バルサ、メッシの8戦連発の2Gで追いつくもバレンシアとドロー…リーガ連勝が「8」でストップ《リーガエスパニョーラ》

2019.02.03 04:40 Sun
Getty Images
リーガエスパニョーラ第22節、バルセロナvsバレンシアが2日にカンプ・ノウで行われ、2-2のドローに終わった。

首位のバルセロナ(勝ち点49)と7位のバレンシア(勝ち点29)の一戦。

前節、ジローナを破ったバルセロナはバルベルデ体制で最長となるリーガ8連勝を達成。さらに、ミッドウィークに行われたコパ・デル・レイ準々決勝ではセビージャ相手に6-1の快勝を収め、0-2で敗れた1stレグから見事な逆転劇をみせ、ベスト4進出を果たした。そして、勢いにのる首位チームはこの一戦に向けて先発5人を変更。出場停止のブスケッツに代えてアレーニャを起用したほか、ジョルディ・アルバをベンチに置きセルジ・ロベルトを左サイドバックで起用。3トップは変わらずメッシ、スアレス、コウチーニョの並びとなった。
対するバレンシアも勢いではバルセロナに劣らない。前節のビジャレアル戦を3-0の快勝で飾りリーガで2連勝を達成すると、ヘタフェとのコパでは0-1で敗れた1stレグからの逆転を目指す中、後半アディショナルタイムの劇的な2ゴールによって“メスタージャの奇跡”を起こして逆転での4強進出を決めた。バルセロナ同様にターンオーバーを行い、コパでハットトリックのロドリゴ・モレノの相棒はガメイロが務めた。

立ち上がりからエンジン全開のバレンシアがいきなりバルセロナゴールに襲い掛かる。開始2分にパレホがファーストシュートを放つと、直後にはカウンターから連続決定機。ボックス中央のパレホがヴァスの右からの折り返しをダイレクトシュート。これがGKテア・シュテーゲンのセーブに遭うと、ゴール左でこぼれ球に反応したチェリシェフがすかさず左足を振り抜くが、これは右ポストを叩いた。
冷や汗をかく立ち上がりとなったバルセロナだが、時間の経過と共に試合をコントロールしていく。メッシやコウチーニョのキープ力を生かして両サイドバックが高い位置で攻撃に絡むと、この流れからメッシやネウソン・セメド、コウチーニョとボックス付近でフィニッシュシーンを作っていく。

徐々に試合の流れがホームチームに傾きつつあったが、バレンシア得意のカウンターが炸裂する。24分、自陣ボックス付近でパレホがメッシからボールを奪ってロングカウンターに転じると、アンカー脇のスペースで縦パスを引き出したロドリゴがそのまま中央を持ち上がりDFと駆け引きしたガメイロにラストパスを通す。ここでガメイロが冷静にGKとの一対一を制した。

ホームで先制を許したバルセロナは失点直後にショートカウンターからラキティッチのスルーパスに抜け出したゴール左のコウチーニョからのクロスがDFガライのオウンゴールを誘いかけるが、ここはGKネトの圧巻の反応に阻まれる。すると、直後の31分にはクロスボールに対して飛び込んだヴァスをセルジ・ロベルトが手をかけて倒してしまい、痛恨のPK献上。これをキッカーのパレホに豪快に決められて点差を広げられた。

まさかの2点ビハインドを背負ったバルセロナだったが、前半のうちに1点を返す。39分、ボックス内でビダルの縦パスに反応したネウソン・セメドがDFラトに足を蹴られてPKを獲得。これをキッカーのメッシが相手GKの逆を突く技ありのシュートで決め切り、リーガ8試合連続となる今季20点目とした。

この直後ピケとの接触で脳震盪が疑われたガメイロに代わってフェラン・トーレスが投入されると、ハーフタイム直前にかけては一気にバルセロナペースに。43分には左CKのショートコーナーからセルジ・ロベルトが左ポスト直撃のシュートを放つと、45分にはラキティッチからのループパスに抜け出したゴール前のメッシがダイレクトシュートを狙うが、これは枠を捉えきれなかった。

迎えた後半、セメドを下げて切り札のアルバをハーフタイム明けに投入したバルセロナはここからハーフコートゲームを展開。キックオフ直後にメッシがいきなり際どい枠内シュートを飛ばすと、メッシとアルバのホットラインを軸に厚みのある仕掛けでバレンシアを押し込んでいく。

対するバレンシアは自陣で防戦一方の展開を強いられるが、60分過ぎにはカウンターからDFヴェルメーレンに一対一を仕掛けたロドリゴが鮮やかな突破からヴァスの決定機を創出するなど、前半同様にカウンターアタックでホームチームをけん制する。

前半以上に押し込みながらもゴールが遠いバルセロナだったが、頼れるエースが魅せる。64分、スアレスの単騎突破からDFラトの不用意なクリアをビダルがカット。すかさず落としを受けたメッシがエリア外から左足を振り抜くと、これがゴール左隅の絶妙なコースに決まった。

ここから一気にホームチームペースで試合が展開されるかに思われたが、バレンシアも粘りの守備で応戦。互いにコパの疲労が懸念される中、勝ち越したいホームチームはアレーニャ、コウチーニョを下げてアルトゥール、マウコム。やや引き分けを意識したアウェイチームはコンドグビア、サンティ・ミナをピッチに送り込んだ。

試合最終盤はフレッシュなマウコムを起点にバルセロナがボックス内でのチャンスシーンを増やしたが、バレンシアの堅守相手に3点目を奪うまでには至らず。この結果、2点差を追いついたもののバルセロナの連勝が「8」でストップした。

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