【ラ・リーガ第14節プレビュー】FIFAウイルスで波乱の予感? マドリーvs“ラ・レアル”に乾は古巣対戦!

2019年最後の代表ウィーク前に行われた第13節ではバルセロナとマドリードの2強に、セビージャと上位陣が揃って勝ち点3を手にして波乱の少ない一節となった。その中で首位のバルセロナ、2位のレアル・マドリーは1試合未消化ながら、首位から5位のレアル・ソシエダまで勝ち点2差の大混戦が続く。

代表ウィーク明けのFIFAウイルス、来週ミッドウィークにチャンピオンズリーグ(CL)とヨーロッパリーグ(EL)が開催される影響もあって、上位陣にとって取りこぼしの危険性が高まる今節。その中で注目は2位のレアル・マドリーと、5位の“ラ・レアル”が対峙する上位対決だ。

前節、エイバル相手にFWベンゼマのドブレーテの活躍などで4-0の快勝を収めたレアル・マドリーは、公式戦5試合連続のクリーンシートで4勝1分けと完全に復調。一時苦しめられたケガ人も徐々に復帰を果たしており、今後に向けて明るい材料が揃う。その一方、今回の5試合連続クリーンシートはいずれも得点力に乏しい格下との対戦という影響も大きく、リーグ得点数4位のソシエダ、来週ミッドウィークに控えるCLパリ・サンジェルマン(PSG)とのリベンジマッチでその真価が試される。
CLでは3位のクラブ・ブルージュと6ポイント差があるため、次のPSG戦で必ず勝ち点3を取らなければならないシチュエーションではないため、今回のソシエダ戦で大幅なターンオーバーを行う可能性は低そうだ。それでも、若干メンバーを落とし、積極アピールが続くMFバルベルデやFWロドリゴら若手にチャンスが与えられそうだ。一方、ソシエダでは対戦相手からレンタル中のMFウーデゴールがケガによって欠場となるが、DFディエゴ・ジョレンテ、FWウィリアン・ジョゼら古巣対戦の選手たちが高いモチベーションで臨むはずだ。

同勝ち点で並ぶライバルの取りこぼしを期待しつつ首位堅持といきたいバルセロナは、来週にCLでドルトムントとの首位攻防戦を控える中で最下位のレガネスとアウェイで対戦する。直近のセルタ戦ではエースFWメッシのハットトリックの活躍などで快勝し、公式戦3試合ぶりの白星を奪取。守備陣の負傷者や今一つフィットし切れないFWグリーズマンの存在などネガティブな要素はあるものの、ひとまず悪い流れを封じ込めている。対戦相手との実力差、ドルトムント戦を考えると、大幅なターンオーバーが見込まれる中、FWデンベレやFWアンス・ファティらの活躍に期待したいところだ。バルセロナとレアル・マドリーを僅差で追う3位のアトレティコ・マドリーと、4位のセビージャはそれぞれ8位のグラナダ、14位のバジャドリーと対戦する。前節、エスパニョール相手の勝利で公式戦4戦ぶりの白星を手にしたアトレティコは今回のグラナダ戦後にCLでユベントス戦、リーガでバルセロナ戦と2つのビッグマッチが控えており、その連戦に弾みを付けるためにも勝ち点3奪取が必須。FWジエゴ・コスタやDFサビッチの離脱は痛いところだが、FWフェリックスの復帰も見込まれており、絶好調のFWモラタとのコンビで快勝を目指したい。一方、前節ベティスとのセビージャ・ダービーをモノにして勢いづくセビージャは、すでにELグループステージ突破を決めており、今回のバジャドリー戦に全力を注げるはずだ。

15位のエイバルと16位のマジョルカに在籍するMF乾貴士、FW久保建英の日本人選手2人は今節、乾が古巣の14位アラベス、久保が12位のレバンテと比較的順位が近い相手と対戦する。前節のレアル・マドリー戦で3試合連続スタメンもチームは大敗に終わった乾に関しては再びポジションを失う可能性もあり、昨季半年間を過ごした古巣への恩返しゴールでアピールといきたい。一方、前節のビジャレアル戦で待望のラ・リーガ初ゴールに加え、PK奪取とMOM級の働きを見せた久保は、U-22日本代表での消化不良を今回のレバンテ戦で払しょくしたい。

《ラ・リーガ第14節》
▽11/22(金)
《29:00》
レバンテ vs マジョルカ

▽11/23(土)
《21:00》
レガネス vs バルセロナ
《24:00》
ベティス vs バレンシア
《26:30》
グラナダ vs アトレティコ・マドリー
《29:00》
レアル・マドリー vs レアル・ソシエダ

▽11/24(日)
《20:00》
エスパニョール vs ヘタフェ
《22:00》
オサスナ vs ビルバオ
《24:00》
エイバル vs アラベス
《26:30》
ビジャレアル vs セルタ
《29:00》
バジャドリー vs セビージャ