーで起用されると、0-1のビハインドからこちらも残留を掴む同点弾を記録。チームを救う活躍がMVPの決め手となった。
◆補強成功度【D】
(C)J.LEAGUE PHOTOS
開幕前には例年通り多くの選手が入れ替わった。MF武富孝介(浦和レッズ)やMF古林将太(ベガルタ仙台)、MF中川寛斗(柏レイソル)とかつて在籍経験のある選手たちに加え、MF鈴木冬一(長崎総合科学大附属高校)、FW大橋祐紀(中央大学)ら新卒選手も5名獲得した。また、前線にはFW指宿洋史(ジェフユナイテッド千葉)を補強。助っ人としてDFフレイレ(清水エスパルス)、DFラファエル・デュマス(フラメンゴ)、MFレレウ(アトレチコ・ミネイロ)と3名を補強戦力を整えて、カップウィナーとしてシーズンに臨んだ。
開幕当初は武富がゴールを量産するも、その他の新戦力はフィットせず。結果の出なかったチームは、夏にFWトカチ(レバークーゼン)、清水エスパルスやベガルタ仙台でプレーしたFWクリスラン(ブラガ)を獲得。また、MF山田直輝(浦和レッズ)を期限付き移籍で引き戻すなど、立て直しを図った。
結果として、鈴木や古林は試合に多く絡んだものの、その他の新戦力は鳴かず飛ばず。武富もシーズン途中で浦和に復帰するなど、チームとして補強が成功したとは言い難い結果に終わった。
◆総合評価【E】
(C)J.LEAGUE PHOTOS
湘南スタイルが結実した昨シーズンのルヴァンカップ優勝を糧に、更なる飛躍を期した今シーズンだったが、就任8年目と長期政権となった曺貴裁前監督のパワーハラスメント問題が浮き彫りに。そこから高橋健二コーチが代理で指揮を執るも、チームは12試合でわずかに1勝と難しい時期を過ごすこととなった。結局、調査の結果パワーハラスメントの事実があったと認定され、曺貴裁前監督は退任。U-18チームで指揮を執っていた浮嶋敏監督が後を引き継いだ。
湘南スタイルを継続するために招へいした浮嶋だったが、時間があまりにもなさすぎた。それでも、最後の3試合で優勝を争うFC東京と引き分け、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)出場権を争うサンフレッチェ広島に勝利し、最終節まで残留を争う状況に。松本山雅FCとの最終節では1-0でリードしていたが、最後に追いつかれて、16位となりJ1参入プレーオフへ回った。
徳島ヴォルティスとのプレーオフに回った湘南は、レギュレーションのアドバンテージを生かし1-1のドロー。なんとか残留を勝ち取り、浮嶋監督の続投も決定。シーズン最後の数試合で見せた戦いを来シーズンも磨けるか。様々な課題は残ったが、リスタートを切って、来シーズンは生まれ変わった姿を見せてもらいたい。
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