【CLプレビュー】驚異のヤングタレント軍団迎え撃つ満身創痍のスパーズに秘策は?《トッテナムvsアヤックス》

2019.04.30 12:00 Tue
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チャンピオンズリーグ(CL)準決勝1stレグ、トッテナムvsアヤックスが日本時間30日28:00にトッテナム・ホットスパー・スタジアムでキックオフされる。準々決勝でそれぞれマンチェスター・シティ、ユベントスの優勝候補を撃破したアウトサイダー同士による、注目の初戦だ。

第2戦最終盤のVAR判定が勝敗に大きな影響を与えたマンチェスター・シティとの壮絶な同国対決を、2戦合計4-4で並ぶもアウェイゴールの差で上回りCLへの名称変更後初となるベスト4進出を果たしたトッテナム。しかし、度重なる負傷者と過密日程に悩まされるチームは、準々決勝後のリーグ戦ではブライトン戦こそ辛勝もシティ、ウェストハムにいずれも0-1で敗戦。ライバルの躓きによって3位を維持しているが、残り2試合も全く油断できない状況だ。また、ウェストハム戦では公式戦5戦目にして新スタジアムでの初失点、初黒星を喫しており、ホームアドバンテージという部分でやや不安を残すところだ。

一方、準々決勝では“CL男”のFWクリスティアーノ・ロナウドを擁するユベントスを相手に2戦合計3-2のスコアで競り勝ち、1996-97シーズン以来の準決勝進出を果たした。特筆すべきはそのプレー内容で“弱者の戦い”によるジャイアントキリングではなく前ラウンドのレアル・マドリー戦を含め、いずれも真っ向勝負で上回って勝ち切っている。その驚異のヤングタレント軍団は、同勝ち点で並ぶPSVとの熾烈なエールディビジ優勝争いにおいても準々決勝後のフローニンヘン戦、直近のフィテッセ戦をいずれも勝利で飾って好調を維持。また、今回のトッテナム戦に向けてはエールディビジ復権を願うリーグ側の計らいによって、先週末に開催予定だった第33節全試合が最終節後の5月15日に延期されており、中2日で戦うホームチームに対して中6日で戦えるという大きなアドバンテージを得ている。
なお、両チームの通算対戦成績はトッテナムの2勝0敗だ。1981-82シーズンのカップ・ウィナーズ・カップでの対戦ではトッテナムがホームで3-0、アウェイで3-1といずれも快勝している。当時のトッテナムにはJリーグ4クラブで指揮を執ったことでも知られるオズワルド・アルディレス氏が在籍し、同対戦でもゴールを決めている。

◆トッテナム◆
【3-5-2】

▽トッテナム予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.
GK:ロリス
DF:アルデルヴァイレルト、ダビンソン・サンチェス、ヴェルトンゲン
MF:トリッピアー、ダイアー、ワニャマ、ローズ
MF:エリクセン
FW:ルーカス・モウラ、デレ・アリ
負傷者:DFヴェルトンゲン、オーリエ、MFラメラ、ウィンクス、ムサ・シソコ、FWケイン
出場停止者:FWソン・フンミン、ヤンセン(登録外)
累積警告によってソン・フンミンが出場停止となり、登録メンバー外のヤンセンも起用できない。負傷者に関してはオーリエ、ラメラ、ウィンクス、ケインの4選手の欠場が確定。その一方で、練習復帰したヴェルトンゲン、シソコに関しては間に合う可能性がある。

システムに関しては[3-5-2(3-4-3)]、[4-3-1-2]、[4-2-3-1]の3通りの可能性がある。ケインやソン・フンミンらの不在で攻撃のオプションが皆無の状況を考えれば、ジョレンテとルーカスの同時起用は考えにくくどちらを起用するかによってシステムを使い分けることになりそうだ。

さらに気がかりなのは過密日程による蓄積疲労だ。直近のウェストハム戦はその兆候が顕著に出ており、シティとの初戦のように[4-2-3-1]で前から嵌めに行く戦いを選択するリスクは大きそうだ。そのため、5バック気味の守備的な布陣でアウェイゴールを与えない戦い方がベターと思われるが、勇猛果敢な指揮官の選択はいかに…。

◆アヤックス◆
【4-3-3】

▽アヤックス予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.
GK:オナナ
DF:マズラウィ、デ・リフト、ブリント、タグリアフィコ
MF:シェーネ、ファン・デ・ベーク、フレンキー・デ・ヨング
FW:ジイェフ、タディッチ、ネレス
負傷者:DFマズラウィ
出場停止者:なし

出場停止者はいない。負傷者に関しては練習復帰したばかりのマズラウィに欠場の可能性があるものの、それ以外の主力に離脱者はいない。

スタメンに関してはマズラウィが間に合わない場合、フェルトマンが代役を担う以外、レアル・マドリー、ユベントスを撃破した主力メンバーが揃うはずだ。

★注目選手
◆トッテナム:MFクリスティアン・エリクセン
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トッテナムの注目プレーヤーはアヤックスOB4人衆のうちの1人、エリクセンだ。前述のように両クラブは38年ぶりと久々の対戦となるが、トッテナムにはヴェルトンゲン、アルデルヴァイレルト、D・サンチェス、エリクセンとアヤックス在籍経験のある選手が主力に並ぶ。その中でヴェルトンゲンを追いかける形で2013年に加入したエリクセンは、今回対峙する新たな黄金世代以前でアカデミーが育て上げた最高傑作との呼び声が高い。(キャリア最初期は母国オーデンセ)

その最高傑作である27歳のデンマーク代表MFは、今回の一戦でエースFWケイン、ソン・フンミン、ウィンクスら絶対的な主力不在の中、デレ・アリやルーカスと共にフィニッシュとゲームメークという2つの重要な仕事を担う。アヤックス時代の同僚ブリントや代表での相棒シェーネと、逞しい後輩たちを相手にチームを勝利に導く仕事を果たせるか。とりわけ、ファン・デ・ベークとのマッチアップは試合のカギを握りそうだ。

◆アヤックス:FWドウシャン・タディッチ
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アヤックスの注目プレーヤーはブリントと共にイングランド凱旋となるタディッチだ。今季のCL大躍進の中心は若きキャプテンのデ・リフトやF・デ・ヨング、ネレスやファン・デ・ベーク、オナナといった10代後半から20代前半の若手の逸材たちだが、その逸材をうまく生かしているのが、29歳のブリント、シェーネ、タディッチの30代コンビだ。とりわけ、今夏サウサンプトンからオランダに復帰したタディッチの活躍ぶりは異次元だ。

これまでは左ウイングやトップ下を主戦場に、高精度の左足とバルカン半島出身の選手らしいテクニックを生かしたチャンスメークが特長だったが、センターフォワードに据えられた今季はリーグ戦24ゴール、CL6ゴールと驚異的な決定力を誇る。レフティ3人が並ぶ3トップの中、広い視野とボールのオン・オフに限らず賢い動き出しが光り、味方を生かすだけでなく生かされるプレーを新たなレパートリーに加えた印象だ。今回の一戦ではセインツ時代の元同僚アルデルヴァイレルトらプレミア屈指の守備力を誇るスパーズ守備陣を相手に、周囲のアタッカーをうまくリードしながら自身も決定的な仕事を果たしたい。

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