コレア躍動に堅守発揮のラツィオがローマを3発粉砕! 公式戦10戦ぶり複数得点で5戦ぶりの白星《セリエA》
2019.03.03 06:34 Sun
セリエA第26節、ラツィオvsローマによる“デルビー・デッラ・カピターレ”が2日にスタディオ・オリンピコで行われ、ホーム扱いのラツィオが3-0で快勝した。
直近の公式戦4戦未勝利の6位ラツィオ(勝ち点38)と、公式戦4連勝中の5位ローマ(勝ち点44)による、今季2度目の首都決戦。
新年に入って得点力不足に苦しむラツィオは直近のコッパ・イタリア準決勝1stレグのミラン戦を0-0で終えて連敗を「3」でストップも、停滞感は否めない。そのミラン戦から中2日開催のローマ戦に向けては先発4人を変更。パトリック、ロムロ、パローロ、軽傷を抱えるエースFWインモービレに代えてラドゥ、マルシッチ、ルイス・アルベルト、カイセドを起用した。
一方、ローマは新年に入って自慢の攻撃力を武器に7勝1敗2分けの好成績を収めている。ただ、直近のセリエAではボローニャ、フロジノーネという格下相手に大苦戦の末に薄氷の連勝を飾っている。来週ミッドウィークにチャンピオンズリーグ(CL)でポルトとのリターンマッチを控える中、前節フロジノーネ戦から先発5人を変更。コンディション不良のマノラスに代わってファン・ジェズスを起用したほか、フロレンツィ、ザニオーロら主力が復帰した。
立ち上がりからボールを保持するアウェイのローマに対して狙いどころを定めたプレスで応戦するラツィオは、アンカーのデ・ロッシの脇のスペースを2トップと2人のインサイドハーフが効果的に使いながら攻撃を展開する。
立ち上がりから押し込まれる流れの中で先制点を許したローマはすぐさま反撃を試みるが、ハイプレスとミドルプレスを効果的に織り交ぜたラツィオの老獪な守備を前にビルドアップがままならず。焦りとイラ立ちからイージーミスも目立つ苦境に陥る。それでも、23分には右サイドで見事なボールキープを見せたザニオーロからボールを引き取ったジェコが、ペナルティアーク付近でうまくDFを外して右足のシュートを左隅に飛ばすが、これは相手GKストラコシャの好守に遭う。
この決定機をキッカケに徐々にリズムを掴んだローマは右サイドバックのフロレンツィの攻撃参加から幾度か良い形を作り出すが、高い集中力を保つ相手守備陣を脅かすまでには至らず。ハーフタイムにかけては一進一退の攻防が続いたが、ラツィオペースのまま1-0で試合は折り返すことになった。
互いに選手交代なしで後半に臨んだものの、ゴールが欲しいローマは[4-3-3]からペッレグリーニをトップ下に上げた[4-2-3-1]の布陣に変更。このシステム変更でビルドアップを改善したローマは、前半機能しつつあった右サイドを起点に良い形の仕掛けを増やしていく。
さらに60分過ぎにはそ径部を痛めたザニオーロに代えてペロッティ、66分にはデ・ロッシを下げてパストーレを投入。選手の立ち位置を入れ替えながらゴールを目指す。67分にはボックス手前で前を向いたフロレンツィが右足を一閃。強烈な無回転シュートが枠を捉えるが、これはGKストラコシャが圧巻のワンハンドセーブではじき出す。さらに、このプレーで得た左CKの流れでジェコの折り返しをパストーレがボレーで合わすが、枠の右に外してしまう。
一方、後半に入って守勢が続くラツィオは殊勲のカイセドに代えて切り札インモービレを投入すると、73分には貴重な追加点が生まれる。背後のスペースに飛び出したコレアがDFファシオに走り勝ってボックス内に侵入すると、ファシオに後ろから倒されてPKを獲得。これをインモービレがきっちり左隅へ決めた。
この2点目で大きく勝利に近づいたラツィオはL・アルベルトに代えてパローロ、2ゴールに絡んだコレアに代えてパローロを続けてピッチに送り出して試合を締めに掛かる。焦ってミスが目立つローマを尻目に淡々と時間を進めていく中、89分にはカタルディの見事なミドルシュートまで決まってダメ押しの3点目を奪う。
その後、コラロフがデルビー名物の退場者となり数的不利まで背負ったローマは最後まで一矢報いることができぬまま試合はタイムアップ。公式戦10戦ぶりの複数得点を奪い、宿敵ローマを完膚なきまでに粉砕したラツィオが公式戦5試合ぶりの白星を手にした。一方、低調な内容でデルビー完敗のローマは6日のCLポルト戦に大きな不安を抱かせる敗戦となった。
直近の公式戦4戦未勝利の6位ラツィオ(勝ち点38)と、公式戦4連勝中の5位ローマ(勝ち点44)による、今季2度目の首都決戦。
新年に入って得点力不足に苦しむラツィオは直近のコッパ・イタリア準決勝1stレグのミラン戦を0-0で終えて連敗を「3」でストップも、停滞感は否めない。そのミラン戦から中2日開催のローマ戦に向けては先発4人を変更。パトリック、ロムロ、パローロ、軽傷を抱えるエースFWインモービレに代えてラドゥ、マルシッチ、ルイス・アルベルト、カイセドを起用した。
立ち上がりからボールを保持するアウェイのローマに対して狙いどころを定めたプレスで応戦するラツィオは、アンカーのデ・ロッシの脇のスペースを2トップと2人のインサイドハーフが効果的に使いながら攻撃を展開する。
幾度か良い形でショートカウンターを仕掛けていくと、12分に先制点を奪う。左のハーフスペースでボールを引き出したコレアがそのままボックス付近まで運んで2センターバックの間を抜く絶妙なスルーパス。うまくDFファン・ジェズスの背後から飛び出したカイセドがボックス左でGKオルセンまでかわして無人のゴールへ流し込んだ。
立ち上がりから押し込まれる流れの中で先制点を許したローマはすぐさま反撃を試みるが、ハイプレスとミドルプレスを効果的に織り交ぜたラツィオの老獪な守備を前にビルドアップがままならず。焦りとイラ立ちからイージーミスも目立つ苦境に陥る。それでも、23分には右サイドで見事なボールキープを見せたザニオーロからボールを引き取ったジェコが、ペナルティアーク付近でうまくDFを外して右足のシュートを左隅に飛ばすが、これは相手GKストラコシャの好守に遭う。
この決定機をキッカケに徐々にリズムを掴んだローマは右サイドバックのフロレンツィの攻撃参加から幾度か良い形を作り出すが、高い集中力を保つ相手守備陣を脅かすまでには至らず。ハーフタイムにかけては一進一退の攻防が続いたが、ラツィオペースのまま1-0で試合は折り返すことになった。
互いに選手交代なしで後半に臨んだものの、ゴールが欲しいローマは[4-3-3]からペッレグリーニをトップ下に上げた[4-2-3-1]の布陣に変更。このシステム変更でビルドアップを改善したローマは、前半機能しつつあった右サイドを起点に良い形の仕掛けを増やしていく。
さらに60分過ぎにはそ径部を痛めたザニオーロに代えてペロッティ、66分にはデ・ロッシを下げてパストーレを投入。選手の立ち位置を入れ替えながらゴールを目指す。67分にはボックス手前で前を向いたフロレンツィが右足を一閃。強烈な無回転シュートが枠を捉えるが、これはGKストラコシャが圧巻のワンハンドセーブではじき出す。さらに、このプレーで得た左CKの流れでジェコの折り返しをパストーレがボレーで合わすが、枠の右に外してしまう。
一方、後半に入って守勢が続くラツィオは殊勲のカイセドに代えて切り札インモービレを投入すると、73分には貴重な追加点が生まれる。背後のスペースに飛び出したコレアがDFファシオに走り勝ってボックス内に侵入すると、ファシオに後ろから倒されてPKを獲得。これをインモービレがきっちり左隅へ決めた。
この2点目で大きく勝利に近づいたラツィオはL・アルベルトに代えてパローロ、2ゴールに絡んだコレアに代えてパローロを続けてピッチに送り出して試合を締めに掛かる。焦ってミスが目立つローマを尻目に淡々と時間を進めていく中、89分にはカタルディの見事なミドルシュートまで決まってダメ押しの3点目を奪う。
その後、コラロフがデルビー名物の退場者となり数的不利まで背負ったローマは最後まで一矢報いることができぬまま試合はタイムアップ。公式戦10戦ぶりの複数得点を奪い、宿敵ローマを完膚なきまでに粉砕したラツィオが公式戦5試合ぶりの白星を手にした。一方、低調な内容でデルビー完敗のローマは6日のCLポルト戦に大きな不安を抱かせる敗戦となった。
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