今夏は中国残留のカラスコ、冬こそアーセナル移籍か

2019.09.12 12:15 Thu
Getty Images
大連一方に所属するベルギー代表MFヤニク・フェレイラ=カラスコ(26)が、来年こそヨーロッパに復帰するかもしれない。イギリス『サン』が報じている。
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カラスコは、ヘンクやモナコの下部組織で育ち、2012年7月にモナコでトップチーム昇格。2015年7月にアトレティコ・マドリーへと移籍していた。アトレティコでは公式戦124試合に出場し23ゴール17アシストを記録し、2017-18シーズンはヨーロッパリーグのタイトル獲得に貢献。しかし、2018年2月に3000万ユーロ(約36億7000万円)で中国スーパーリーグの大連一方へ加入していた。カラスコについては、長い間アーセナルが関心を寄せている。アトレティコ・マドリー退団時だけでなく、2019年1月や今夏も獲得の噂が浮上したが、未だ実現はしていない。
そんな中、大連一方は来冬の移籍市場でカラスコの代役として、ナポリのベルギー代表FWドリエス・メルテンス(32)の獲得に興味を持っているとのこと。メルテンスとナポリの契約は来夏までとなっているものの、両者の間で契約延長交渉は行われておらず、2020年1月からは自由に海外クラブと交渉できるようになる。

メルテンスの獲得に成功した場合、大連一方はカラスコの移籍を認めるようだが、その場合でもカラスコは大連一方で受け取っている880万ポンド(約13億円)という高額な年俸の引き下げを受け入れる必要がありそうだ。
カラスコは、「僕はヨーロッパに戻りたい。多くのクラブが僕に興味を示してくれていた。そして僕らは1月に解決策を見出そうとしていた。ただ、クラブの考えは理解できる。彼らは僕を残すことを望んだ。中国でまだ大丈夫だと感じているが、ベルギー代表では先発の座を失ってしまった」とコメント。ベルギー代表としてプレーする意味でも、欧州復帰を希望している。

大連一方は、今夏に前ニューカッスル指揮官のラファエル・ベニテス氏を監督に招へいし、その教え子であるベネズエラ代表FWホセ・サロモン・ロンドン(29)も獲得するなど、ヨーロッパで活躍していた選手が在籍。チームは中国国内でも力をつけている状況だが、カラスコの欧州復帰に関しては、今冬の移籍市場でも追いかける必要がありそうだ。



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