札幌が鈴木の一撃でまだ見ぬ決勝へ! AG差でG大阪破り初のファイナル《YBCルヴァンカップ》

JリーグYBCルヴァンカップ2019のプライムステージ準決勝第2戦が9日に札幌ドームで行われ、北海道コンサドーレ札幌がガンバ大阪を1-0で破り、アウェイゴール差で決勝進出を果たした。

初タイトルの道を切り開くために勝利が1-0か、2点差以上の勝利が絶対条件の札幌。欠場のアンデルソン・ロペスに代わり、ジェイをスタメン起用した。

一方、引き分け以上で決勝進出となるG大阪は先発メンバーに変更なし。劇的勝利を飾った第1戦の勢いそのままに2016年以来のファイナル行きを狙った。
両者による3連戦の最終戦。勝利が求められる札幌がホームの利を生かしてアグレッシブな入りをみせ、守備に重きを置くG大阪を相手に攻撃の主導権を握りにかかっていく。

その序盤から攻めの姿勢を打ち出していく札幌は、30分にバイタルエリア右でFKのチャンス。キッカーの福森が左足で直接狙うが、右ポストの外側に嫌われてしまう。守備的なG大阪は34分に負傷の宇佐美とパトリックの交代に動いた直後にカウンター。倉田とのワンツーでボックス右に侵攻したアデミウソンだが、これを生かせない。

ビルドアップでのミスが目立つものの、攻めの姿勢を崩さない札幌は44分、右サイドからのクロスにジェイ。ヘディングシュートが放つが、GK東口の正面を突く。

ゴールが欲しい札幌はゴールレスで折り返した試合の後半早々に絶好機。ボックス右に抜け出した鈴木だったが、GK東口の鋭い寄せに遭い、モノにできない。

俄然ペースを掴む札幌は57分にルーカス・フェルナンデスを投入。その直後、ロングカウンターを許したが、GK菅野がアデミウソンとの一対一を凌ぎ、踏ん張る。

後ろの粘りに応えたい札幌攻撃陣は波状攻撃を展開。相手を完全に押し込むなかで、75分にボックス左からフリーの菅が得意の左足を強振するが、枠に飛ばせない。

だが、76分にジェイのポストワークからカウンターに転じると、バイタルエリア右に差し掛かった鈴木が右足ミドルシュート。ゴール左に突き刺さり、札幌が2戦合計スコアで上回る。

アウェイゴール差で敗退の淵に追い込まれたG大阪は残る交代枠でマルケル・スサエタ、渡邉を投入。守りを固める札幌を攻め立てるが、守備陣が集中を切らさない。

結局、第2戦を制した札幌がアウェイゴール差でG大阪を退け、クラブ初のファイナル進出。26日に行われる決勝で鹿島アントラーズと川崎フロンターレの勝者と初タイトルをかけてぶつかる。