上位6クラブ一斉直接対決! 松本がOG弾で東京V下し首位浮上、大宮は自動昇格消滅…《J2》

2018.11.04 20:55 Sun
©︎J.LEAGUE
▽明治安田生命J2リーグ第40節の10試合が、4日に各地で行われた。

▽残り3試合となったJ2リーグ。今節は、3位FC町田ゼルビアvs6位アビスパ福岡、4位横浜FCvs首位大分トリニータ、2位松本山雅FCvs5位東京ヴェルディと、首位大分(勝ち点72)から6位福岡(勝ち点66)までの上位6クラブが直接相まみえた。

▽2位松本(勝ち点70)が5位東京V(勝ち点67)をホームに迎えた一戦では、1-0で松本が勝利した。
▽試合の序盤、ホームの松本が東京V陣内でボールを繋ぎつつ攻め込む。GK上福元が弾いたものの、6分にはボックス手前の岩上が放ったミドルシュートがゴールを強襲。松本が優位に試合を運ぶ。

▽さらに16分、左サイドでボールを持った石原がアーリークロスを供給。しかし、飛び込んだ前田が狙ったヘディングシュートは枠を捉えず。東京Vがギリギリのところで凌ぎ続ける。
▽東京Vは左右にボールを振りつつ攻撃に転じようとするが、松本の連動したプレスに苦しみ危険なゾーンまで到達できない。前半中頃からは松本の攻撃回数も減りややこう着状態に。

▽お互いに守備面で持ち味を発揮している試合は、セットプレーで動きを見せる。36分、松本が左サイドでFKを獲得しキッカーの岩上がボックス内にクロスを蹴り込む。高崎のヘディングシュートが東京Vの選手に当たりながらもネットを揺らした。

▽松本が1-0でリードして迎えた後半、東京Vは流れを変えるべく大胆な2枚替えを敢行。51分に佐藤、林陵に代えてレアンドロ、李栄直を送り出し、巻き返しを図っていく。

▽すると61分、東京Vに決定機が訪れる。右サイドに抜け出したドウグラス・ヴィエイラがクロスを入れると、飛び込んだのは梶川。しかし、ヘディングシュートは枠を左に外れ同点にはできない。

▽先制している松本の重心が後ろにかかり、東京Vがボールを保持する時間を増加させているものの、なかなかゴールを奪うことができない。68分には最終ラインの裏に抜け出した李栄直がボックス左で一対一を迎えたが、ここではGK村山に軍配が上がった。

▽試合終了間際86分、松本は前田に代えて岩間を投入。より守備的な布陣にシフトして逃げ切りを図った。

▽すると、最終盤には東京Vがロングボールを多用して猛攻をかけるが、松本が決死の守備でシャットダウン。1-0で試合を終え、貴重な勝ち点3をもぎ取った。

▽また、町田vs福岡では2-1で町田が勝利し、横浜FCvs大分では3-1で横浜FCが勝利。この結果、松本は3試合ぶりの勝利で首位浮上に成功した。4試合ぶりに敗北した東京Vは5位をキープしたものの、残り2試合で2位大分との勝ち点差は「5」。自動昇格がかなり難しい状況となった。

▽また、7位大宮アルディージャはツエーゲン金沢と1-1で引き分け、自動昇格圏争いは6位アビスパ福岡までに絞られている。

◆明治安田生命J2リーグ第40節
▽11/4(日)
水戸ホーリーホック 2-0 ヴァンフォーレ甲府
ツエーゲン金沢 1-1 大宮アルディージャ
ジェフユナイテッド千葉 2-0 徳島ヴォルティス
FC町田ゼルビア 2-1 アビスパ福岡
横浜FC 3-1 大分トリニータ
松本山雅FC 1-0 東京ヴェルディ
FC岐阜 0-1 モンテディオ山形
カマタマーレ讃岐 1-2 栃木SC
京都サンガF.C. 0-1 愛媛FC
ファジアーノ岡山 0-1 レノファ山口FC

▽11/3(土)
アルビレックス新潟 2-3 ロアッソ熊本

◆J2順位表(第40節終了時点)
[勝ち点(勝ち/負け/引き分け)試合数]
1位 松本山雅FC 73(20/13/7/19)40
2位 大分トリニータ 72(22/6/12/24)40
── ↑ 自動昇格 ↑ ──
3位 FC町田ゼルビア 72(20/12/8/16)40
4位 横浜FC 70(19/13/8/17)40
5位 東京ヴェルディ 67(18/13/9/14)40
6位 アビスパ福岡 66(18/12/10/15)40
── ↑ プレーオフ ↑ ──
7位 大宮アルディージャ 65(19/8/13/15)40

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