鹿島、内田が復帰後初となる劇的ゴールで0-2から逆転! 水原三星にホームで先勝《ACL2018》

▽鹿島アントラーズは3日、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2018準決勝1stレグで水原三星(韓国)を本拠地の県立カシマサッカースタジアムに迎え、3-2で先勝した。

▽Jリーグ勢で唯一勝ち残る鹿島は、悲願のACL制覇を叶えるべく、グループステージでも顔を合わせた水原三星とこのベスト4で再び相まみえた。先発は、直近の試合から6名を変更し西や土居らに代えて、内田、セルジーニョらを起用。水原三星はACLで9ゴールをマークしているダムヤノビッチらがスタメンに名を連ねた。

▽試合はいきなり動く。2分、ヨム・ギフンの右CKをニアサイドで ク・ジャリョンが逸らすと相手と競り合っていた内田に当たりゴールラインを割ってしまう。アンラッキーな形で早々に失点してしまう。
▽続く6分にも失点。自陣深く左サイドで山本がクリアを試みるとイム・サンヒョブに当たり、ボールはボックス右手前にいたダムヤノビッチの下へ。そのままドリブルで持ち運びニアサイドを打ち抜かれリードを広げられてしまう。

▽反撃に出たい鹿島は21分、右サイドの永木からボックス右手前のセルジーニョへパスを送る。セルジーニョがマルセイユルーレットで上手く反転しクロスを供給すると、ボックス内で鈴木と競り合った相手DFに当たり1点を返す。▽1点ビハインドで前半を折り返した鹿島は後半の立ち上がりから攻勢を強める。しかし、決定的なチャンスを作れず時間だけが過ぎていき、逆転を狙うために、安西、土居、西と攻撃的なカードを切っていく。

▽同点に追いつきたい鹿島は84分、チョン・スンヒョンの縦パスを敵陣中央でボールを受けた鈴木がワンタッチで西へ。西が抜け出すとそのまま駆け上がり、ボックス右角からクロスを送ると、ファーサイドのセルジーニョが押し込み同点に追いつく。

▽逆転を目指す鹿島には、後半アディショナルタイムに歓喜の瞬間が訪れる。敵陣中央右でFKを獲得。セルジーニョが左足でクロスを送るも、一度はDFにブロックされる。しかし、こぼれ球に反応した内田が反応し右足を振り抜くと、ボールは相手に当たりながらもゴールに吸い込まれ、土壇場で逆転に成功する。

▽このまま試合は終了。内田の劇的ゴールで2点差をひっくり返した鹿島はクラブ史上初の決勝進出に向け、10月24日に敵地での2ndレグに臨む。

鹿島アントラーズ 3-2 水原三星ブルーウィングス
【鹿島】
OG(前21)
セルジーニョ(後39)
内田篤人(後48)
【水原三星】
OG(前2)
ダムヤノビッチ(前6)