【欧州4大リーグ日本人選手総括&評価】長谷部が最高評価! 半数の5選手が最低評価…
2019.05.30 22:00 Thu
欧州4大リーグの2018-19シーズンが終了しました。そこで本稿では4大リーグに所属する日本人11選手のパフォーマンスを5段階で独自に評価してみました。総括とともにご覧ください。
※★★★★★が最高、☆が最低
ヨーロッパリーグ出場試合数:14(先発:14)ゴール数:0
DFBポカール出場試合数:1(先発:1)ゴール数:0
評価: ★★★★★◆新監督の下でもリベロ定着でフル稼働
日本代表から引退し、5シーズン目を迎えたフランクフルトに捧げた今季、定位置となった3バックのセンターで抜群の存在感を示した。開幕当初こそヒュッター新監督の信頼を得られていなかったが、前任のニコ・コバチ監督同様にリベロで起用されると、チームは安定感を増し、ヨーロッパリーグでベスト4、国内ではチャンピオンズリーグ出場権争いを展開するに至り、欧州でも台風の目となった。インテリジェンス溢れるカバーリングと、最終ラインからの正確な配球で攻守に大車輪の活躍を見せた長谷部は、躍進したフランクフルトの象徴的な存在だった。
★大迫勇也[ブレーメン]
DFBポカール出場試合数:2(先発:2)ゴール数:2
評価: ★★☆☆
◆アジアカップの負傷で後半戦ゴールなし
降格したケルンからブレーメンに新天地を求めた大迫。ロシア・ワールドカップで存在感を示した大迫は勢いそのまま、伝統的に攻撃色の強いブレーメンにうまくフィットした。しかし、1月のアジアカップ参戦中に背中を痛めて長期離脱となると、4月に復帰して以降、後半戦はリーグ戦ゴールなくシーズンを終えてしまった。日本代表との両立に苦しんだが、チームが何とかヨーロッパリーグ出場権を獲得したことがせめてもの救いだった。
★原口元気[ハノーファー]
DFBポカール出場試合数:1(先発:1)ゴール数:0
評価: ★★☆☆☆
◆守備に奔走も降格
昇格に貢献したデュッセルドルフではなくハノーファーが新天地となった原口だったが、ヘルタ・ベルリン時代同様に守備に奔走する苦しいシーズンとなった。背番号10を背負ったものの、チーム力が脆弱なため、原口は守備に力を割かれることになった。時には右サイドバックでの起用もあり、ゴール前に顔を出すことは皆無な状況に。そんな状況もあって悔しいシーズンノーゴールに終わり、チームも降格している。
DFBポカール出場試合数:2(先発:2)ゴール数:1
評価: ★☆☆☆☆
◆実力不足で戦力外に
昨季のシュツットガルトに続き、同じブンデスリーガのハノーファーへのレンタル移籍となった浅野だが、結果を残せなかった。カウンター主体のチームで彼の走力が生きそうな予感もしたが、負傷も多く、肝心なところでチャンスをフイにしてしまった。結局、リーグ戦でゴールは奪えず、チームの力になることはできず、シーズン終盤は買い取る意思のないチームの意向もあって戦力外扱いとなってしまった。
★宇佐美貴史[デュッセルドルフ]
DFBポカール出場試合数:2(先発:2)ゴール数:0
評価: ★☆☆☆☆
◆1部の厚い壁
昇格に貢献したデュッセルドルフに残留した宇佐美。W杯の影響で合流が遅れたため、シーズン序盤に出場機会をもらえなかった中、宇佐美の能力を勝手知ったるフンケル監督によって前半戦終盤には出場のチャンスが巡り、一定の期待に応えて見せた。課題の守備をこなしつつ、ゴールに絡むプレーを見せていた宇佐美ではあったが、シーズン後半はパッとせず。悠々と残留を決めていたチームの中、終盤はベンチにも入れず、またも1部の厚い壁に跳ね返された格好だ。
★久保裕也[ニュルンベルク]
DFBポカール出場試合数: 1(先発: 1)ゴール数: 0
評価: ★☆☆☆☆
◆ブンデス挑戦も1ゴール
ヘントで結果を残し、ブンデスリーガの舞台に足を踏み入れた久保。ただ、これまでゴールを量産してきたスイスやベルギーとはリーグのレベルが違ったようで、わずか1ゴールに終わった。最下位に沈んだチームの中でゴール前でのプレー回数が限られる厳しさはあったが、相手に怖さを与えるプレーが少なく、脅威となっていなかった。
★吉田麻也[サウサンプトン]
FAカップ出場試合数:0
EFLカップ出場試合数:3(先発:3)ゴール数:0
評価: ★★☆☆☆
◆新監督の信頼を掴み苦境脱出
サウサンプトンでの7シーズン目はW杯での合流遅れが響き、厳しいスタートとなった。それでも、チームが結果を出せず12月にヒューズ監督が解任され、ハッセンヒュッテル監督が就任したことが吉田にとってもチームにとっても事態を好転させるキッカケとなった。新監督の就任によってスタメンの機会を増やした吉田は、チームの勝利に貢献。第28節から35節まで連続でスタメン出場を果たし、チームの最低限の目標である残留に貢献している。
★武藤嘉紀[ニューカッスル]
FAカップ出場試合数:0
EFLカップ出場試合数:1(先発:1)ゴール数:0
評価: ★☆☆☆☆
◆プレミアの壁
マインツで3シーズンを過ごした後、プレミアに活躍の場を移した武藤だったが、その壁は厚かった。守備的な戦術を敷くベニテス監督の下、個の能力で屈強な相手DFを突破しなければならず、前線で孤立する場面が目立った。結局、ユナイテッド戦で1ゴールを決めたのが唯一のハイライトとなってしまった。
★岡崎慎司[レスター・シティ]
FAカップ出場試合数:1(先発:1)ゴール数:0
EFLカップ出場試合数:3(先発:2)ゴール数:0
評価: ★☆☆☆☆
◆屈辱のノーゴールで退団へ
レスターでの4シーズン目を迎えた岡崎だったが、屈辱のノーゴールに終わってしまった。そもそもリーグ戦では先発の機会が1試合のみと、ピュエル前監督、ロジャーズ現監督の信頼を掴めなかった。結局、3年前に奇跡の優勝に貢献したレスターでのキャリアは、今季で終焉を迎えることになった。
★乾貴士[ベティス/アラベス]
ヨーロッパリーグ出場試合数:4(先発:2)ゴール数:0
コパ・デル・レイ出場試合数:2 (先発:2)ゴール数:0
評価: ★★☆☆☆
◆ベティスで不発もアラベスで復調
3シーズンを過ごしたエイバルを離れ、ベティスにステップアップした乾。だが、W杯で大活躍した姿は見せられず、ノーゴールノーアシストと期待に応えられなかった。それでも、シーズン後半にレンタルで移籍したアラベスで本来の姿を取り戻した。エイバル時代同様、守備色の強いチームで規律をもって戦った中、右サイドからアクセントを付け、EL出場権争いを展開していたチームの主力を担った。
★柴崎岳[ヘタフェ]
コパ・デル・レイ出場試合数:2(先発:1)ゴール数:0
評価: ★☆☆☆☆
◆失敗だった残留の選択
W杯での活躍により市場価値が高騰した柴崎だったが、芳しいオファーがなくヘタフェに残留する決断を下してしまった。さらにアジアカップで試合勘を取り戻したものの、クラブが放出を許さず、1シーズンを通して棒に振る結果に終わってしまった。中盤を経由しないロングボールを多用するボルダラス監督と柴崎のプレースタイルは相入れず、CL出場権争いを展開したチームの中でわずか6試合の出場と蚊帳の外に。シーズン最終盤こそ申し訳程度の出場機会がやってきたが、W杯で自信を掴んだ柴崎にとっては実にもったいない1年となってしまった。
※★★★★★が最高、☆が最低
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★長谷部誠[フランクフルト]Getty Images
ブンデスリーガ出場試合数:28(先発:28)ゴール数:0ヨーロッパリーグ出場試合数:14(先発:14)ゴール数:0
DFBポカール出場試合数:1(先発:1)ゴール数:0
評価: ★★★★★◆新監督の下でもリベロ定着でフル稼働
日本代表から引退し、5シーズン目を迎えたフランクフルトに捧げた今季、定位置となった3バックのセンターで抜群の存在感を示した。開幕当初こそヒュッター新監督の信頼を得られていなかったが、前任のニコ・コバチ監督同様にリベロで起用されると、チームは安定感を増し、ヨーロッパリーグでベスト4、国内ではチャンピオンズリーグ出場権争いを展開するに至り、欧州でも台風の目となった。インテリジェンス溢れるカバーリングと、最終ラインからの正確な配球で攻守に大車輪の活躍を見せた長谷部は、躍進したフランクフルトの象徴的な存在だった。
Getty Images
ブンデスリーガ出場試合数:21(先発:15)ゴール数:3DFBポカール出場試合数:2(先発:2)ゴール数:2
評価: ★★☆☆
◆アジアカップの負傷で後半戦ゴールなし
降格したケルンからブレーメンに新天地を求めた大迫。ロシア・ワールドカップで存在感を示した大迫は勢いそのまま、伝統的に攻撃色の強いブレーメンにうまくフィットした。しかし、1月のアジアカップ参戦中に背中を痛めて長期離脱となると、4月に復帰して以降、後半戦はリーグ戦ゴールなくシーズンを終えてしまった。日本代表との両立に苦しんだが、チームが何とかヨーロッパリーグ出場権を獲得したことがせめてもの救いだった。
★原口元気[ハノーファー]
Getty Images
ブンデスリーガ出場試合数:28(先発:22)ゴール数:0DFBポカール出場試合数:1(先発:1)ゴール数:0
評価: ★★☆☆☆
◆守備に奔走も降格
昇格に貢献したデュッセルドルフではなくハノーファーが新天地となった原口だったが、ヘルタ・ベルリン時代同様に守備に奔走する苦しいシーズンとなった。背番号10を背負ったものの、チーム力が脆弱なため、原口は守備に力を割かれることになった。時には右サイドバックでの起用もあり、ゴール前に顔を出すことは皆無な状況に。そんな状況もあって悔しいシーズンノーゴールに終わり、チームも降格している。
★浅野拓磨[ハノーファー]
Getty Images
ブンデスリーガ出場試合数:13(先発:9)ゴール数:0DFBポカール出場試合数:2(先発:2)ゴール数:1
評価: ★☆☆☆☆
◆実力不足で戦力外に
昨季のシュツットガルトに続き、同じブンデスリーガのハノーファーへのレンタル移籍となった浅野だが、結果を残せなかった。カウンター主体のチームで彼の走力が生きそうな予感もしたが、負傷も多く、肝心なところでチャンスをフイにしてしまった。結局、リーグ戦でゴールは奪えず、チームの力になることはできず、シーズン終盤は買い取る意思のないチームの意向もあって戦力外扱いとなってしまった。
★宇佐美貴史[デュッセルドルフ]
Getty Images
ブンデスリーガ出場試合数:19(先発:10)ゴール数:1DFBポカール出場試合数:2(先発:2)ゴール数:0
評価: ★☆☆☆☆
◆1部の厚い壁
昇格に貢献したデュッセルドルフに残留した宇佐美。W杯の影響で合流が遅れたため、シーズン序盤に出場機会をもらえなかった中、宇佐美の能力を勝手知ったるフンケル監督によって前半戦終盤には出場のチャンスが巡り、一定の期待に応えて見せた。課題の守備をこなしつつ、ゴールに絡むプレーを見せていた宇佐美ではあったが、シーズン後半はパッとせず。悠々と残留を決めていたチームの中、終盤はベンチにも入れず、またも1部の厚い壁に跳ね返された格好だ。
★久保裕也[ニュルンベルク]
Getty Images
ブンデスリーガ出場試合数:22(先発:15)ゴール数:1DFBポカール出場試合数: 1(先発: 1)ゴール数: 0
評価: ★☆☆☆☆
◆ブンデス挑戦も1ゴール
ヘントで結果を残し、ブンデスリーガの舞台に足を踏み入れた久保。ただ、これまでゴールを量産してきたスイスやベルギーとはリーグのレベルが違ったようで、わずか1ゴールに終わった。最下位に沈んだチームの中でゴール前でのプレー回数が限られる厳しさはあったが、相手に怖さを与えるプレーが少なく、脅威となっていなかった。
★吉田麻也[サウサンプトン]
Getty Images
プレミアリーグ出場試合数:17(先発17)ゴール数:0FAカップ出場試合数:0
EFLカップ出場試合数:3(先発:3)ゴール数:0
評価: ★★☆☆☆
◆新監督の信頼を掴み苦境脱出
サウサンプトンでの7シーズン目はW杯での合流遅れが響き、厳しいスタートとなった。それでも、チームが結果を出せず12月にヒューズ監督が解任され、ハッセンヒュッテル監督が就任したことが吉田にとってもチームにとっても事態を好転させるキッカケとなった。新監督の就任によってスタメンの機会を増やした吉田は、チームの勝利に貢献。第28節から35節まで連続でスタメン出場を果たし、チームの最低限の目標である残留に貢献している。
★武藤嘉紀[ニューカッスル]
Getty Images
プレミアリーグ出場試合数:17(先発5)ゴール数:1FAカップ出場試合数:0
EFLカップ出場試合数:1(先発:1)ゴール数:0
評価: ★☆☆☆☆
◆プレミアの壁
マインツで3シーズンを過ごした後、プレミアに活躍の場を移した武藤だったが、その壁は厚かった。守備的な戦術を敷くベニテス監督の下、個の能力で屈強な相手DFを突破しなければならず、前線で孤立する場面が目立った。結局、ユナイテッド戦で1ゴールを決めたのが唯一のハイライトとなってしまった。
★岡崎慎司[レスター・シティ]
Getty Images
プレミアリーグ出場試合数:21(先発1)ゴール数:0FAカップ出場試合数:1(先発:1)ゴール数:0
EFLカップ出場試合数:3(先発:2)ゴール数:0
評価: ★☆☆☆☆
◆屈辱のノーゴールで退団へ
レスターでの4シーズン目を迎えた岡崎だったが、屈辱のノーゴールに終わってしまった。そもそもリーグ戦では先発の機会が1試合のみと、ピュエル前監督、ロジャーズ現監督の信頼を掴めなかった。結局、3年前に奇跡の優勝に貢献したレスターでのキャリアは、今季で終焉を迎えることになった。
★乾貴士[ベティス/アラベス]
Getty Images
リーガエスパニョーラ出場試合数:20(先発:15)ゴール数:2ヨーロッパリーグ出場試合数:4(先発:2)ゴール数:0
コパ・デル・レイ出場試合数:2 (先発:2)ゴール数:0
評価: ★★☆☆☆
◆ベティスで不発もアラベスで復調
3シーズンを過ごしたエイバルを離れ、ベティスにステップアップした乾。だが、W杯で大活躍した姿は見せられず、ノーゴールノーアシストと期待に応えられなかった。それでも、シーズン後半にレンタルで移籍したアラベスで本来の姿を取り戻した。エイバル時代同様、守備色の強いチームで規律をもって戦った中、右サイドからアクセントを付け、EL出場権争いを展開していたチームの主力を担った。
★柴崎岳[ヘタフェ]
Getty Images
リーガエスパニョーラ出場試合数:6(先発:5)ゴール数:0コパ・デル・レイ出場試合数:2(先発:1)ゴール数:0
評価: ★☆☆☆☆
◆失敗だった残留の選択
W杯での活躍により市場価値が高騰した柴崎だったが、芳しいオファーがなくヘタフェに残留する決断を下してしまった。さらにアジアカップで試合勘を取り戻したものの、クラブが放出を許さず、1シーズンを通して棒に振る結果に終わってしまった。中盤を経由しないロングボールを多用するボルダラス監督と柴崎のプレースタイルは相入れず、CL出場権争いを展開したチームの中でわずか6試合の出場と蚊帳の外に。シーズン最終盤こそ申し訳程度の出場機会がやってきたが、W杯で自信を掴んだ柴崎にとっては実にもったいない1年となってしまった。
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【2024-25前半戦ブンデスリーガ総括】超WS選出の最優秀選手はマーモウシュ
2024-25シーズンのブンデスリーガ前半戦が15日に終了した。コンパニ新監督の下、バイエルンがドイツの盟主に相応しい強さを取り戻している。そして連覇を狙うレバークーゼンも尻上がりに調子を上げて昨季の状態に近づき、後半戦にかけては両雄による熾烈な優勝争いが繰り広げられそうな予感だ。一方でドルトムントが低迷し、CLで振るわないライプツィヒはここまで4位に付けている。 ◆コンパニ監督の予想を上回る手腕~首位バイエルン(勝ち点42)~ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2025/get20250114_10_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> メガクラブの監督未経験だった不安は杞憂に終わった。グアルディオラ監督の系譜を継ぐコンパニ監督が自チームのスター選手相手にも物怖じせず十分な手腕を発揮し、マイスターシャーレ奪還を狙える強度の高いチームに仕上げた。日本人としてはDF伊藤洋輝の長期離脱は残念だったが、新戦力FWオリーズが早々にチームにフィットし、攻撃陣を活性化させた。FWケインも今季も安定した得点力を発揮した中、不安視されたセンターバックではアスリート系コンビのDFウパメカノとDFキム・ミンジェがそのフィジカルを駆使して強みに変えてしまった。健全な競争力の下、腐る選手が出ていないのもコンパニ監督の手腕が優れていることを示す要素だった。 ◆尻上がりで連覇視野~2位レバークーゼン(勝ち点38)~ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2025/get20250114_10_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> シャビ・アロンソ監督の下で連覇を目指した今季、戦力面での大きな上積みなく臨んだ中、昨季のような勢いを出しきれない難しさを感じる序盤戦だった。CLとの過密日程による疲弊が最たる要因だったかと思われるが、昨季とは打って変わって終盤の失点で勝ち点を落とすような試合が目立ってしまった。それでもシーズンが進むにつれて昨季を彷彿とさせる勝負強さをしっかりと取り戻した辺りはシャビ・アロンソ監督の手腕の見事なところ。絶対的得点源のFWボニフェイスやFWアドリの長期離脱があってもカバーできてしまう選手層をシャビ・アロンソ監督が生み出しており、前半戦を終えて十分に連覇を狙える位置に付けている。 ◆CLでの不振とは裏腹に~4位ライプツィヒ(勝ち点30)~ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2025/get20250114_10_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> MFダニ・オルモがバルセロナへ帰還した中、CLではまさかの6連敗と振るわなかったライプツィヒ。ただ、ブンデスリーガでは安定した力を示し、ここまで4位。来季のCL出場が元々現実的な目標だったためまずまずの結果だと言える。 ◆チェイス・アンリの進化に注目~5位シュツットガルト(勝ち点29)~ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2025/get20250114_10_tw6.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> ヘーネス監督の手腕でCL出場を勝ち取ったシュツットガルト。ギラシーを始め、伊藤、DFアントンと主力が去ってしまった中、CLの負担も大きかったが、ブンデスリーガではここまで5位と十分な位置に付けている。そして、日本人としては過密日程によりトップチームデビューを飾ったDFチェイス・アンリの出番が劇的に増え、急速な進化を遂げている現状に感謝したいところ。後半戦もチェイス・アンリの成長から目が離せない。 ◆シャヒンを監督に昇格も~10位ドルトムント(勝ち点25)~ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2025/get20250114_10_tw5.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> アシスタントコーチだったシャヒンを監督に昇格させて迎えた新シーズン。ホームでは圧倒的な強さを見せ付けたが、アウェイで力を発揮できず勝ち点を伸ばしきれなかった。負傷がちだったFWギラシーもまだまだ本調子ではなく実力を発揮しきれていないが、後半戦で巻き返しとなるか。 ◆スキャンダル起こした佐野が名誉挽回の大活躍~日本人前半戦総括~ <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2025/get20250114_10_tw7.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 開幕前には性スキャンダルを起こし、キャリア終焉の可能性まであったマインツのMF佐野海舟。しかしその佐野が前半戦を終えてブンデスリーガで最も活躍した日本人選手となったのは誰も予想できないことだった。今やマインツに欠かせない戦力として認識され、そればかりかブンデスリーガ屈指のボランチとしての評価も得ている。代表復帰の可能性は限りなく低いものと思われるが、ブンデスリーガで鍛錬を重ねることが裏切ってしまった人たちへの報いとなる。 ブンデスリーガで十分なキャリアを積んでいるフライブルクのMF堂安律、ボルシアMGのDF板倉滉に関しては昨季までと変わらない安定したプレーを継続。チームに欠かせない戦力としての地位を確立している。 また、チームと共に昇格したホルシュタイン・キールのFW町野修斗は開幕から6試合で4ゴールとスタートダッシュに成功。そこから10試合ゴールから見放されチーム共々低空飛行となったが、2024年最終戦のアウグスブルク戦で2ゴール2アシストの大活躍を見せた。 一方でブンデスリーガ初挑戦のボーフムMF三好康児はチーム共々苦戦。第10節レバークーゼン戦で初ゴールを記録したが、第14節ウニオン・ベルリン戦で一発退場するなど苦い前半戦となっている。 【最優秀選手&監督】 ★最優秀選手 ◆FWオマル・マーモウシュ(フランクフルト) <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2025/get20250114_10_tw8.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> FWサラーに次ぐエジプトから新たなスター選手が誕生の予感だ。昨季移籍したフランクフルトで点取り屋としての才能が開花し始めたマーモウシュ。昨季の12ゴールを既に上回り15ゴールを挙げている。抜群のスピードと打開力で単騎でゴールを奪えてしまう正にサラーのような存在。この活躍を受けてマンチェスター・シティが獲得に乗り出しているが、後半戦もフランクフルトで戦うことになるか。 ★最優秀監督 ◆ヴァンサン・コンパニ(バイエルン) <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2025/get20250114_10_tw9.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 昨季ブンデスリーガ12連覇を阻まれ、そのまま競争力が落ちても不思議ではなかった中、レバークーゼンを抑えて首位ターンができたのはコンパニ監督の手腕に他ならない。バーンリーではプレミアリーグ昇格に成功したものの、残留を果たせなかった中、メガクラブのバイエルンでここまで十分な手腕を発揮している。 【期待以上】 ★チーム ◆フランクフルト <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2025/get20250114_10_tw10.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> チーム最大の武器となったマーモウシュを存分に生かす堅守速攻スタイルで躍進。父のクラウス・トップメラー同様、ディノも名将への道を歩むことになりそうだ。 ★選手 FWヨナタン・ブルカルト(マインツ) <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2025/get20250114_10_tw11.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> ケイン、マーモウシュに次ぐ12ゴールと覚醒。昨季8ゴール、2021-22シーズンに記録した11ゴールを既に更新し、佐野と共に躍進マインツを象徴する存在だ。 【期待外れ】 ★チーム ◆ドルトムント <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2025/get20250114_10_tw12.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> 唯一FWバイノー=ギテンスが一人気を吐いていたが、バイエルン、レバークーゼンと共に優勝争いを繰り広げなければならない立ち位置の中、10位と低迷した。クラブのレジェンドであるシャヒン監督は今季終了まで持つか。 ★選手 ◆DF伊藤洋輝(バイエルン) <div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/800/img/2025/get20250114_10_tw13.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div> ケガのため仕方ないところだが、期待が大きかったことも含めて苦渋の選出。全休となってしまった前半戦の鬱憤を晴らすべく後半戦は挽回としたい。 2025.01.16 18:00 Thu5