【ラ・リーガ第17節プレビュー】クラシコ前の両雄はソシエダ、バレンシアとのアウェイゲーム!

2019.12.13 19:00 Fri
Getty Images
先週末に行われた第16節では同勝ち点で並ぶ首位のバルセロナ、2位のレアル・マドリーが揃って勝利した一方、第2グループのセビージャやアトレティコ・マドリー、バスクの両雄が揃って勝ち点を取りこぼすことになった。

予定通りであれば、来週ミッドウィークの18日に今季最初のエル・クラシコを控えるバルセロナとレアル・マドリー。世界注目のビッグマッチを前に行われる今節はバルセロナが4位のレアル・ソシエダ、レアル・マドリーが8位のバレンシアといずれも難敵とアウェイで対戦する。

前節、エースFWメッシの圧巻のハットトリックなどで古巣初対戦のFW久保建英を擁するマジョルカに5-2の圧勝を収めたバルセロナ。すでに首位通過を決定している中で臨んだミッドウィークのチャンピオンズリーグ(CL)のインテル戦ではそのメッシや一部主力を温存するも、FWカルレス・ペレス、FWアンス・ファティと期待のカンテラーノ2人のゴールによって2-1の勝利を手にした。好調の流れを切らずに臨む今節は以前から苦手とするアノエタでラ・レアルとの対戦となる。ここ最近のソシエダは一時の勢いを失っているものの、MFウーデゴールやFWオヤルサバルを中心とする若き攻撃陣の破壊力は抜群だ。そのため、クラシコに気持ちを傾けることなくきっちり勝ち切って公式戦7連勝でカンプ・ノウへ帰還したいところだ。
一方、下位に低迷するエスパニョールを相手にDFヴァラン、FWベンゼマのゴール、DFメンディの退場と良くも悪くもフランス人選手が目立った戦いの中で2-0の勝利を収めたレアル・マドリー。バルセロナ同様にすでに2位通過が決定していたCLのクラブ・ブルージュ戦ではFWロドリゴ、FWヴィニシウスの若きブラジル人アタッカーのゴールなどで3-1の快勝し、公式戦無敗を10試合に更新した。その上り調子の中で戦う今節は昨季途中までアシスタントコーチを務めていたセラーデス監督率いるバレンシアと対戦。直近のリーガで2つの自治州ダービーに勝利し、CLでもアヤックスとの大一番を制して首位通過を決めた絶好調の相手に対してタフな戦いが想定される。クラシコに向けて休養期間が1日少ないハンデを背負う中、ジダン監督による2試合で最大限の結果を得るための用兵が重要となりそうだ。

3位のセビージャから7位のアトレティコまでの第2集団では、セビージャが13位のビジャレアル、アトレティコが10位のオサスナと中位より下のチームとの対戦に。前節、数的優位を生かせずオサスナと引き分けたセビージャは直近のヨーロッパリーグ(EL)でアポエル相手に敗れ、公式戦の無敗が11試合でストップ。同試合では大幅なターンオーバーを行ったというエクスキューズがあるものの、久々の敗戦の影響はやや気がかりだ。
前節、ビジャレアル相手にゴールレスドローとなったアトレティコは3試合連続無得点の4戦未勝利と泥沼の状況が続いたが、CLのロコモティフ・モスクワ戦ではFWフェリックス、DFフェリペのゴールによって久々に複数得点を奪っての2-0の快勝。2位でのラウンド16進出を決めると共に負の流れをストップ。内弁慶のきらいがあるオサスナ相手にきっちり勝ち切って浮上のキッカケとしたい。

MF乾貴士を擁する16位のエイバル、久保を擁する17位のマジョルカは、それぞれ6位のアスレティック・ビルバオ、18位のセルタと対戦する。前節のヘタフェ戦で出番なしに終わり、チームも4連敗となった乾は、好調ビルバオとのバスク自治州ダービーに臨む。先日のソシエダとのダービーでは手痛い大敗を喫しているだけに、今回はきっちり勝ち点を奪って連敗ストップといきたい。一方の久保は古巣バルセロナ戦で確かな成長の跡を見せつけたものの、チームは3連敗と苦境を脱することができなかった。その中で勝ち点1差で降格圏に沈むセルタとの残留争い直接対決ではチームを勝利に導く決定的な仕事を求めたい。

《ラ・リーガ第17節》
▽12/13(金)
《29:00》
アラベス vs レガネス

▽12/14(土)
《21:00》
グラナダ vs レバンテ
《24:00》
レアル・ソシエダ vs バルセロナ
《26:30》
アスレティック・ビルバオ vs エイバル
《29:00》
アトレティコ・マドリー vs オサスナ

▽12/15(日)
《20:00》
ヘタフェ vs バジャドリー
《22:00》
セルタ vs マジョルカ
《24:00》
エスパニョール vs ベティス
《26:30》
セビージャ vs ビジャレアル
《29:00》
バレンシア vs レアル・マドリー

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