主力温存スパーズが4部相手に7発圧勝! 伏兵オーリエ2発にジョレンテがハット《FAカップ》

トッテナムは4日、プレントン・パークで行われたFAカップ3回戦でフットボールリーグ2(イングランド4部)のトレンメアと対戦し、7-0で圧勝した。

前回大会ベスト4にして今季のプレミアリーグで3位につけるトッテナムが4部のトレンメアと対峙した今季FAカップ初戦。2019年元日に行われたカーディフとのリーグ戦を3-0の快勝で飾ったトッテナムは、その試合からダビンソン・サンチェス、デレ・アリ、ソン・フンミンを除く先発8人を変更。

GKにガッサニーガ、3バックにD・サンチェス、フォイス、ベン・デイビス。中盤はオーリエ、ウォーカー=ピータースのウイングバックに、デレ・アリ、スキップの2センター。3トップはソン・フンミン、ジョレンテ、ルーカス・モウラが並ぶ[3-4-3]を採用した。
立ち上がりからボールを保持して相手を押し込むトッテナムは7分、ハーフウェイライン付近でジョレンテのワンタッチパスに抜け出したソン・フンミンがボックス内でGKと一対一を迎えるが、ここはシュートコースが甘く相手GKの好守に遭う。

続く13分にはペナルティアーク付近でシュートフェイントを使ったソン・フンミンからの絶妙なラストパスに抜け出したルーカスに絶好機もここもシュートをミートできず、GK正面に。立ち上がりの2つの決定機を逃したトッテナムは徐々にプレミアのスピード感に慣れ始めたホームチーム相手に攻めあぐねる。出場機会の少ない選手たちが慣れない[3-4-3]のシステムの中で効果的な立ち位置を取れず、ゲームキャプテンのデレ・アリ、ソン・フンミンらが立ち位置を変えながら何とか立て直しに奔走する。

前半終盤にかけてもほとんどゴールの匂いを感じさせられないアウェイチームだったが、何とか40分に先制点を奪う。左CKの流れからボックス手前中央でフォイスとの連係でボールを奪い返したオーリエが右足を一閃。DFの足を掠めて急激にシュート回転がかかったボールがゴール右上隅の絶妙なコースに突き刺さり、伏兵の今季公式戦初ゴールでリードを奪った。

苦しみながらも1点リードで試合を折り返したトッテナムは後半に入ると、ようやく攻撃陣が爆発する。立ち上がりの48分、右サイドをドリブルでこじ開けたソン・フンミンからのマイナスの折り返しをゴール前のジョレンテが左足ワンタッチで流し込み、早々に追加点を奪取する。

さらに55分にはソン・フンミンの鮮やかなターンからのラストパスに反応したボックス右のオーリエが冷静にシュートを枠に飛ばして自身2点目とすると、直後の57分にはスキップのパスに抜け出したソン・フンミンがこの試合最初のゴールを奪った。

立ち上がりの連続得点で早々に試合を決めたトッテナムは、65分にソン・フンミンを下げてトップデビューの20歳MFマーシュアを投入。だが、格下相手に攻撃の手を緩めない。71分と72分にはスキップとルーカスのラストパスに対してDFを出し抜いたジョレンテが続けてネットを揺らしてハットトリックを達成した。

その後、殊勲のジョレンテに代えてケイン、D・サンチェスに代えて18歳DFエヨマをトップチームデビューさせたトッテナムは82分にデレ・アリとのホットライン開通のケインがトドメの7点目を奪い、この日のゴールショーを締めくくった。

後半の6ゴールで格下を粉砕したトッテナムがFAカップ4回戦進出を決めると共に、8日に行われるEFLカップ(カラバオ・カップ)準決勝1stレグのチェルシー戦に弾みを付けた。