今季初黒星に落胆するスールシャール、「今日の試合も勝てる内容」

マンチェスター・ユナイテッドは24日、オールド・トラフォードで行われたプレミアリーグ第3節でクリスタル・パレスと対戦し、1-2で敗戦した。同試合後、オーレ・グンナー・スールシャール監督は「厳しい結果」と、今季初黒星を振り返った。クラブ公式サイトがノルウェー人指揮官のコメントを伝えた。ここまで1勝1分けのユナイテッドは、プレミアリーグ20戦負けなしと相性の良いパレスを相手に2戦ぶりの白星を目指した。立ち上がりから圧倒的にボールを握ったホームチームだったが、ボールを持たされた感もあり、ブロックを敷く相手守備の攻略に手を焼く。すると、32分には相手GKからのロングボールを頭で繋がれると、あっさりと裏へ抜け出したFWジョルダン・アイェウに先制点を許す。
1点ビハインドで迎えた後半も攻めあぐねるユナイテッドだったが、69分にはボックス内でMFスコット・マクトミネイが倒されてPKを獲得。しかし、この絶好の同点機会ではキッカーを務めたFWマーカス・ラッシュフォードが前節のウォルバーハンプトン戦のMFポール・ポグバに続き痛恨のPK失敗。それでも、89分にはカウンターからFWダニエル・ジェームズの今季2点目で土壇場で追いつく。

これがパレス相手の相性の良さかと思われたが、93分にはポグバのボールロストからのロングカウンターでDFパトリック・ファン・アーンホルトに劇的な勝ち越しゴールを決められて、ホームでパレス相手に今季初黒星を喫した。同試合後、スールシャール監督は前半の不出来を認めながらも、試合全体を通した内容では受け入れられない敗戦だと主張している。

「間違いなく厳しい結果と言える。前半は内容が良くなかった。30分くらいまではコントロールできていた面もあったが、あまりにもイージーにやり過ぎていたようにも感じられた。危機感を持ってやれていなかった。そして、相手にとって初のチャンスを決められた。ロングキックからの失点はあってはならない。不十分な守備だったと思う。しかし、後半はエクセレントだったと思う。パスを繋ぎ、前に出て、チャンスを作り出した。ただ、ゴールを決められなかった。今日は運がなかった」

また、ポグバ、ラッシュフォードと2試合連続の失敗となったPKに関してはラッシュフォードの奮起に期待する一方、その他にもPKを獲得し得る場面があったと語り、判定に対する不満を示している。

「間違いなく、(他にもPKが与えられるべき場面が)幾つかあった。微妙ということだったのだろうね。もちろん、勝てなくて残念だ。マーカスも彼のPKを振り返るだろうが、彼ならまた自分から蹴って点を決めてくれるはずだ」

さらに、前半半ばにDFアシュリー・ヤングとの交代でピッチを後にしたDFルーク・ショーと、試合終盤に足を引きずる場面が確認されたFWアントニー・マルシャルの状態に関しては、「どういう状態なのか評価しないといけない。深刻な状態ではなく、今週のトレーニングに参加できる状態であってもらいたい」と、明言を避けている。

最後に、“ビッグ6”以外の対戦相手に対する2戦未勝利という結果に関してスールシャール監督は、いずれも勝てる試合を落としたという認識であることを強調している。

「ここ2試合は残念な結果だ。ウォルバーハンプトン戦も今日の試合も勝てる内容だった。しかし、フットボールでは常に自分たちが求める結果にはならないものだ。毅然とした態度でサウサンプトン戦に臨み、今日よりも良いプレーをしてゴールを決めて、試合に勝たないといけない」