どう考える? 人種差別と見出しを非難された編集者が真っ向から反論「この見出しを選んで良かったよ」

2019.12.06 11:45 Fri
Getty Images
一面で人種差別的な見出しを掲載したとして問題となっているイタリア『コリエレ・デッロ・スポルト』だが、編集者のイバン・ザザローニ氏が反論した。

イタリア国内でも人気のあるスポーツ紙である『コリエレ・デッロ・スポルト』。5日、スポーツ紙の一面で6日に行われるセリエA第15節のインテルvsローマのビッグマッチに先駆け、インテルのベルギー代表FWロメル・ルカクと、ローマのイングランド代表DFクリス・スモーリングを見出しに起用し、「ブラックフライデー」と記載した。

その意図としては、今夏加入した両選手が、各クラブで印象的な活躍を残し“お買い得”だったことと掛けてのものと見られているが、これが人種差別だとしてクラブやファンが非難した。
しかし、この件に関して、ザザローニ氏はイタリア『ラジオ24』で反論。何が問題なのかと応戦した。

「この見出しのどこが人種差別なのか? 過去40年間にわたって私が行った同様の見出しをいくつ知っている? なぜ、インターネットに自分について説明する必要があるのか?」
「一面にルカクとスモーリングを掲載することは、強いメッセージだ。彼ら2人は素晴らしい選手。ともにマンチェスター・ユナイテッドにいたが、販売するために「ブラックフライデー」は今やどこにでもあることだ。では、なぜそれを使わない?」

「人種差別と戦いたいのであれば、深刻な問題を他の場所に見る必要がある。この見出しは、説明されたり解明されたように、人種差別とは言えない」

「スタジアムでのモンキーチャントが人種差別ではないと言う人間は、恥ずべき人たちだ。これは背景に合った単なる見出しだ」

「誤った道徳観で全てを失墜させるならば、誰ももう何も書くことはできない」

「レガ・セリエAのいくつかのクラブから電話を受け、チャットで次のようなメッセージを送った。「何をしましょうか?この紙面を攻撃するために全員が協力しますか?」とね」

「彼らは記事を読んでおらず、理解していなかった。真実は、何十年も何もしてこなかっただけで、良心を綺麗にしたかっただけだ」

「この見出しを選んで良かったと思うよ」

なお、この件を受け、ミランとローマは、12月いっぱいにかけて『コリエレ・デッロ・スポルト』をトレーニング施設から締め出すことを発表。また、選手インタビューも禁止すると発表している。

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