セスクの “唯一のゴール”で打ち合い制したチェルシーがランパード凱旋のダービーに辛勝! 公式戦15戦無敗で準々決勝進出《EFLカップ》

2018.11.01 06:54 Thu
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▽EFLカップ(カラバオ・カップ)4回戦のチェルシーvsダービー・カウンティが10月31日にスタンフォード・ブリッジで行われ、ホームのチェルシーが3-2で勝利した。
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▽ブルーズの英雄、フランク・ランパードが指揮官として初めてスタンフォード・ブリッジに凱旋した注目の一戦。3回戦でリバプールに今季公式戦初黒星を与えたチェルシーは直近のリーグ戦もバーンリー相手に4-0の快勝を収めて開幕からの公式戦無敗記録を「14」に更新。かつてのレジェンドを迎え撃つこの一戦に向けてはカンテ、ウィリアン、モラタを除く先発8人を変更。GKにカバジェロ、最終ラインにケイヒル、中盤にセスク、右ウイングにロフタス=チークを起用するなど先日のヨーロッパリーグを戦ったメンバーに近い構成となった。▽一方、選手として13年を過ごした古巣チェルシーに初凱旋のランパード監督率いるダービーは、ここまでのチャンピオンシップ(イングランド2部)で昇格プレーオフ圏内の6位に位置。また、EFLカップ3回戦ではチェルシー時代の恩師モウリーニョ監督率いるマンチェスター・ユナイテッドを敵地オールド・トラフォードでPK戦の末に破るジャイアントキリングを完遂。古巣相手に2ラウンド連続のジャイアントキリングを目指す40歳の指揮官は、チェルシー側の許可を受けてレンタル中のトモリ、マウントを起用するなど現状のベストメンバーを起用した。
▽スーパーフランキーの帰還に沸くスタンフォード・ブリッジで行われた一戦はド派手な打ち合いとなる。まずは開始5分、右サイドで高い位置まで運んだザッパコスタがグラウンダーの速いクロスを入れると、ゴール前のDFトモリが痛恨のクリアミス。出場を許可してくれたレンタル元の先制点をお膳立てする形となった。

▽それでも、すぐさま気持ちを切り替えたダービーは9分、中盤で相手の縦パスをカットしたハドルストンが縦に持ち出してDFを引き付けて左サイドでフリーのマリオットへ絶妙なスルーパスを通すと、マリオットがGKとの一対一を制してすぐさま同点に追いつく。
▽一方、ミスから追いつかれたチェルシーはややバタつく展開を強いられるが、21分に再び幸運な形から勝ち越しに成功する。先制点と似たようなポジションからザッパコスタがクロスを入れると、今度はDFキーオがクリアを試みて出した足に当たったボールがゴールネットを揺らした。だが、これでチェルシーペースと思われた27分には左サイドの密集をこじ開けたマウントからのマイナスクロスをファーでフリーのワグホーンが押し込み、再びダービーが試合を振り出しに戻した。

▽前半半ばから終盤にかけても一進一退の攻防が続く中、ボールを保持して徐々に押し込むホームチームがこの試合“最初のゴール”で勝ち越しに成功する。41分、ボックス付近での細かいパス交換から右サイド深くのロフタス=チークがマイナスのクロス。これをニアのザッパコスタがうまく潰れて落とすと、セスクが強烈なシュートで突き刺した。

▽迎えた後半はハーフタイムの修正で落ち着きを取り戻したチェルシーが主導権を握る。立ち上がりの49分にモラタ、60分にセットプレーからケイヒルと4点目に迫るが、いずれも相手GKカーソンの好守に阻まれる。

▽やや流れが悪いチェルシーは66分、クリステンセンを下げてダビド・ルイスを投入。だが、この交代直後にはD・ルイスがマリオットに簡単に背後を取られると、ボックス右から強烈なシュートを浴びるが、ここはGKカバジェロのビッグセーブで凌いだ。その後も相手の勢いに手を焼くサッリ監督はロフタス=チークに代えてペドロ、チーム全ゴールに絡んだザッパコスタを下げてアスピリクエタを投入し、試合をクローズにかかる。

▽試合終盤にかけては闘将ランパードの薫陶を受けるダービーの選手たちがスタンフォード・ブリッジで躍動。84分と85分にはキーオとマウントが続けてゴールに迫るが、いずれもGKカバジェロのセーブに遭う。さらに89分にはマリオットのスルーパスに抜け出したニュージェントがボックス右から決定的なシュートを放つが、これは左ポストの内側を叩いた後にGKカバジェロの腕の中にボールが収まり、絶好の同点機を逸した。

▽結局、試合はこのまま3-2でホームのチェルシーが勝利し公式戦無敗記録を15試合に更新した。一方、ユナイテッド戦に続くジャイアントキリングはならなかったものの、ランパード監督凱旋試合で躍動したダービーは美しき敗者として今大会を去ることになった。

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