アーセナル、“トルコのディバラ”獲得は困難? ミラン視察にスカウト派遣
2019.03.13 18:03 Wed
アーセナルが、ローマに所属するトルコ代表FWジェンギズ・ウンデル(21)を逃した場合の補強プランを用意しているようだ。イギリス『サン』が伝えている。
2017年夏にトルコのイスタンブール・バシャクシェヒルからローマに加入したジェンギズは、“トルコのディバラ”とも評され、昨シーズンは加入1年目ながらセリエA26試合に出場し7ゴール1アシストを記録。1月27日のセリエA第21節アタランタ戦以降はケガで欠場しているが、今シーズンもここまでリーグ戦18試合3ゴール6アシストを記録している。
攻撃の強化を掲げているアーセナルは、今冬にも獲得に動いていたことが報じられたジェンギズをトップターゲットに設定しているという。しかし、その逸材は他にも複数のビッグクラブから関心を集めており、今夏の補強予算が4000万ポンド(約59億円)程度と報じられているアーセナルにとっては困難な取引かもしれない。
そして、ジェンギズ獲得に失敗した場合に備えて、今シーズン公式戦30試合6ゴール7アシストを記録しているミランのスペイン代表FWスソ(25)の状態も、アーセナルは見守っているという。イタリア人ジャーナリストのニコロ・スキーラ氏によれば、月2回ほどの頻度でスカウトを派遣しているとのことだ。直近では、3月9日のセリエA第27節キエーボvsミランに視察が来ていたことが漏らされている。
また、今夏の補強資金が乏しいにもかかわらず、攻撃陣の他にアーセナルがディフェンダーと今シーズン限りで現役を引退するGKペトロ・チェフの後釜の獲得も目指すことも、伝えられている。
2017年夏にトルコのイスタンブール・バシャクシェヒルからローマに加入したジェンギズは、“トルコのディバラ”とも評され、昨シーズンは加入1年目ながらセリエA26試合に出場し7ゴール1アシストを記録。1月27日のセリエA第21節アタランタ戦以降はケガで欠場しているが、今シーズンもここまでリーグ戦18試合3ゴール6アシストを記録している。
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