ついに始動! 森保一監督、アジア王者奪還へ「成長しながら決勝まで行く」《AFCアジアカップ2019》

▽日本代表は26日、来年1月5日(土)から2月1日(金)にかけて行われるAFCアジアカップUAE2019に向け、千葉県内でトレーニングを行った。

▽トレーニング終了後、森保一監督がメディア陣による取材に応対。「成長しながら7戦目(決勝)まで行く」と意気込みを語った。また、これまでの日本代表も苦しめられてきた“中東の笛”に対して、「自分たちで乱れて崩れたりしないように何が起こってもベストを尽くしながら戦っていければ」とコメントした。

◆森保一監督(日本代表)
──今日の選手たちのコンディションを見てみてどうか
「多くの選手が国内組の選手なので、休む期間は長くありました。ボールフィーリングの部分は上げていかなくてはいけないところだと思います。ただ、シーズンを終えて休んでから自主トレをしてもらい、メンタル的にはフレッシュな状態だと思います。これからコンディションや身体の部分を上げていってもらえればと思います」
──国内合宿、UAEでの事前合宿を経て本番を迎えるが、それぞれの段階でのテーマは
「まずはフィジカルコンディションの部分を上げていくことですね。あとは大会を通して成長しながら7戦目まで行くということは今までもお話ししていますが、コンディションも大会をこなしていくごとに上げていけるようにやっていきたいです」

──国内合宿ではフィジカルコンディション中心になるか
「フィジカルだけでなくて、ボールフィーリングのトレーニングも入れて、30日にはゲームも行います。全員ができるかは分からないですけど、そういう流れでコンディションを上げていけたらと思います」──現地でも練習試合は考えているか
「考えてはいます。ただ、まだ決定はしていないです。今オーダーはしていますが、UAEの方もシーズンオフなのでどうなるかなという感じで返答待ちです」

──ご自身、『成長』とよく口にするが具体的にどういうものを期待しているか
「大会を通して経験値を上げていくこともやはり成長だと思います。チームの戦術浸透、お互いのコンビネーションの部分は上げていかなくてはいけないと思います。また、常に上を目指してクオリティを高めていくことを目標にやっていかなくてはいけないと思います。ただ、それはアジアカップに限らず、私が監督になってからもこれでオッケーというものはありません。様々な波はあると思いますが、常に高みを目指してやっていくということを考えています」

──経験値という部分で、これまでも“中東の笛”と呼ばれる驚くような判定やちょっとしたことで流れが変わることもあるが
「これまでの日本代表の戦いの中で、そういう判定で驚くものもあったり、色々なことを経験してきたと思います。その経験値を代表としては生かしてやっていければと思います。ただ、何が起こるか分からないですけど、我々は想定外のことが起こった時に、自分たちで乱れて崩れたりしないように何が起こっても我々のベストを尽くしながら戦っていければと思います」

「これまで育成年代のところで代表を経験してきた選手たちも多くいますし、彼らもすでにアジアでの戦いにおける環境面や試合面などで、日本では起こりえないようなことが起きたりするということは経験してきていると思います。選手たちは自信を持ってやってくれると思っています」

──これまでの大会でもサブの選手がかなり勝負を決めてきた。これまで決勝含めて6試合だったのが、今大会は7試合になる分、そういうものがより大事になると思うが
「おっしゃる通りだと思います。最終的にどういう選手起用になるかは分かりませんが、チームの総力戦として7試合を戦い抜くということを考えていなくてはいけないと思っています」

──トレーニングパートナーにMF三笘薫(筑波大学)、FW旗手怜央(順天堂大学)、FW上田綺世(法政大学)、MF伊藤洋輝(ジュビロ磐田)、DF菅原由勢(名古屋グランパスU-18)、DF小林友希(ヴィッセル神戸U-18)を選んだ意図は
「まずは人数や選手のコンディションが分からない中、トレーニングパートナーに来てもらい、どんなトレーニングでも対応できるようにサポートしてもらいたいというところです。あとは、最終的に30日に試合があるので、チームとして試合ができるように。さらには彼らにもA代表の選手たちと一緒にトレーニングをする機会を経験してもらい、彼らの刺激になって成長につながってくれればと思います」