【CLグループA総括】PSGがマドリー押しのけ首位通過! 長友ガラタサライは未勝利敗退…

2019.12.14 18:00 Sat
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優勝候補に挙がるレアル・マドリーパリ・サンジェルマン(PSG)の2強、DF長友佑都が所属するガラタサライに注目が集まったグループA。アウトサイダーとしての奮闘が期待されたガラタサライの体たらくによって、優勝候補2チームが危なげなくラウンド16進出を決めることになった。
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■グループA順位表■
[勝ち点/勝/引/負/得失点]
1.パリ・サンジェルマン[16/5/1/0/15]
2.レアル・マドリー[11/3/2/1/6]
3.クラブ・ブルージュ[3/0/3/3/-8]
4.ガラタサライ[2/0/2/4/-13]◆序盤に負傷者続出も選手層充実で無敗突破~パリ・サンジェルマン~
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今季こそ悲願のビッグイヤー獲得を目指すPSGは紆余曲折を経てFWネイマールの残留が決定したほか、昨季の主力の慰留に成功。加えて、今夏にはMFグイエやMFエレーラ、MFサラビア、FWイカルディ、守備陣にもGKケイロル・ナバスやDFディアロらの補強に成功。すると、その選手層拡充はグループステージ突破に大きなインパクトを与えることに。
マドリーとの初戦では出場停止のネイマールに加え、いずれも負傷のFWムバッペ、FWカバーニと主力アタッカー不在の窮地に追い込まれたものの、代役を担ったMFディ・マリアの圧巻の輝きに加え、イカルディやグイエら新戦力の活躍で3-0の圧勝。これで勢いづくと、第2節からの格下相手の連戦ではイカルディが3戦連発の活躍で早々のグループステージ突破に貢献。さらに、残り2試合ではマドリーとの直接対決を含めサラビアが2戦連発の活躍を見せれば、ネイマールやカバーニ、ムバッペと本来の主力も徐々に本調子を取り戻し、5勝1分けの戦績と共にスカッド向上を両立させる見事な戦いぶりで首位通過を果たした。

◆序盤躓くも最後は地力見せつける~レアル・マドリー~
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今夏、目玉のMFアザールを含め2年ぶりのビッグイヤー奪還に向けて大きな期待を背負って今グループステージに臨んだマドリーだったが、予想外の苦戦を強いられることになった。多くの主力をケガで欠いたPSGとの初戦では0-3のスコアもさることながら、枠内シュート0という屈辱的な惨敗を喫すると、第2節ではサンティアゴ・ベルナベウで格下クラブ・ブルージュにあわや大金星献上という低調な2-2のドローで2戦未勝利に。加えて、リーグ戦での不振によって一時はジダン監督解任論も浮上した。
それでも、百戦錬磨の名門はジダン監督の進退が懸かっていたとも言われたガラタサライ戦を、MFクロースの決勝点を守り切って辛くも1-0で勝ち切って初勝利を手にすると、第4節のガラタサライ戦では18歳FWロドリゴのハットトリックの活躍で6-0の圧勝。その後はPSG相手のリベンジこそ2-2のドローで果たせなかったものの、最終節を残して2位通過を決めて世界屈指の名門の面目を保った。

◆未勝利も躍動感溢れる~クラブ・ブルージュ~
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2大会連続での参戦となったグループステージでは惜しくも未勝利という結果に終わったものの、敵地でマドリーをあと一歩まで追い込むなどその躍動感には目を見張るものがあった。今夏、FWウェズレイとMFナカンバをいずれもアストン・ビラ、FWダンジュマをボーンマスに引き抜かれたことで下馬評ではグループ最下位の評価となったクラブ・ブルージュ。

しかし、蓋を開けてみれば、ガラタサライとの初戦でゴールレスドローに持ち込むと、2節のマドリー戦では新鋭デニスの2ゴールの活躍で2点を先行。その後、退場者を出した影響もあって2-2のドローに追いつかれたが、世界屈指の強豪相手に堂々たるパフォーマンスを披露。ただ、その後はPSG相手の連敗で苦境に立たされると、ガラタサライとのアウェイゲームで1-1のドローに終わり、最終節を前に敗退が決定。それでも、戦力で勝るガラタサライを押しのけての3位フィニッシュは見事だった。

◆大不振で屈辱の最下位敗退~ガラタサライ~
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PSGとマドリーの牙城を崩すことは困難も2強相手の奮闘が期待されたトルコの雄だったが、今大会では屈辱的な内容での未勝利という結果となった。FWファルカオやMFエンゾンジ、MFセリら欧州5大リーグで活躍する実力者を迎え入れたガラタサライだったが、主砲ファルカオの長期離脱など不運も重なり、グループステージを通じてチグハグな戦いに終始。得意のホームゲームではまずまずの戦いを見せた一方、アウェイではマドリーに0-6、PSGに0-5と屈辱的な大敗を喫した。

なお、2年連続のCL出場となった長友はグループステージ全6試合にスタメン出場。だが、敵地でのマドリー戦では対面の18歳ロドリゴに完敗。ホームでのクラブ・ブルージュ戦では試合終了間際の失点に絡むなど、精彩を欠く場面が目立った。今冬あるいは来夏のクラブ退団が決定的となっており、自身最後と目されるCLでのプレーはほろ苦いものとなった。

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