A代表&五輪世代兼任の森保監督、来年の抱負はアジアタイトル! 《日本代表2019年スケジュール発表会見》
2018.12.11 21:11 Tue
▽日本サッカー協会(JFA)は11日、各日本代表の2019年における年間スケジュールを発表した。
▽会見に出席したSAMURAI BLUEとU-22日本代表を兼任する森保一監督は、まずアジアカップとコパ・アメリカを控えるA代表に関して、抱負を述べた。
◆森保一監督(日本代表、U-22日本代表)
「まず、両チームの抱負を述べなければいけないところで、A代表のサムライブルーの活動に触れさせていただきます」
「来年の活動においては、アジアカップでタイトルを獲ることを目標にして、我々は取り組んでいます。その前に、私が監督になってから、キリンチャレンジで今年の9月、10月、11月と素晴らしい対戦相手に恵まれて、我々はアジアカップに向けて強化することができました。ロシアのワールドカップで経験をしていたり、そして新たに日本代表の歴史を築いていくことを期待されている若手の“融合”で、チームを編成してこれまで活動させていただき、これからアジアカップに臨むことになります」
「アジアカップに臨むに当たって、今年一番大きなサッカーイベントであったと言っても過言ではないロシアのワールドカップで西野ジャパンが戦ったやり方を、我々も継承して行きたいという風に我々も思っています。西野監督は日本人らしさ、そして日本人の良さを以ってチーム作りをされて、世界に臨んでいこうということで、素晴らしい戦いをされました」
「また、来年はブラジルで行われますコパ・アメリカにも参加をすることになります。アウェイでの貴重な強化・経験の場となります。その経験で、これまで通りチームの成長をさらに発展させていけるようにしていきたいと思います。本気の南米相手に我々が経験値を高め、チーム力を高めて、次に向かっていければという風に思っています。南米のチームには我々が学ばなければならないと思われることが、まだまだたくさんあると思います。コパ・アメリカに経験を求めに、我々がさらに成長できることを見つけて来られればと思います」
「また、年末にはアジアの戦いに戻ってきます。アジアの戦いでも我々が力を示せるように、そして一年の成長をその大会でも示せるように頑張って参りたいと思います」
▽さらに、森保監督はオリンピック世代であるU-22日本代表の展望も掲げた。最終目標が2020年東京オリンピックでの金メダルであることを改めて口にし、そのための強化の一年と位置付けている。
◆森保一監督(日本代表、U-22日本代表)
「U-22の代表の活動においても、まずは今年の戦いを少し振り返らせていただきたいと思います。今年初めにアジア選手権U-23の大会が中国でありました。そこではグループリーグを突破できて、ベスト8でウズベキスタンに0-4で敗戦するという非常に悔しい思いをしました。その悔しさを胸に、アジア大会にはU-23の大会をもう一度U-21で臨み、準優勝と言う成果に結びつけることができました。まだまだアジアで準優勝ということで、満足は出来ないと思います」
「我々、東京オリンピック世代の代表の選手は、この本番である東京2020オリンピックで金メダルを獲るために活動して準備しています。東京オリンピックでは、我々が今経験していることを金メダルに結び付けられるように、来年度も活動していきたいと思います」
「来年もU-23の一次予選があります。そこでしっかりと戦って本大会への出場を決め、我々は前進していきたいと思っています。日ごろから我々を支援・後援して頂いている皆様、そしてファン・サポーターの皆様に喜んでいただけるように来年も結果に拘りつつチームの成長を促せるように活動して参りたいと思います。まずは、今年一年、皆さんご支援・応援ありがとうございました。そして、来年もよろしくお願いいたします」
▽会見に出席したSAMURAI BLUEとU-22日本代表を兼任する森保一監督は、まずアジアカップとコパ・アメリカを控えるA代表に関して、抱負を述べた。
◆森保一監督(日本代表、U-22日本代表)
「まず、両チームの抱負を述べなければいけないところで、A代表のサムライブルーの活動に触れさせていただきます」
「アジアカップに臨むに当たって、今年一番大きなサッカーイベントであったと言っても過言ではないロシアのワールドカップで西野ジャパンが戦ったやり方を、我々も継承して行きたいという風に我々も思っています。西野監督は日本人らしさ、そして日本人の良さを以ってチーム作りをされて、世界に臨んでいこうということで、素晴らしい戦いをされました」
「そこで私がスタッフの一人として経験させていただいたことを新たなチームに生かし、来年のアジアカップで成果を出し、皆さんに喜んでいただければという風に思っております。アジアカップでは初のタイトルをかけて戦うことになる中、先ほども言いました“融合”をさらに進めていけるように、そして結果も出せるようにチーム一丸となって頑張って参りたいと思います」
「また、来年はブラジルで行われますコパ・アメリカにも参加をすることになります。アウェイでの貴重な強化・経験の場となります。その経験で、これまで通りチームの成長をさらに発展させていけるようにしていきたいと思います。本気の南米相手に我々が経験値を高め、チーム力を高めて、次に向かっていければという風に思っています。南米のチームには我々が学ばなければならないと思われることが、まだまだたくさんあると思います。コパ・アメリカに経験を求めに、我々がさらに成長できることを見つけて来られればと思います」
「また、年末にはアジアの戦いに戻ってきます。アジアの戦いでも我々が力を示せるように、そして一年の成長をその大会でも示せるように頑張って参りたいと思います」
▽さらに、森保監督はオリンピック世代であるU-22日本代表の展望も掲げた。最終目標が2020年東京オリンピックでの金メダルであることを改めて口にし、そのための強化の一年と位置付けている。
◆森保一監督(日本代表、U-22日本代表)
「U-22の代表の活動においても、まずは今年の戦いを少し振り返らせていただきたいと思います。今年初めにアジア選手権U-23の大会が中国でありました。そこではグループリーグを突破できて、ベスト8でウズベキスタンに0-4で敗戦するという非常に悔しい思いをしました。その悔しさを胸に、アジア大会にはU-23の大会をもう一度U-21で臨み、準優勝と言う成果に結びつけることができました。まだまだアジアで準優勝ということで、満足は出来ないと思います」
「我々、東京オリンピック世代の代表の選手は、この本番である東京2020オリンピックで金メダルを獲るために活動して準備しています。東京オリンピックでは、我々が今経験していることを金メダルに結び付けられるように、来年度も活動していきたいと思います」
「来年もU-23の一次予選があります。そこでしっかりと戦って本大会への出場を決め、我々は前進していきたいと思っています。日ごろから我々を支援・後援して頂いている皆様、そしてファン・サポーターの皆様に喜んでいただけるように来年も結果に拘りつつチームの成長を促せるように活動して参りたいと思います。まずは、今年一年、皆さんご支援・応援ありがとうございました。そして、来年もよろしくお願いいたします」
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森保監督続投で歴代最長監督はというと…/六川亨の日本サッカーの歩み
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▽日本時間5日に、リオデジャネイロ オリンピック(五輪)のグループB第1節が行われ、U-23日本代表はU-23ナイジェリア代表と対戦し4-5で敗れた。超WSの選手採点結果と寸評は以下のとおり。 ▽日本採点<div style="text-align:center;"><img src="http://ultra-soccer.jp/division_image/TOP/get20160805_011_480_000.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div>GK 1 櫛引政敏 4.0 落ち着きなく弁解の余地がない最低の出来 DF 2 室屋成 4.5 ミスが命取りとなる大事な一戦でボールを被ってしまう 6 塩谷司 5.0 不運ではあったが決定的なPKを献上。OAとして浮足立つチームを落ち着かされることもできなかった 5 植田直通 4.5 不安定なプレーが目立った。3失点目はチーム全体として後手となっていた状況ながら最終ラインの選手としてはまずいプレー 4 藤春廣輝 5.5 OAながらもパスミスが目立つ。しかし3点差となってからは攻撃面でチームに貢献 MF 3 遠藤航 5.5 ミケルに対して厳しいマークを見せ、時折ボールを運ぶ推進力を見せた 8 大島僚太 6.5 南野とのコンビで2ゴールを演出。攻撃の軸として好パフォーマンスを見せた 7 原川力 5.5 やや下がり目の位置で守備をフォローしながら中盤で歯車となる (→浅野拓磨 6.0) 積極的にボールを追いかけ、劣勢の中でも1ゴールを奪う FW 18 南野拓実 6.0 大島からのアシストで1ゴールとPKを獲得 13 興梠慎三 5.0 中盤に下りて攻撃の組み立てに加わるなど変化をつけるも、求められる前線でのキープを見せたい回数は少なかった (→鈴木武蔵 5.5) 試合終盤に点差を詰める貴重なゴールを奪う 10 中島翔哉 5.5 攻撃部分で良さを出せる展開ではなかったが、自陣まで戻って守備に奔走 (→矢島慎也 -) 監督 手倉森誠 5.0 初戦に対してアプローチしてきた中で自滅に近い形からの敗戦 ★超WS選定マン・オブ・ザ・マッチ! エテボ(ナイジェリア) ▽したたかにゴールを狙い4ゴールを奪取。速さと強さと決定力を見せつけて日本の守備陣を崩壊へと導いた。 U-23ナイジェリア 5-4 U-23日本 【U-23ナイジェリア】 サディク(前6) エテボ(前10) エテボ(前42) エテボ(後6)【PK】 エテボ(後21) 【U-23日本】 興梠慎三(前9)【PK】 南野拓実(前11) 浅野拓磨(後25) 鈴木武蔵(後49) 2016.08.05 12:31 Fri4
MF堂安律がケガで代表不参加、鳥栖FW林大地がU-24日本代表に追加招集
日本サッカー協会(JFA)は21日、U-24日本代表に招集されていたMF堂安律が不参加となることを発表した。 また、代わりにサガン鳥栖のFW林大地が追加招集されることとなる。なお、林は初招集となる。 JFAの発表によると、堂安はケガの影響で今回の代表活動に不参加となった。 その堂安は19日に行われたブンデスリーガ第26節のRBライプツィヒ戦に先発フル出場を果たしていた。 一方、追加招集の林は今シーズンの明治安田生命J1リーグで6試合に出場し3得点を記録している。林はクラブを通じて招集のコメントをしている。 「今回、U-24日本代表に選出していただき、ありがとうございます。初めての代表活動ですが自分らしさ全開で頑張りたいと思います」 U-24日本代表は、26日と29日にU-24アルゼンチン代表と対戦する。 2021.03.21 18:16 Sun5