C・ロナウド退団の真相にマドリーレジェンドの影?
2018.10.02 15:35 Tue
▽ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドが今夏にレアル・マドリーを退団しユベントス行きを決断した背景に、あるレジェンドの影響が存在しているようだ。スペイン『マルカ』が報じた。
▽C・ロナウドは、2009年の夏にマンチェスター・ユナイテッドからマドリーに加わり、公式戦通算438試合450ゴールという凄まじい成績を残した。4度のチャンピオンズリーグ(CL)制覇を筆頭に数々のタイトルを獲得し、自身もクラブの顔としてバロンドールを4度(ユナイテッド時代含め通算5度)受賞。確実にクラブの歴史に名を刻んでいただけに、今夏のユベントス移籍はスペイン方面に大きな衝撃を与えている。
▽かねてより移籍の理由として挙げられているのが、金銭面によるものだ。マドリーのフロレンティーノ・ペレス会長は2016-17シーズンのCL優勝後にC・ロナウドの給与アップを約束したが、これを反故。そうして、好関係に亀裂が入ったと伝えられている。
▽さらに、今回の『マルカ』はもう1つの理由を提示。それは、クラブのレジェンド、アルフレッド・ディ・ステファノ氏の名声を上回ることができず、C・ロナウドが影を歩むことを好まなかったためだという。
▽1953年から1964年まで所属したディ・ステファノ氏。マドリーでの成績は公式戦通算229試合156ゴールとC・ロナウドに及ばない。しかし、1956年からのチャンピオンズカップ(CLの前身)5連覇の立役者となり、それまでリーガエスパニョーラで2度の優勝経験しかなかったクラブを偉大な存在に押し上げている。
▽C・ロナウドは、2009年の夏にマンチェスター・ユナイテッドからマドリーに加わり、公式戦通算438試合450ゴールという凄まじい成績を残した。4度のチャンピオンズリーグ(CL)制覇を筆頭に数々のタイトルを獲得し、自身もクラブの顔としてバロンドールを4度(ユナイテッド時代含め通算5度)受賞。確実にクラブの歴史に名を刻んでいただけに、今夏のユベントス移籍はスペイン方面に大きな衝撃を与えている。
▽かねてより移籍の理由として挙げられているのが、金銭面によるものだ。マドリーのフロレンティーノ・ペレス会長は2016-17シーズンのCL優勝後にC・ロナウドの給与アップを約束したが、これを反故。そうして、好関係に亀裂が入ったと伝えられている。
▽1953年から1964年まで所属したディ・ステファノ氏。マドリーでの成績は公式戦通算229試合156ゴールとC・ロナウドに及ばない。しかし、1956年からのチャンピオンズカップ(CLの前身)5連覇の立役者となり、それまでリーガエスパニョーラで2度の優勝経験しかなかったクラブを偉大な存在に押し上げている。
▽C・ロナウドは、ディ・ステファノとの比較について「僕はいつも彼の背後にいる。他に何をすれば良いか分からない」と過去に発言。しかし『マルカ』は、「“単なるサッカークラブ”を“歴史上最大のスポーツクラブ”に押し上げた功績には敵わないだろう、キングはいつもディ・ステファノだ」と主張している。
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終焉を迎えたレアル・マドリーのサイクル④~ベニテス体制プレイバック~
2018-19シーズン、レアル・マドリーは3月に入ると同時に全てのタイトルへの望みを絶たれた。2009年夏にフロレンティーノ・ペレス会長が2度目の就任を果たして以来、数々の栄光を手にしてきたクラブも、明確な後退を余儀なくされている。本稿では、このサイクルの軌跡を振り返っていく。 <span style="font-weight:700;font-size:1.1em;">◆ラファエル・ベニテス体制/2015</span><div style="text-align:center;"><img src="http://ultra-soccer.jp/division_image/TOP/get20190312_17_tw1.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>選手としてマドリーの下部組織で育ったベニテス監督は、指導者としてのキャリアもマドリーのコーチからスタートさせた。その後、バレンシアで2度のリーガエスパニョーラ制覇を成し遂げて頭角を現すと、リバプールではチャンピオンズリーグ(CL)も獲得。しかし、リバプール以降はなかなかファンが求めているタイトルには手が届かず、戦術家としての手腕を評価される反面、人心掌握に関しては懐疑的な目が向けられていた。 マドリーは、前年を主要無冠で終えていたものの、前任者のカルロ・アンチェロッティ前監督が選手やファンから高い評価を得ており、ベニテス監督は強い逆風の中で到着。監督交代の必要性に関してフロレンティーノ・ペレス会長への批判も聞こえる中、ベニテス監督には主要タイトルの獲得だけでなく、クラシコやダービーなど重要な試合で手腕をアピールする必要があった。 <span style="font-weight:700;font-size:1.1em;">◆基本フォーメーション[4-3-3]</span><div style="text-align:center;"><img src="http://ultra-soccer.jp/division_image/TOP/get20190312_17_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(c) CWS Brains, LTD.<hr></div>夏の移籍市場では、MFマテオ・コバチッチ、DFダニーロが大型補強となったほか、MFカゼミロをポルトからレンタルバック。反対に、MFサミ・ケディラやレジェンドGKイケル・カシージャスが退団し、左SBのバックアップを務めていたDFファビオ・コエントランもレンタルで放出された。 シーズン当初はMFイスコやMFベイルをトップ下に置き、MFトニ・クロースとMFルカ・モドリッチがボランチを務める攻撃的な[4-2-3-1]を多用していたが、次第に[4-3-3]にシフト。MFカゼミロをアンカーに配すバランス重視の形に落ち着き、内容に応じてMFコバチッチやMFハメス・ロドリゲス、FWヘセ・ロドリゲスといったバリエーション豊かなカードの投入で変化を付けた。 <span style="font-weight:700;font-size:1.1em;">◆Turning Point! ~国王杯での恥辱~</span> 開幕戦こそスポルティング・ヒホンと0-0で引き分けたものの、その後のベティス戦を5-0、エスパニョール戦を6-0で進むなど、ベニテス監督の船出は順調だった。しかし、11月に入ってリーガでセビージャに2-3で敗北すると、翌節で宿敵バルセロナにも0-4で完敗。アンチェロッティ前監督解任で燻っていた不満が表面化し始めた。 さらに、ベニテス・マドリーはコパ・デル・レイ4回戦のカディス戦で出場停止処分中だったMFデニス・チェリシェフを起用してしまい、屈辱の失格処分。年末には、ベニテス監督の名前がコールされた際にホームスタンドからブーイングが飛ぶ状態となり、監督交代を行ったペレス会長の解任も叫ばれた。 そして、クラシコ大敗後にペレス会長が緊急記者会見でベニテス監督の続投を表明していたのも空しく、2016年1月4日に解任が発表されている。<hr>▽ラファエル・ベニテス 【在任期間】 0.5シーズン(2015/6/3~2016/1/4) 【戦績】 公式戦25試合17勝5分け3敗 チャンピオンズリーグ:グループステージ突破※解任時点 リーガエスパニョーラ:3位(勝ち点37)※第18節終了時点 コパ・デル・レイ:ベスト32※規約違反により失格 【主な獲得選手】 MFマテオ・コバチッチ、MFルーカス・バスケス、DFダニーロ 【主な放出選手】 FWハビエル・エルナンデス、MFサミ・ケディラ、MFアシエル・イジャラメンディ、DFファビオ・コエントラン、GKイケル・カシージャス 2019.03.12 18:00 Tue5
終焉を迎えたレアル・マドリーのサイクル⑥~ロペテギ体制プレイバック~
2018-19シーズン、レアル・マドリーは3月に入ると同時に全てのタイトルへの望みを絶たれた。2009年夏にフロレンティーノ・ペレス会長が2度目の就任を果たして以来、数々の栄光を手にしてきたクラブも、明確な後退を余儀なくされている。本稿では、このサイクルの軌跡を振り返っていく。 <span style="font-weight:700;font-size:1.1em;">◆フレン・ロペテギ体制/2018</span><div style="text-align:center;"><img src="http://ultra-soccer.jp/division_image/TOP/get20190313_29_tw1.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">Getty Images<hr></div>2003年にラージョ・バジェカーノでスタートしたロペテギ監督の指導者としてのキャリアは、2010年のU-19スペイン代表監督就任から急速に花を咲かせる。育成年代でU-19EUROやU-21EUROを制すると、2016年からはA代表の指揮官に就任し、MFイスコやMFコケなど多くの若手を引き上げてベテラン世代との融合に成功。ロシア・ワールドカップ(W杯)前には20試合14勝6分け無敗、61得点13失点という圧倒的な成績を収め、ナショナルレベルでは最高の評価を得ていた。 一方、2017-18シーズン終了直後のマドリーは大きな混乱に包まれていた。チャンピオンズリーグ(CL)3連覇を成し遂げた偉大な前任者、ジネディーヌ・ジダン前監督が電撃辞任を発表し、エースFWクリスティアーノ・ロナウドにも退団の噂(その後実際に退団)が囁かれていたためだ。そして、大きな注目が集まっている中、マドリーはロシアW杯直前にスペイン代表を指揮していたロペテギ監督の招へいを発表。大会後の就任と伝えられていたが、この発表がスペインサッカー連盟の逆鱗に触れ、同監督はロシアの地で試合に臨むことなく代表指揮官の任を解かれた。 そして、マドリーとロペテギ監督は、シーズン前からスペイン国内から大きな反感を買うことに。その批判を跳ね返すためにも、ロペテギ監督にはC・ロナウド不在を感じさせない様な「結果」が求められた。 <span style="font-weight:700;font-size:1.1em;">◆基本フォーメーション[4-3-3]</span><div style="text-align:center;"><img src="http://ultra-soccer.jp/division_image/TOP/get20190313_29_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(c) CWS Brains, LTD.<hr></div>FWクリスティアーノ・ロナウドが退団する衝撃的な夏を過ごしたマドリーは、これと言って大きな補強をせず。GKティボー・クルトワこそ獲得したものの、必要性が叫ばれた即戦力の新アタッカーはFWマリアーノ・ディアスのみ。FWヴィニシウス・ジュニオールが後にポテンシャルを示すが、この時点では計算されておらず、エースが抜けた穴は埋めることが出来ていない。 ロペテギ監督は指揮した全14試合で[4-3-3]を採用。強烈な左足を持つMFアセンシオが左ウィングのファーストチョイスに。また、ロシアW杯を決勝まで戦ったMFルカ・モドリッチが出遅れ、MFイスコやMFダニ・セバージョスに多くのチャンスが与えられた。特にMFイスコをインサイドハーフで起用した際には、中央の崩しを意識した試合を展開。GKに関しては、ケイロル・ナバスがCL、クルトワがリーガエスパニョーラを担当した。 <span style="font-weight:700;font-size:1.1em;">◆Turning Point! ~クラシコでの大敗~</span> ロペテギ監督は、スタートから棘の道を歩まされた。就任時の経緯から開幕前の時点で批判を浴び、初陣となったUEFAスーパーカップではアトレティコ・マドリーに延長戦の末2-4で敗北。初陣にしてタイトル獲得を逸している。その後に何とか建て直したかに思われたのも束の間、リーガ第6節セビージャ戦で0-3の完敗を喫した。 さらに、そこからはセビージャ戦を含め公式戦5試合1分け4敗、1得点7失点と大きく低迷。CLグループステージのプルゼニ戦で6試合ぶりの白星を手にしたものの、リーガ第10節バルセロナ戦では1-5と歴史的な大敗を喫した。 そして、クラシコの翌日、マドリーはロペテギ監督の解任を発表。クラブは、「バロンドール候補を8選手擁するというクラブ史において前例のない陣容と、ここまで手にした結果の間に、大きな不均衡がある」と、ロペテギ監督のマネジメントに全責任を押し付けるかのような声明で、ロシアW杯前から続いていた狂想曲に区切りを付けた。<hr>▽フレン・ロペテギ 【在任期間】 0.5シーズン(2018/7/1~2018/10/29) 【戦績】 公式戦14試合6勝2分け6敗 チャンピオンズリーグ:グループステージ3試合2勝1敗※解任時点 リーガエスパニョーラ:9位(勝ち点14)※第10節終了時点 コパ・デル・レイ:-※大会参加前に解任 【主な獲得選手】 FWヴィニシウス・ジュニオール、FWマリアーノ・ディアス、DFアルバロ・オドリオソラ、GKティボー・クルトワ 【主な放出選手】 FWクリスティアーノ・ロナウド、MFマテオ・コバチッチ、DFテオ・エルナンデス 2019.03.14 18:00 Thuレアル・マドリーの人気記事ランキング
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