【独占インタビュー】横浜FMの優勝を望む中澤佑二「また横浜が盛り上がるかな」
2019.07.11 19:00 Thu
現役時代は東京ヴェルディ、横浜F・マリノスでプレーし、日本代表としても活躍した中澤佑二さん。現在はテレビ番組やラジオ番組への出演をする一方で、ラクロスの指導者としても活躍している。
苦労を重ねてプロサッカー選手になった中澤さんは、ストイックさを全面に出していた現役時代とは打って変わり、穏やかな表情でインタビューに応じてくれた。
ピッチの中で見ていた景色と、少し距離をおいて見るサッカーの違いとは、また、引退後の生活についても明かしてくれた。
取材・文・写真:菅野剛史
──始球式を行いましたが、日産スタジアムと比べて横浜スタジアムの雰囲気は?
日産スタジアムが良い悪いではないですが、客席とピッチが凄く近いなと思いましたし、客席が急というか、高さを感じました。
球場と言われるだけあって、また違った雰囲気の中、始球式をやりました
──横浜F・マリノスと横浜DeNAベイスターズはコラボを行なっていましたが、現役引退後に始球式のオファーが来た時の心境は?
僕でいいのかなと。何回も僕で大丈夫ですか?と聞きました(笑)。せっかくこういった素晴らしい機会をいただいたので、是非やらせてくださいと言いました
──現役時代は油物を食べないなどストックな生活を送られていましたが、引退後の食生活は変化しましたか?
「そんなに変わっていないですね。番組やテレビで揚げ物を食べる機会は増えましたが、私生活は意外と変わらないですね」
「なくても大丈夫ですし、あったら食べるんでしょうけど。中澤家の食卓も今まで通り動いているので変わらずですね」
──体のコンディション維持などは変化されましたか?
軽く1日2~30分ジョギングするだけですね。サッカーはほとんどやれていないですし、ジョギングして、ちょっと腹筋をするぐらいですね。筋肉がみるみる減っていっています。
(かなり実感していますか?)実感しますね。ウエストとかだいぶ細くなりました
◆ラクロス界を変えていきたい!
──テレビ出演やラクロスの指導など引退後の新しいチャレンジはいかがですか?
楽しいですね。今まで自分はサッカーしかやってこなかったですが、ラクロスというものに対してやらせていただいている部分もあり、その中で色々な新しい発見があります
サッカーでは当たり前のことがラクロス界では全く通用しないこともたくさんありました。少しずつラクロス界をサッカー界で当たり前のような、グラウンドがサッカー専用の様にラクロス専用のものがあったりとか、ラクロスの練習、その場所がクロスやボールを使ってはいけないという場所があるので、そういったところもたくさんあります
ラクロスをやりたい子供たちはたくさんいるんですが、なかなか環境が整っていなくて、どうしても諦める子がたくさんいるので、そういったところを改善していきたいなと思いますし、それにチャレンジしたいなと思います
──これから新しくチャレンジしたいことは?
今考えているのが、ラクロスの方で資格があるみたいで、指導者のテストがあるので、チャレンジしてみたいなと思います。勉強ですね
コーチというか、そういったものがあると指導する上でも、色々なことが教えられると思いますし、サッカーしか知らないので、ラクロスの基礎的な部分も含めて勉強できるんじゃないかなと。それによって子供達にもちゃんと教えることもできます。
監督がルールとかちゃんと理解しないといけないと思うので、そういったところをなくしていきたいと思います
◆横浜FMが優勝すれば「また横浜が盛り上がる」
──引退されて改めて外から観た今シーズンの横浜F・マリノスは?
昨年は新しいチャレンジ、新しいサッカーをするということで色々と苦労した部分はあると思うんですが、今年は2年目ということと、やろうとしているサッカーに対してちゃんと理解している選手がたくさんいると思います
今は優勝争いをしていることもありますし、非常に良いチームになっているんじゃないかなと思います
このままマリノスのサッカーを貫いてもらって、優勝争い、優勝というものをしてもらえれば、また横浜が盛り上がるかなと思います
──Jリーグでプレーする前にブラジルでプレーされましたが、ブラジルでサッカーをする難しさはどこにありますか?
僕が行った頃はブラジルではサッカーはお金を稼ぐものであると言われていまして、日本人はお金を払ってサッカーを学びに行くということでした。お金に対する価値観が違いましたね
みんながお金を稼いで家族により良い生活をさせたいというのがサッカー。日本はそうではなく、ただプロになりたい、上手くなりたいという思いで行っていたので、サッカーに対するの想いのギャップ凄く感じました。プロになりたいということは生活がかかっているというのが、向こうで感じたことですね
──観る側の人たちの思いも違いますよね?
自分たちがお金を払って観に来ているんだから、ちゃんとした試合をしないとスタジアムから出られないぞぐらいの雰囲気で毎試合やっています
だから選手も死に物狂いでやりますし、試合で負けたりすると、家族の身の安全が関わってくるので、1試合に懸ける思いというのは日本とは全然違うかなと思います。それぐらい勝負事に対して厳しい国だと思います
◆CBに必要なのは「一対一で負けないこと」
──コパ・アメリカを戦った日本代表を観た感想は?
率直な感想は、若いんですけど堂々とプレーしているなと思います。僕の若い頃は緊張したり硬くなったりがありましたが、今の若い子はそれすらも当たり前のように、代表ですら当たり前のように堂々とプレーしているので
メンタル的には充実しているのかなと思います
──コパ・アメリカで気になった日本人選手は?
久保(建英)くんはすごく取り上げられていますので、これ以上言うこともないかと思いますし、今後またヨーロッパで活躍するプレーヤーだと思います
もう1人と言われても良い選手が多いので…若い子たちの名前をあげても大体がヨーロッパでプレーしている選手なので、これからじゃないかなと思います。今は久保くんで良いんじゃないですかね
──中澤さんが考える日本人センターバックに必要な事は?
色々センターバックって現代サッカーでは求められることがたくさんありますが、元々のセンターバックとして最低限やらなくてはいけないことは点を取られないこと、相手フォワードに絶対一対一で負けないということが元々やらなければいけない最低限のことだと思います
この2つの部分をしっかりと日本人CBも土台において、プラスアルファでビルドアップをするとか、良いパスを出すとか、良いシュートを打つとかという所を磨いていければと思います
特にヨーロッパでは局面での一対一が本当に大事になると思うので、そこで負けないように日々トレーニングに励んでもらえればと思います
苦労を重ねてプロサッカー選手になった中澤さんは、ストイックさを全面に出していた現役時代とは打って変わり、穏やかな表情でインタビューに応じてくれた。
取材・文・写真:菅野剛史
◆「筋肉がみるみる減っている」
──始球式を行いましたが、日産スタジアムと比べて横浜スタジアムの雰囲気は?
©️CWS Brains,LTD.
日産スタジアムが良い悪いではないですが、客席とピッチが凄く近いなと思いましたし、客席が急というか、高さを感じました。
球場と言われるだけあって、また違った雰囲気の中、始球式をやりました
──横浜F・マリノスと横浜DeNAベイスターズはコラボを行なっていましたが、現役引退後に始球式のオファーが来た時の心境は?
僕でいいのかなと。何回も僕で大丈夫ですか?と聞きました(笑)。せっかくこういった素晴らしい機会をいただいたので、是非やらせてくださいと言いました
──現役時代は油物を食べないなどストックな生活を送られていましたが、引退後の食生活は変化しましたか?
「そんなに変わっていないですね。番組やテレビで揚げ物を食べる機会は増えましたが、私生活は意外と変わらないですね」
「なくても大丈夫ですし、あったら食べるんでしょうけど。中澤家の食卓も今まで通り動いているので変わらずですね」
©️CWS Brains,LTD.
──体のコンディション維持などは変化されましたか?
軽く1日2~30分ジョギングするだけですね。サッカーはほとんどやれていないですし、ジョギングして、ちょっと腹筋をするぐらいですね。筋肉がみるみる減っていっています。
(かなり実感していますか?)実感しますね。ウエストとかだいぶ細くなりました
◆ラクロス界を変えていきたい!
──テレビ出演やラクロスの指導など引退後の新しいチャレンジはいかがですか?
楽しいですね。今まで自分はサッカーしかやってこなかったですが、ラクロスというものに対してやらせていただいている部分もあり、その中で色々な新しい発見があります
サッカーでは当たり前のことがラクロス界では全く通用しないこともたくさんありました。少しずつラクロス界をサッカー界で当たり前のような、グラウンドがサッカー専用の様にラクロス専用のものがあったりとか、ラクロスの練習、その場所がクロスやボールを使ってはいけないという場所があるので、そういったところもたくさんあります
ラクロスをやりたい子供たちはたくさんいるんですが、なかなか環境が整っていなくて、どうしても諦める子がたくさんいるので、そういったところを改善していきたいなと思いますし、それにチャレンジしたいなと思います
──これから新しくチャレンジしたいことは?
今考えているのが、ラクロスの方で資格があるみたいで、指導者のテストがあるので、チャレンジしてみたいなと思います。勉強ですね
コーチというか、そういったものがあると指導する上でも、色々なことが教えられると思いますし、サッカーしか知らないので、ラクロスの基礎的な部分も含めて勉強できるんじゃないかなと。それによって子供達にもちゃんと教えることもできます。
監督がルールとかちゃんと理解しないといけないと思うので、そういったところをなくしていきたいと思います
◆横浜FMが優勝すれば「また横浜が盛り上がる」
©️J.LEAGUE
──引退されて改めて外から観た今シーズンの横浜F・マリノスは?
昨年は新しいチャレンジ、新しいサッカーをするということで色々と苦労した部分はあると思うんですが、今年は2年目ということと、やろうとしているサッカーに対してちゃんと理解している選手がたくさんいると思います
今は優勝争いをしていることもありますし、非常に良いチームになっているんじゃないかなと思います
このままマリノスのサッカーを貫いてもらって、優勝争い、優勝というものをしてもらえれば、また横浜が盛り上がるかなと思います
──Jリーグでプレーする前にブラジルでプレーされましたが、ブラジルでサッカーをする難しさはどこにありますか?
僕が行った頃はブラジルではサッカーはお金を稼ぐものであると言われていまして、日本人はお金を払ってサッカーを学びに行くということでした。お金に対する価値観が違いましたね
みんながお金を稼いで家族により良い生活をさせたいというのがサッカー。日本はそうではなく、ただプロになりたい、上手くなりたいという思いで行っていたので、サッカーに対するの想いのギャップ凄く感じました。プロになりたいということは生活がかかっているというのが、向こうで感じたことですね
──観る側の人たちの思いも違いますよね?
自分たちがお金を払って観に来ているんだから、ちゃんとした試合をしないとスタジアムから出られないぞぐらいの雰囲気で毎試合やっています
だから選手も死に物狂いでやりますし、試合で負けたりすると、家族の身の安全が関わってくるので、1試合に懸ける思いというのは日本とは全然違うかなと思います。それぐらい勝負事に対して厳しい国だと思います
◆CBに必要なのは「一対一で負けないこと」
──コパ・アメリカを戦った日本代表を観た感想は?
率直な感想は、若いんですけど堂々とプレーしているなと思います。僕の若い頃は緊張したり硬くなったりがありましたが、今の若い子はそれすらも当たり前のように、代表ですら当たり前のように堂々とプレーしているので
メンタル的には充実しているのかなと思います
──コパ・アメリカで気になった日本人選手は?
久保(建英)くんはすごく取り上げられていますので、これ以上言うこともないかと思いますし、今後またヨーロッパで活躍するプレーヤーだと思います
もう1人と言われても良い選手が多いので…若い子たちの名前をあげても大体がヨーロッパでプレーしている選手なので、これからじゃないかなと思います。今は久保くんで良いんじゃないですかね
Getty Images
──中澤さんが考える日本人センターバックに必要な事は?
色々センターバックって現代サッカーでは求められることがたくさんありますが、元々のセンターバックとして最低限やらなくてはいけないことは点を取られないこと、相手フォワードに絶対一対一で負けないということが元々やらなければいけない最低限のことだと思います
この2つの部分をしっかりと日本人CBも土台において、プラスアルファでビルドアップをするとか、良いパスを出すとか、良いシュートを打つとかという所を磨いていければと思います
特にヨーロッパでは局面での一対一が本当に大事になると思うので、そこで負けないように日々トレーニングに励んでもらえればと思います
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