鹿島が令和快勝スタート! 土居、安部、安西の一撃で清水撃破《J1》

明治安田生命J1リーグ第10節が3日に県立カシマサッカースタジアムで行われ、鹿島アントラーズが清水エスパルスに3-0で勝利した。

9位鹿島は、ケガから復帰のチョン・スンヒョンがベンチ入り。古巣戦の白崎が3試合連続のスタメン入りを果たした。14位清水は不整脈からの復帰ということもあり、途中出場が続いたドウグラスがついに先発メンバー入りした。

開始数十秒で北川が町田に倒され、バイタルエリア左の位置で清水にFKのチャンスが巡ってくると、キッカーの中村慶太が直接FK。ゴールラインを割ったように見えたが、ぎりぎりのところでGKクォン・スンテに弾かれ、先制とはならない。
疑惑めいた判定もあり、立ち上がりの失点を凌いだ鹿島は10分、安西とのワンツーで左サイドを攻略した白崎がボックス左からゴール前に低い弾道のクロス。DFに当たったこぼれ球を土居が冷静に押し込み、ホームの鹿島が先制に成功する。

劣勢の清水は鹿島に追加点を許さず、反撃に転じるが、前半終了間際にヘナト・アウグストが河井と負傷交代。迎えた後半も果敢な攻撃を繰り出したが、バランスを保ち続ける鹿島の堅実な守りを崩し切れず、なかなか同点に追いつけない。すると、68分に金子と飯田の交代に動いた直後、ボックス右のレアンドロが折り返したボールにファーサイドから反応した安部がワンタッチ。64分に白崎に代わってピッチに立った安部のシーズン初ゴールにより、鹿島が清水を引き離す。

攻撃の手を緩めない鹿島は続く72分、安部がバイタルエリア左から右足ミドルシュートで強襲。GK六反の弾いたボールが伊藤に当たり、ボックス左に流れたところを安西が冷静に押し込み、鹿島が試合の行方を決定づける3点目を手にした。

連続失点で窮地の清水は残る交代カードでドウグラスを下げて鄭大世をピッチに送り込むが、接戦の戦況を脱した鹿島が主導権を握り続け、「令和」快勝スタートで2試合ぶり白星。清水は2試合連続無得点&複数失点で2連敗となった。