トランプ米大統領とFIFA会長が会談! サッカー界の男女格差是正について言及

2019.09.10 19:40 Tue
Getty Images
アメリカのドナルド・トランプ大統領と国際サッカー連盟(FIFA)のジャンニ・インファンティーノ会長が9日にワシントンD.C.のホワイトハウスで会談を行った。『ESPN』が伝えている。

今回の会談は、アメリカがカナダとメキシコと共催する2026年ワールドカップ(W杯)に向けたものだ。

そして、トランプ大統領とインファンティーノ会長は会談後、ホワイトハウスに集まった記者団の前で、会談のメインテーマとなった2026年W杯や、先日の女子ワールドカップ(W杯)開催時に大きな話題を集めたサッカー界の男女格差是正に関してコメントした。
まず、今回の会談のホストとなったトランプ大統領は、ホワイトハウスを訪問してくれたインファンティーノ会長への感謝を語ると共に、2026年W杯がアメリカにとって大きなイベントであることを強調した。

「今日は皆さん集まってくれてありがとう。ジャンニ・インファンティーノはFIFAのトップを務める人物だ」
「彼はサッカー界最大の男であり、皆さんご存知の通り、我々は2026年W杯をアメリカで主催することになる」

「幾つかの面でカナダとメキシコとパートナーシップを結んでいるが、大会の大部分がアメリカで行われることに我々はとても興奮している」

「また、ジャンニと私は女子サッカーに関する話し合いも行った。多くの人が望んでいるように、より良くより公平にするための諸々の話をした」

「ジャンニには感謝を伝えたい。今日は非常に素晴らしい話し合いをすることができたからね。2026年W杯を主催できることは我々にとって非常に大きな出来事だ。ここに来てくれたジャンニにはありがとうと言いたい」

一方、インファンティーノ会長は2026年W杯が「最大の社会的イベント」になることを期待していると語ると共に、女子サッカーの地位向上に向けて取り組むべき多くのことがあると主張している。

「アメリカでサッカーの人気を後押しするため、ここに来ることができたことは素晴らしいことだと思う。サッカーは世界一のグローバルなスポーツであり、2026年W杯はここで開かれる。ただ、その活動はすでに始まっている」

「恐らく史上最大のイベントになるはずだ。世界中で40億人以上の視聴者がおり、単なるスポーツイベントではなく、我々が考え得る中で最大の社会的イベントとなるはずだ」

「サッカーはこの国において非常に大きな位置を占めるスポーツのひとつであり、世界王者がいる女子サッカーにおいても同様にまだまだやるべき多くのことがあると思っている」

「大統領はそのことを私に話してくれた。そして、私自身それが正しいものだと理解している。我々はそれ(男女格差是正)に取り組んでいる。そして、今後すぐに新たな幾つかの構想を発表する予定だ。今日はありがとう」

両者の発言はいかにも政治家の公約のような中身の薄いものだったが、多くの女子プレーヤーが望む賃金や環境面などの男女格差是正に向けて少しでも具体的な動きを見せてほしいところだ。

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