ナポリがローマを4発粉砕! 連敗のローマはCL圏接近に失敗…《セリエA》

セリエA第29節、ローマvsナポリが3月31日に行われ、1-4でナポリが完勝した。代表ウィーク前に行われた前節SPAL戦を低調な内容で1-2と敗れ、ラニエリ体制2戦目で早くも黒星が付いた5位ローマ(勝ち点47)は、チャンピオンズリーグ出場圏内の4位ミランを4ポイント差で追う中、腹部に軽い負傷を抱えるザニオーロがベンチスタートとなった一方、デ・ロッシやマノラス、コラロフといった主力が負傷から復帰し、スタメンとなった。対するナポリ(勝ち点60)は前節ウディネーゼ戦を一時2点のリードを追いつかれながらも4-2と勝ち切り、2位の座を死守。インシーニェが再度負傷してしまったが、インフルエンザにかかっていたファビアン・ルイスが先発に名を連ねた。
試合は開始2分、チーム状態そのままナポリが一気に先制する。ヴェルディの浮き球パスをボックス左で受けたミリクが見事なトラップから左足を振り抜き、豪快にネットを揺らした。

先制後も鋭い寄せでローマのビルドアップを寸断するナポリが押し込む展開が続く中、31分に追加点のチャンス。右サイドのスペースをメルテンスが突いてクロス。フリーのヴェルディが合わせたが、GKオルセンのファインセーブに阻まれた。さらに36分、スルーパスを受けてボックス左に侵入したメルテンスがラストパスを送り、ミリクがネットを揺らすも、その前にオフサイドがあったとしてノーゴールとなった。

何もできずにいた劣勢のローマだったが、前半終了間際に値千金のPKを獲得する。エンゾンジのヘッドでの落としに反応したゴールエリア右のシックがGKメレトに倒された。これをペロッティが決めて1-1で前半を終えた。

しかし迎えた後半開始5分、ナポリがあっさり勝ち越しに成功する。ボックス右からのカジェホンの鋭いクロスボールをGKオルセンがキャッチできず、ファーサイドのメルテンスが難なく押し込んだ。

さらに54分、ロングカウンターからナポリが決定的な3点目を挙げる。左サイドをマリオ・ルイが持ち上がってクロス。ボックス中央のヴェルディが確実にシュートを流し込んだ。

3-1としたナポリは左ヒザを負傷したメルテンスがプレー続行不可能となり、ウナスを投入する。一方のローマはシックに代えてザニオーロを投入した。

すると73分、ローマに反撃のチャンス。クリスタンテのミドルシュートがGKメレトを強襲し、ルーズボールにエンゾンジがヘッド。だが、バーに直撃した。

結局、81分にCKの流れから途中出場のユネスもゴールを決めたナポリがローマを粉砕。2位を堅守し、敗れたローマは4位ミランに迫ることができなかった。