セビージャ、カンプ・ノウでまた勝てず…4失点で17年未勝利 メッシは今季初ゴールを記録《ラ・リーガ》

2019.10.07 05:59 Mon
Getty Images
ラ・リーガ第8節、バルセロナvsセビージャが6日にカンプ・ノウで行われ、4-0でバルセロナが勝利した。

ここまで4勝1分け2敗で並ぶ両チーム。なかなか調子の上がらないバルセロナだが、リーガ2試合とチャンピオンズリーグのインテル戦の直近3試合で連勝中。さらにインテル戦ではメッシが今季初めてフル出場するなど、復調の兆しは見えている。

一方、第5節と第6節で連敗を喫したセビージャは、前節のソシエダ戦で白星を取り戻した。また、ヨーロッパリーグのアポエル戦も1-0で勝利を収め、こちらも連勝してこの一戦に臨む。
バルセロナの布陣は[4-3-3]。スタメンはインテル戦から3人変更に。センターバックではラングレに代わりトディボが入り、中盤はブスケッツではなくビダルを起用。また、3トップではデンベレが今季初先発。グリーズマンはベンチスタートとなった。

対するセビージャ、こちらはヨーロッパリーグでは控えメンバーを中心に組んだため、先発は11人全員が変更となった。フォーメーションは同じく[4-3-3]。
まずはセビージャがオカンポスの推進力を生かしてチャンスを演出。クロスが相手に当たってゴールに向かったが、GKテア・シュテーゲンが掻き出した。5分にはバネガがボックス外からシュート。しかしこれは当たりそこなってテア・シュテーゲンに簡単に止められた。

攻勢を続けるセビージャは11分にビッグチャンスを迎える。ストロングポイントとなっている右サイドのオカンポスがピケを躱して上げたクロスをL・デ・ヨングがダイレクトシュート。枠に飛んだがGKテア・シュテーゲンが好セーブを見せる。続く13分には、左CKをフェルナンドが頭で合わせたが、僅かにクロスバーを越えていった。

一方、ここまでデンベレの左サイドからチャンスを創出しているバルセロナは、右CKの流れでデンベレの折り返しからピケがチャンスに。ゴール前でボールが来たが、トラップが上手くいかずGKヴァツリークに取られた。

ヒヤリとしたセビージャも18分にCKからゴールに迫る。右から上がったクロスをオカンポスが頭で擦らすと、ファーサイドにL・デ・ヨング。完全にマークを外して飛び込んだが、シュートは右に外れていった。さらに26分には再びオカンポスのクロスからL・デ・ヨングにゴールチャンスが訪れたが、ここでも枠に飛ばすことが出来ず、ここまで4度の好機を逸している。

そこを見逃さないのがバルセロナの狡猾さ。迎えた27分、左サイドバックのセメドのクロスをスアレスがバイシクルシュートで合わせホームチームが先制。少ないチャンスをモノにした。

さらに32分、再び左サイドのセメドを起点に、ハーフスペースでボールを持ったアルトゥールからゴール前にパスが供給されると、オフサイドぎりぎりで飛び出したビダルがつま先で合わせてゴールイン。やや押され気味の展開から一気に2点のリードを得た。

セビージャはこれで緊張の糸が切れたのか、35分に自陣でボールを奪われると、ボックス左に持ち込んだデンベレに決められ、あれよあれとよという間に3失点目。

計画が台無しとなってしまったセビージャは後半頭に2枚替えを施す。ノリートとオリベル・トーレスを下げて、ムニルとジョルダンを投入した。

前線からプレスをかけるセビージャは49分、L・デ・ヨングがゴール前でアルトゥールがボールを奪いビッグチャンスに。しかし、GKと一対一で放ったシュートは左ポストに激突。再三のチャンスを決められない。

その後、セビージャの勢いはやや沈黙。逆にバルセロナはメッシが切れのあるドリブルでシュートに繋げる。68分にはデンベレがボールを持ってゴール前に飛び出したが、最後は大きくふかしてしまった。

何とか1点を返したいセビージャはL・デ・ヨングを下げてエルナンデスを投入するが、なかなかボールを集められない。72分にヘスス・ナバスのクロスに飛び込むも、GKテア・シュテーゲンに阻まれ合わせることが出来なかった。

バルセロナの勝利が確実となってきた中、78分にメッシがFKを決めて4点目。メッシにとっては今季初得点、またセビージャ戦ではこれで37点目となった。

これで正真正銘、勝利を確実にしたバルセロナだったが、終盤に途中出場のアラウホがゴールに迫るエルナンデスを倒して一発退場に。さらにこれに抗議したデンベレが2枚目のイエローカードで退場となってしまう。

最後はすっきりしない終わり方だったが、大量4点を奪ったバルセロナがセビージャに完勝。これでカンプ・ノウで8連敗を喫したセビージャは17年未勝利となった。

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