ザルツブルクの奮闘に指揮官あり! 「生易しい試合をするんじゃねえ! ファン・ダイクにもっと当たれ!」

2019.10.05 01:25 Sat
Getty Images
チャンピオンズリーグ(CL)のリバプール戦で激闘を演じたザルツブルク。その裏にはジェス・マーシュ監督の檄があったようだ。イギリス『デイリー・メール』が伝えている。

2日に行われたCL・グループE第2節のリバプールvsザルツブルク。試合は大方の予想を超え、リバプールが36分までに3点リードする余裕の展開となる。だが、アウェイのザルツブルクはFWファン・ヒチャンのゴールで差を縮めてハーフタイムを迎える。

そして迎えた後半、ザルツブルクは56分にFW南野拓実のゴールで1点差に詰め寄ると、その4分後の60分に、絶好調のFWアーリング・ハーランドがネットを揺らし、ついに同点に追いついた。
ところがその後、FWモハメド・サラーに追加点を奪われ4-3で敗戦。それでも、敵地アンフィールドで3点を奪ったザルツブルクの選手たちには多くの称賛の声が上がった。

そんな激闘を演じたザルツブルクだが、その原動力となったのが、マーシュ監督がハーフタイムのロッカールームで行った熱いスピーチだったという。アメリカ人指揮官がドイツ語で語った一部始終を『デイリー・メール』が紹介している。
「我々は前半に何回ファウルした? 2回ぐらいだろう? 生易しい試合なんてしてる場合じゃない。これはチャンピオンズリーグなんだ。我々はもっとフィジカルを全面に押し出し、気合いを入れなければならない」

「特にファン・ダイクにはもっと冷酷になれ! あまりにもリスペクトし過ぎだ」

「彼らは強いか? そりゃあそうだろう。だが、だからといって我々が相手の都合の良いチームになる必要はない。もっとタックルしてもっと戦え」

「彼らに我々を勝つためにここに来たとんでもない奴らだと認識させるんだ。同じようなスタイルで戦うだけではだめだ。勝つためには泥臭く汚くてもいい」

「これから戦術的な話をする。だが、ピッチに立つときは大きな自信と意思を持ってほしい。今、我々は王者と戦っている。さあ、希望を持って戦おうじゃないか」

「彼らが強いのは散々見てきた。しかし、私たちはもっと良くなる。試合に命を吹き込むことが出来る」

「自信、フィジカル、それが全てだ。彼らはセットプレーでは恐れるほどじゃない。さあ行こう、奴らに真の姿を見せてやるんだ」

時には俗語を使い、選手たちを奮い立たせたマーシュ監督。その後、ザルツブルクのプレーぶりを見れば、指揮官の言葉が届いたかどうか、言うまでもないだろう。

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