デンバ・バ、インテルウルトラスの人種差別肯定に苦言「だからイタリアに行かなかった」

2019.09.05 13:30 Thu
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バシャクシェヒルに所属する元セネガル代表FWデンバ・バが、インテルウルトラスの人種差別肯定ともとれる声明文に苦言を呈している。

インテルのFWロメル・ルカクを中心に一連の人種差別が問題となっているセリエA。1日に行われた第2節のカリアリ戦で、ルカクは相手サポーターの一部からモンキーチャントの対象になり、選手自らSNSを通じて人種差別撲滅を訴えかけていた。

そんな中、現地4日にインテルウルトラスがこの件に関する声明文を発表。そこには被害を受けたルカクを擁護するどころか、カリアリ側に理解を示す文言が記載されていた。
「カリアリで起こったことを君が人種差別と考えていることが本当に残念だ。あれはチームを助けるものであって、その手段のひとつなんだ。イタリアのファンは人種差別主義者ではない。あれは相手をただ挑発しているだけ。それを理解しないといけない」

これに声を上げたのがデンバ・バだ。これまでフランスやイングランド、中国やトルコでプレーしてきた同選手は、イタリアに移籍することを避けていたことを明かし、その理由が今回の様な問題であったとツイッターで語った。
「僕がイタリアでプレーしなかった理由がこれだよ。この時点で、僕は全ての黒人選手がこのリーグから抜け出してくれることを願う。それが彼ら(ウルトラス)の愚かさや憎しみを止めることにはならないが、少なくとも他の種族への影響を無くすことはできる」

現在悪化の一途をたどっているサッカー界での人種差別。イタリアだけでなく最近ではイングランドでも横行しており、具体的な対抗策を講じる動きを見せるクラブも出てきている。

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スナイデル、恩師モウの人身掌握術を称賛! インテル同僚エトーの左WG起用巡る逸話も明かす

▽アル・ガラファに所属する元オランダ代表MFヴェスレイ・スナイデルがインテル時代に指導を受けたジョゼ・モウリーニョ監督の人心掌握術を称賛した。同選手がオランダ『Voetbal International』で語った。 ▽今年3月に代表引退を表明したスナイデルは6日、自身の代表引退試合となったペルー代表戦に出場し、オランダ歴代最多キャップ数を「134」に伸ばして代表キャリアを終えた。 ▽この代表引退試合を前に自身のキャリアを振り返ったスナイデルは恩師の1人であるモウリーニョ監督に関して、元同僚で元カメルーン代表FWサミュエル・エトーとインテル時代に指導を受けたラファエル・ベニテス監督の逸話を交えてその人心掌握術を称賛した。 「エトーはモウリーニョの時代に(望まない)左ウイングでプレーしていたんだ。だけど、次の監督(ベニテス)が来た時に同じポジションでプレーするように頼まれたけど、彼は『嫌だよ、オレはモウリーニョのためにしかあそこ(左ウイング)でやらない』と返していたんだ」 「彼と一緒に仕事をすればわかることだけど、彼の23~25人のプレーヤーをマネジメントするやり方は本当に特別なんだ。僕は彼から指導を受けるまで経験したことがないものだったよ」 2018.09.08 15:28 Sat

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