リッピ氏が中国代表監督に再任! 今年1月末に退任もわずか4カ月で復帰
2019.05.24 13:00 Fri
中国サッカー協会(CFA)は24日、今年1月まで中国代表を率いていたマルチェロ・リッピ監督(71)の再任を発表した。
1995-96シーズンにユベントスでチャンピオンズリーグを制したほか、2006年のドイツ・ワールドカップ(W杯)でイタリア代表を優勝に導いた実績を誇るリッピ監督。2012年から広州恒大の指揮を執り、2016年10月から中国代表監督に就任した。だが、今年1月に開催されたAFCアジアカップ2019終了後の契約満了をもって退任を発表していた。
その後、中国代表は広州恒大を率いるファビオ・カンナヴァーロ監督(45)が兼任という形で3月に行われたチャイナカップのタイ代表戦、ウズベキスタン代表戦(いずれも0-1で敗戦)を率いたが、先月に辞任を発表していた。
そして、空位となっていた中国代表の新指揮官に就任したのは、一時監督業勇退も囁かれていたリッピ監督となった。なお、リッピ監督第二次政権の任期は2022年カタールW杯までとなっており、来月に行われるフィリピン代表、タジキスタン代表との国際親善試合で再スタートを切ることになる。
1995-96シーズンにユベントスでチャンピオンズリーグを制したほか、2006年のドイツ・ワールドカップ(W杯)でイタリア代表を優勝に導いた実績を誇るリッピ監督。2012年から広州恒大の指揮を執り、2016年10月から中国代表監督に就任した。だが、今年1月に開催されたAFCアジアカップ2019終了後の契約満了をもって退任を発表していた。
その後、中国代表は広州恒大を率いるファビオ・カンナヴァーロ監督(45)が兼任という形で3月に行われたチャイナカップのタイ代表戦、ウズベキスタン代表戦(いずれも0-1で敗戦)を率いたが、先月に辞任を発表していた。
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ACL2度優勝、“広州恒大”としてアジア席巻した広州FCがチーム解散を発表…親会社の巨額負債の影響でプロリーグの資格を得られず
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